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2017年09月10日

烏賊心と秋の空

女心と秋の空とは言うけれど。
僕には女心はもとより、イカの考えてることもよく分からんが、秋の空がコロコロと変わることだけは分かるのだ。

9月に入った。
雨降りばかりのしみったれた今年のクソ夏は過ぎ去り、秋の気配がグッと満ち満ちてきた。同じ降る雨でも、今のそれは夏のだらしのないジトジト雨と違い、ひと降りごとに秋を濃厚に色づけていく説得力を持っているかのようだ。


まあ、あれですな。
僕もご多分にもれず、秋はアオリイカの季節です。人並みにはロッドをしゃくりながら過ぎ行く秋を楽しむつもりで。
ただ、昔からこだわりというか、自分の中の決め事があって、「アオリイカは9月になってから」というのがある。「お酒は二十歳になってから」みたいなもんだ。違うか(^^;
まだ20世紀のころはそれが当たり前のような感じであったが、近年のエギング人気沸騰に伴い8月中からのスタートが当たり前になっているようだ。始める時期なんてのは人それぞれだから、それについてはどうとも思わないが僕のような古い人間はそのへんの感覚が凝り固まっているのかもしれないね。


今年はロッドを新調した。
いろいろ迷ってすったもんだした挙句、選んだのはエメラルダスのストイスト89LML。インターラインモデルだ。店で実際に手にしてみて「あ、こりゃヤバい・・!」と腰抜かしそうになり、一晩考えて翌日には「すみませ~ん、ストイスト1本くださ~い」と店を訪ねていた(笑
インターライン自体はエギングを始めてから慣れ親しんでいるから抵抗はないし、僕のような誘い寄せてからの近距離戦で勝負をかけることが多いタイプには使い勝手がとても良い。

さて、行くか。今季の開幕戦。



9月7日


前日からの雨は出かける頃にはやんでいた。正確には自宅周辺は降っていないだけで、相変わらず路面は濡れているし海に付くまでも雨が降ったりやんだりだった。
午前10時半頃に着いた海。降ってはいないものの、居並ぶ釣り人は押しなべてレインウエアを着こんでいる。っていうか、この天気だし釣り人はいないだろと踏んでいたのだが、ところがどっこいエギング人気は偉大だったようだ。そこかしこでヒュンヒュンいうとる。それ以外にもシマダイ狙いのウキ釣りやサビキでのカマス狙いの姿もちらほら。いやはやなんとも、秋の海の光景だ。

雨降りを考慮して選んだこのポイント。水潮の影響もここであればそれほど強くはあるまい。
これだけ釣り人が居並ぶ中、僕の入りたい立ち位置だけがなぜか空いている。
え?いいの?みなさん、ここ入んなくて!?
多分さんざん叩かれた後には違いないんだろうけど、それでもありがたいことには変わりなく。それじゃ遠慮なく、と希望の立ち位置にささっとエントリー。


ゆっくりと準備しながら周囲の様子を伺う。歩きながら釣れ具合をチェックしていたのだが、雨降りらしく予想通り状況は渋いようだ。常連らしきというか常連にしか見えないオッちゃんに尋ねると「な~ん、さっぱりやちゃ~」との返答。OK、OK。その方がプレッシャー少なくていいよ(^^;


開始。


まずは3号のエメラルダスダートのラトルをキャスト。
5投して反応なし。しかしこの時点でストイストの操作性と感度にいたく感動してしまい、今日の釣りの満足度はかなり満たされてしまっている。すげーな、この竿。高いだけあるわ(笑

とりあえず1杯欲しいので2.5号のダートマックスにチェンジ。カラーは信頼のピンクボーダーゴールドリッチ。

一発だった。

手前のかけ上がりでズンッ!



烏賊心と秋の空
めでたい今季1杯目は胴長13センチほど。
嬉しいね。シーズン初物はなんか違うよ。


濁りがあるのでエギにチェイスするイカの姿を目視することは出来ないが、どうも足元まで追ってくるような活性の高さはないようだ。雨降り水潮では仕方あるまい。
それでも先ほど掛けたかけ上がり付近はやはり勝負どころのようで、次に掛かったのもその箇所だった。
これも同サイズ。

このサイズが釣れるんなら、やっぱ3号でいけるんじゃね?


