2015年07月09日
七夕オクトパス
七夕の日。タコの今シーズン開幕戦に行ってきた。
僕の中では梅雨明けのタイミングでタコ釣りが本格スタートする。ただ梅雨であっても活性を下げる雨さえ降っていなければ問題なくタコは楽しめるわけであり。
七夕ってちょうど「そろそろ今年もやるか~」なんて思う頃なんだよね。
最近はフラット狙いで海に行くことが続いているが気分転換にタコでも釣るか~、ってな乗りで。
それとちと気になったこともありまして。
つい先日アングラーズで店長と話していたら、「最近、タコが釣れないんですわ~。」と嘆いているでないの。
「んなもんデビルエイト投げてりゃ釣れるわね。」と返すも、聞けばポイントも狙い方も外してはいないようなのでイマイチ納得がいかない。
「狙い方間違ってるんですかね~?」
「いや、全然それでいいと思うよ。」
「いつも通っておられる常連の方の言うには『今年はあまり良くない』と仰ってましたわ~。」
「あ~、あの爺さんはいつもそう言うのよ(笑」
ひょっとして今年は厳しい年なのか?ちょっくら確かめてくるか。
午前中はせっせと自宅で庭仕事。
庭のイチジクが今年は当たり年のようで多くの実をつけているのだが、半月ほど前から何者かが悪さをするようになった。
ちょうど食べごろになった実をザックザクにつつかれている。
犯人はオナガ。
オナガっつってもグレじゃないよ、鳥ですよ。野鳥ですよ。キレイで見ごたえのある鳥ですよ。でもメチャメチャ図々しい奴ですよ。
いつも三羽で飛来し、ジェーッジェーッと大きな鳴き声を上げながらイチジクを貪っている。しかもこちらが近くで眺めていても、時には気にするそぶりも見せずに食べ続けていることもあるでないの。おまえな~、野生だったらもうちょっと警戒しろよ。常連のモズや冬に来てたヒヨドリはもっと警戒心をもって行動してたぞ。
手前味噌で恐縮だが、たしかにウチのイチジクは美味いのだ。よくあるのとは品種が違って、「ホワイト」っていう名前だったけな。甘味がやたらと強いのだ。特になり始めのやつはマジかっ!ってびっくりするほどに甘い。そんな貴重ななり始めのをオナガがやってきてワハハワハハと食い始めたのだからたまらない。
急いでまだやられてないのを収穫していると、電線の上からオナガがこっちを見ながらまたもや「ジェーッ!ジェーッ!」と大声を上げている。
「ジェーッ!テメエ!俺のイチジクに何してんだコラー!ジェーッ!」
「何言ってんだ、これはウチのイチジクなの!」
野鳥とにらみ合いながらブツブツと独り言を言う姿は、ご近所さんに見られるとあらぬ誤解を招く姿であったのかもしれない(笑
菜園の収穫やら庭の草狩りやらを済ませ、海に向かって家を出たのは正午近く。
釣り場に着くと常連の姿がちらほら。
小アジを付けてヒラメ狙いの竿を出しながら暇つぶし(?)にジグを投げてたオッサン。この人はたしかエギングも上手だったなぁ。
オッサン、餌の小アジを付け替えて堤防の捨石境界付近に仕掛けを投げる。するとすぐにアタリがありヒラメを釣り上げた。サイズこそ35センチに満たないようなソゲではあったけれど、いやいやお見事ですな。
感心して尚も眺めていると、なんと連発しているでないの。
「すごいね!連発だね!」
「いや~さっきまで全然釣れんかったんだけどね。餌が無くなるころに限って釣れるんだね(笑」
ずっと同じ箇所に仕掛けを置いてたわけだから明らかな時合い。なんともヒラメらしい釣れ方だ。
餌がなくなったのを機に竿を仕舞い始めた。オッサンは時合い途中であっても釣果に満足したのであろう。嬉しそうな笑みを浮かべて帰っていった。
その様子を見ていたオレ。じっとしていられるはずもなく。
車に取って返して積んであったフラット用のタックルを持ってくる。
この時合いは貴重だ!と鼻息荒くSIN-ZOを投入するもショートバイトが1度あっただけでフッキングには至らなかった。
やっぱ活き餌にはかなわんか!・・・って、オレ今日は何釣りに来たんだっけ(汗
やれやれと気持ちがブレまくった自分に苦笑しつつ本来のタコ狙いに戻る。
ロッドはいつもはタコラルダスを使うのだが、今日は雷魚ロッドを使用。
なぜかというと、タコラルダスは酷使しまくった結果、どうも腰が抜けてしまったようで、キロオーバーのサイズを掛けると負けてしまい身切れを多発したのはおろか、根掛かりすらもパンッと外せないロッドになってしまった。
どうやら大往生されたようで。
実際、この竿は相当な数のタコの魂が入っていると言うか呪いがかかったと言うか。ともかく竿としてはこの上ない終わり方をされたのだなと。
合掌。
デビルエイトをキャスト。
どうだ?ほんとに今年は厳しいのか?
鉄板ラインを数回トレースするが反応なし。
常連の爺さん(もうこの人は当たり前のようにいつもいつも居るのだ。)もダメなようで。
いくつかの有望ラインを攻めるも反応なし。
あれ、ホントに厳しい!?
