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2017年09月12日

Respect!

今日は短時間勝負。
夕飯の一品くらいになればいいや、くらいのゆるい乗りで海へ。


昨夜から降っていた雨は朝になり一度やんだ。

朝のNHKニュースを横目に外に出る。家庭菜園のパプリカをふたつ収穫する頃には路面は乾き始めていた。夏が終わればミョウガが採れる。初夏からも収穫期があるが、秋になると再び収穫期に入る。夏ミョウガ秋ミョウガとかきくけれど、我が家のミョウガは二種類植えてあり、それがどうやらそれぞれうまい具合に分かれていたようで。
テレビからはひよっ子からの朝イチの一連の流れ。それを観ながら嫁とあ~だこ~だ言いながら飲むコーヒーのカップが空いたら、そろそろ出かけようか。
今日はなんだかんだの用事を済ませたら、天気次第だけど夕方前の1時間ほど釣りが出来そうだ。

日中、降ったりやんだりしていた雨も昼下がりにはこれ以上降らない方向で話が決まったようだ。

とりあえず、家へのお土産を兼ねて気になっていたけれど未訪問だった人気のパン屋へ。いくつかのパンを買ってから海に着いた。


見渡す限り、居並ぶ釣り人は全てエギングだ。

ひと通り、様子を見ながら釣り場を歩く。新しい墨跡が3つほど。多くはないが、釣れてないってこともなさそうな状況。

夏のそれとは異なる、はかなさを含んだような茫洋とした秋の陽ざしに照らされた海。

絶えず吹いている風が作る細やかな波がその光と混ざり合い、雨上がりの湿り気を帯びた風景を彩っている。


風を嫌ってか、本命ポイントが空いている。と言うか、そのポイントだけがぽっかりと空いており、他は満席。
え?いいの!?この前もそうだったけど、オレ入っちゃっていいの?
拍子抜けしつつも、そそくさとエントリー。多少の風はあるがじゅうぶん釣りになるよ。


希望の位置に入れたとしても、おそらくはしっかりと攻められた後には変わりないだろう。開始30分ほどは反応が無い。正確には反応が無いわけではなく、おそらく小型がちょっかい出してきているであろうイカパンチは感じられるが、掛けていけるレベルではなく、かといってエギをサイズダウンさせて獲りにいくほどでもなく。

本命ラインはさっぱりである。

第2のラインもさっぱりである。

なら、こっちか。


少し離れたところでコアジのサビキをやっている人たちの様子をしばらく観察。

ポツポツと釣れているようで、ベイトはあの方向に入っているのは確かなようだ。であれば、第3のラインが今日の本命か?
僕の見立てたベイトの回遊コースに間違いがなければ、今日の本命はこの第3のコースっぽい。

エメラルダスダートⅡ3号ラトルを遠投。この方向は風に乗せられるので遠投できる。
ただこのコースは遠投の必要はさほどなく、どの位置で反応があったか知ることができれないいので、なんらかの反応が得られればそれで良い。群れが居るのはあっちか、こっちか。わりとはっきりしてるコースなんだよなぁ。


中間距離から手前に差し掛かったところで、コンッという明確なイカパンチ。
お、まるで魚みたいなアタリだな。

そのまま合わせずフォールさせてから4段シャクリ。そのフォールでラインに動きが出てイタダキのズンッ♪



Respect!
胴12センチサイズが今日のスタート。
足元がお気にのスニーカーだったので、海面からやたらと連射してくる墨ミサイルをよけながらの取り込みは難易度が高かった(笑


このイカを掛ける寸前のタイミングで常連の爺さんが声をかけてきた。
ちょうど掛かったので爺さんもテンションが上がったらしく、ポイントをシェアして釣ることに。感じのいい爺さんなんで、話しながら釣った方が楽しかろう。いい情報や話も聞けそうだ(^^)


するとね、爺さんが柔和な笑顔でこう言うのよ。

「オラね、婆さんと二人だから、ひとつふたつ釣れればじゅうぶんなんよ。ちょっと釣れて楽しけりゃいいわい。でも大きいがは硬いからそれ1匹よか、ワシみたいな年寄りは手のひらほどの小さいやつが2匹の方が柔らかくていいわい、ワハハ♪」


・・・・・・・・・・、これだよ!

まさしく僕が釣りで楽しめるようになりたい境地がそこにある。

爺さん、すごく余裕のある笑顔でヒョイヒョイと殺気のないティップだけのシャクリをしている。ギラギラせずに、その日の釣りを楽しめればいいし、夕飯に嫁さんと楽しめるぶんだけ釣ればじゅうぶん。

ほんと、爺さんの釣りからは殺気がまるでないの。
やもすると、エギングってすごくギラギラ感全開オーラに満たされた人が多いけど、爺さんはその反対。しかも3kmほど先まで行っての反対。

うわ、超理想。

僕はすっかり嬉しくなってしまい、釣りよりも爺さんとの会話が楽しみのメインになりそうだ。



しかし、そこは無情というか、やっぱりというか。

狙いのラインは正しかったらしく、イカの反応がコンスタントに出てきた。


3号では乗り切らないのでエメ2.5号ラトルを投入。

先ほど釣った箇所を勝負所に設定してキャスト。やはりエギの後方から複数チェイスしてくるのが見える。

で、連発。

爺さん、かたわらで感心して見ている。

いや、たまたま俺の前にイカがいるだけで誰でも釣れるって。イカたち、テンションMAXだもん。
そこ投げてみな、釣れるよ。

爺さんに投げてもらうと案の定ヒット。
しかし、悲しいかな釣れたのは13センチほどの爺さんいわく「硬い」サイズだった。残念(笑


5杯釣ったところで時間になった。
後は爺さんに託し撤収。


短時間の釣りだったけど、僕の理想とする釣り人に会えて、とても嬉しい気持ちになれた釣りだった。

腕前うんぬんじゃなく、こういうのを釣り仙人っていうんだよ。

いつか俺もこうなりたい。

今時の若いやつはこう言うのかな?
「仙人マジリスペクト!」

言わねーか(^^;



<タックル>
ロッド : DAIWA EMERALDAS STOIST AGS IL 89LML
リール : SIMANO STRADIC CI4+2500HGSDH
ライン : GOSEN DONPEPE8 0.6号
リーダー : KUREHA SeagerAce 1.75号






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Posted by ネオプラMASA at 21:52│Comments(0)烏賊
 
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