これも信頼のエギ王コノシロ3号を投入。
ボトムをこするイメージでスピード抑えつつもダート幅を大きくとったアクションを基本に、時折早いピッチをアクセントに交えながら寄せてくる。そしてかけ上がりを移動させないスラックジャークと多段しゃくりで掛けに入る。

ラインの動きでアタリをとってのドンッ!



烏賊心と秋の空
この日最大の胴長15センチ。
真っ黒になって怒ってらっしゃるよ。


この間、雨が降ったりやんだり。
パラパラとくればレインウエアを着こみ、やめば脱ぐ。そんなことを繰り返しながら釣っていると風が吹き始めた。
その風も強くはないが、多少のストレスを感じさせるものではある。ただ、これも吹いたりやんだり。
安定しないよ秋の空。ただこれがこの後におこるなんてこったな展開のプロローグとは、この時は知る由もなかった。


3号と2.5号を使い分けながら釣っていく。徐々にアタリは遠のいていくがポツポツと釣っていく。
時々小さなカマスがダートさせたエギに反応してアタックしてくる。小さいジグでも投げれば一撃だろうが、もっと大きくなってから炙りでいただく予定だからそれまで大きく成長していておくれ。

昼が過ぎ時刻は1時になった。
釣り始めてから2時間半くらいか。10杯釣ったところで移動することに決めた。
このまま続けて入ればまだ釣れるだろうけど、風も強くなってきそうだしまだチェックしておきたいポイントがある。釣れるからといって、これ以上続けていても新たな発見はあるまい。次いこ。



車を走らせ到着したポイント。ここも同様に釣り人いっぱいだが、どうも移動している間に風がやたらと強くなったようだ。
それでも横風を受けるよりも正面から受けたほうが釣りはしやすい。風上風下。探っていると真っ黒な雲がやってきた。
あ、なんかよくないよ、これ。
間もなく風がビュービュー吹き出した。そしてとてつもない雨。周囲の釣り人は蜘蛛の子を散らす勢いで撤収していき、気が付くと堤防の上には僕一人しかいなくなった。
めちゃくちゃな風と雨。暴風雨とはこういう状態をいうのだと言わんばかりの暴れる風と雨。
秋の空。わかっちゃいるけど安定しなさすぎ。

まいった、降参!
ボロボロ濡れ鼠となってほうのうのていで撤収。


最後は天気に翻弄されたが、それでもイカは手にできたし開幕戦としては良しとしておこう。
楽しく忙しい秋シーズンが始まったようだ。
酒の量も増えそうだ。
もちろん、釣れなくてのヤケ酒じゃないほう希望で。



<タックル>
ロッド : DAIWA EMERALDAS STOIST AGS IL 89LML
リール : SIMANO STRADIC CI4+2500HGSDH
ライン : GOSEN DONPEPE8 0.6号
リーダー : KUREHA SeagerAce 1.75号







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Posted by ネオプラMASA at 21:39│Comments(2)烏賊
この記事へのコメント
ふと気づけばずいぶんとご無沙汰です。

ストイスト。ネーミングがいかにもmasaさんぽいですね。
釣りには行きたし、釣ったアオリで呑みたしで相変わらず秋は揺れることが多いんですが
「呑みたいときは素直に呑めばいいじゃん」で落ち着きました。
何ら解決になってない気もしますが、現場からは以上です。
Posted by つ at 2017年09月10日 23:22
>つさん

お久しぶりです(^^)
ご無沙汰しております!

最近の僕は釣りよりも酒の方がストイストかも・・・。日々ストイックに飲酒に取り組んでます。相変わらずの飲兵衛か(^^;
いろいろ釣りたい季節ではありますが、仕事も混むしなんだかんだでマイペースでのんびり釣りを楽しもうかと。
ただブログについてはマイペース過ぎてほったらかしでした(^^;
Posted by ネオプラMASAネオプラMASA at 2017年09月11日 14:22
 
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    コメント(2)