遊びごと綴り

平たいやつや赤いやつの季節になるねぇ。

平たいのを狙って海へ。
辿り着いた夕暮れ迫るサーフは心地の良い波音とやさしく吹きぬける風で、穏やかな空気に包まれていた。
ここ数日、雨が降ったり波が少しあったりで満足な釣りは出来ていなかったけど、今日はストレス無く楽しめそうだ。
１０日ほど前の高波の爪痕は大きく、サーフに点在するテトラが移動して転がっていたりカチ割れていたりで相当な威力だったようだ。おかげで僕のお気に入りのお立ち台が無くなってしまい少し寂しい。

このポイントは油断するとすぐにルアーがボトムのゴロタに喰われてしまいロストしてしまう。いつもこの時期になると、根掛かりを回避しつつもしっかりとボトムを攻める方法ってのを考えるが恒例となっているな。沖のブレイクのその先まではルアーを届けたいので、あまり軽いルアーを使うのも面白くない。
その答えがスプーンであったりなんであったり・・・で、ジョイントＡＸもそのひとつ。
フックがオフセットだし浮き上がりも早いので底スレスレでの操作がし易い。シーバスの反応もやたらと良いのもお気に入り。って言うか、僕がもともとこのルアーを使い始めたのはシーバス狙いがきっかけであり。


開始後まもなく、波打ち際をヒラヒラと泳いでいく座布団が一枚。
出た！座布団ヒラメ！・・・ってな景気の良い話ではなく。
エイですよ。
久しぶりに見たなぁ、エイ。この釣り場はそんなにエイは多くないと思ってるけど、ちゃんと居るこた居る。刺されたら事だし掛けたら上げるのがひと苦労だけど、喰ったら旨いんだよなぁ。ムニエルなんてたまらんよね。ケンタッキーフライドチキンを喰うとき、周囲の人々とは異なりひとり軟骨部分の旨さを語りたがる僕のような軟骨偏愛者にはエイなんて神の食材みたいなもんですよ。
ムニエル！から揚げ！
それらの単語が脳内を駆け巡り、反射的にエイが泳ぎ去った方向へルアーをキャスト。反応がないので何度も投げ続けているうちにルアーが底に喰われた。
なんてこった。「欲に目がくらむとロクなことにならない」という教えを体現（＾＾；


ノットを組んで気を取り直してキャスト再開。

サクサクと探っていく。
雰囲気はとても良い感じで出そうなんだけど、期待のラインではアタリがなかった。
ちょい釣りでの探るエリアも終わりに近づいた辺りで・・・。

着底からの数アクション目。フォール時にコンッ！

アワセを入れると何かヒット。
弱い、弱すぎる。掛かってはいるけど、イマイチ気の入らない引き。なんか小さいのきたな。



赤いやつキタ（＾＾）
手尺で２５センチほどのお子様。ローリングシャッド丸呑みですな。


サーフだけどちゃんと根魚が付く場所はあるわけで。
この場所でのキジハタにはちょいと思い出がある。

2006年のワールドカップの年。たしか日本がオーストラリア相手に初戦を落とした日。朝マズメ狙いでこのサーフに来てマゴチを狙っていた。その時釣れたのがマゴチではなくキジハタ。３５，６センチくらいだったかな。大して強い引きでもなく何が掛かったんだろうと思いながら上げてみたら赤かったってやつ。
サーフでキジハタは初めてだったので驚いたけど、その後にマゴチを掛けるも波打ち際でばらすという失態を犯し、その驚きも悔しさで消え、日本代表が負けた悔しさも大きく上回る悔しさを抱え込んだ日でもあった。

そしてこのポイント。状況は変わったけど以前より根魚が付くようになっている。
キジハタ狙いはもう少しマゴチを釣ってから（って言うか食べてから・笑）にしようと思っていたのだが、心のどこかで「もしかして掛かんないかな、多分魚は付いてるし」と淡い期待を寄せていたのも事実。
くしくも今はワールドカップが目の前に迫っている。
これは2006年の再現か！釣れた魚はちっちゃいけど（＾＾；
そうなるとこの後はマゴチが掛かる展開・・・・ってな都合の良い話はなかったようで。エリアを無反応で探り終えて終了。

ま、キジハタの顔を見られたからちょっとは落ち着いた。もうしばらくマゴチ狙いを続けるには良かったじゃないか、オレ。
と、言うことに話を落ち着けておく（笑



〈タックル〉
ロッド：Noreis　FlatFishProgram ROUGH SURF88
リール：Daiwa CERTATE2500
ライン：VARIVAS AvaniSeaBassPE MAXPOWER1号
リーダー：Seager　GLANDMAX４号