少し移動。
シーズン始めと冬の数釣りに高実績なポイント。
その中での鉄板ライン。
狙いの砂地と根の境界ゾーンでグニッとデビルエイトを止められた。
お!アタリきたよ!
そのまま乗せるように片足を引いて身体をひねりながらグイーッとアワセを入れる。
よ~し!乗ったよ!
明らかに掛かったサイズに対して雷魚ロッドはオーバーパワー。無理もない、ミズダコ釣ってるのと同じ竿だもん(笑
それでも懸命に腕を振り回しながらワラワラと浮き上がってくるタコの姿はこの釣りのハイライトだ。

ワハハハ!出たな、八っちゃん!
始まった!俺の今シーズンが始まったぞ!
本命ポイントは無反応だったものの、このラインで1発で出たことは悪くない。
出るべくして出たことは、状況としてはとても喜ばしいことであり。
タコは居るってことだから、後は状況次第ってことだと思う。
もし本当にそうならば、外海のポイントでも労せずに出るはず・・・。
そのポイントに移動。
迷うことなく一番の実績ラインにデビルエイト投入。

OKだ!
Yes、七夕オクトパス!(笑
釣れるよ、店長。大丈夫、次は間違いないって。
2杯釣れたら今夜の夕飯としては充分。粘ればまだ釣れるだろうけど、今日は子供の塾の日だ。たまには俺が連れて行ってやろう。
海を眺めながら腰にぶら下げていた爽健美茶をグイっと飲み干してから、そそくさと帰途に着いた。
〈タックル〉
ロッド : OFT 雷魚70粘強
リール:AbuGarcia RevoBigShooter
ライン:PE6号
七夕ってちょうど「そろそろ今年もやるか~」なんて思う頃なんだよね。
最近はフラット狙いで海に行くことが続いているが気分転換にタコでも釣るか~、ってな乗りで。
それとちと気になったこともありまして。
つい先日アングラーズで店長と話していたら、「最近、タコが釣れないんですわ~。」と嘆いているでないの。
「んなもんデビルエイト投げてりゃ釣れるわね。」と返すも、聞けばポイントも狙い方も外してはいないようなのでイマイチ納得がいかない。
「狙い方間違ってるんですかね~?」
「いや、全然それでいいと思うよ。」
「いつも通っておられる常連の方の言うには『今年はあまり良くない』と仰ってましたわ~。」
「あ~、あの爺さんはいつもそう言うのよ(笑」
ひょっとして今年は厳しい年なのか?ちょっくら確かめてくるか。
午前中はせっせと自宅で庭仕事。
庭のイチジクが今年は当たり年のようで多くの実をつけているのだが、半月ほど前から何者かが悪さをするようになった。
ちょうど食べごろになった実をザックザクにつつかれている。
犯人はオナガ。
オナガっつってもグレじゃないよ、鳥ですよ。野鳥ですよ。キレイで見ごたえのある鳥ですよ。でもメチャメチャ図々しい奴ですよ。
いつも三羽で飛来し、ジェーッジェーッと大きな鳴き声を上げながらイチジクを貪っている。しかもこちらが近くで眺めていても、時には気にするそぶりも見せずに食べ続けていることもあるでないの。おまえな~、野生だったらもうちょっと警戒しろよ。常連のモズや冬に来てたヒヨドリはもっと警戒心をもって行動してたぞ。
手前味噌で恐縮だが、たしかにウチのイチジクは美味いのだ。よくあるのとは品種が違って、「ホワイト」っていう名前だったけな。甘味がやたらと強いのだ。特になり始めのやつはマジかっ!ってびっくりするほどに甘い。そんな貴重ななり始めのをオナガがやってきてワハハワハハと食い始めたのだからたまらない。
急いでまだやられてないのを収穫していると、電線の上からオナガがこっちを見ながらまたもや「ジェーッ!ジェーッ!」と大声を上げている。
「ジェーッ!テメエ!俺のイチジクに何してんだコラー!ジェーッ!」
「何言ってんだ、これはウチのイチジクなの!」
野鳥とにらみ合いながらブツブツと独り言を言う姿は、ご近所さんに見られるとあらぬ誤解を招く姿であったのかもしれない(笑
菜園の収穫やら庭の草狩りやらを済ませ、海に向かって家を出たのは正午近く。
釣り場に着くと常連の姿がちらほら。
小アジを付けてヒラメ狙いの竿を出しながら暇つぶし(?)にジグを投げてたオッサン。この人はたしかエギングも上手だったなぁ。
オッサン、餌の小アジを付け替えて堤防の捨石境界付近に仕掛けを投げる。するとすぐにアタリがありヒラメを釣り上げた。サイズこそ35センチに満たないようなソゲではあったけれど、いやいやお見事ですな。
感心して尚も眺めていると、なんと連発しているでないの。
「すごいね!連発だね!」
「いや~さっきまで全然釣れんかったんだけどね。餌が無くなるころに限って釣れるんだね(笑」
ずっと同じ箇所に仕掛けを置いてたわけだから明らかな時合い。なんともヒラメらしい釣れ方だ。
餌がなくなったのを機に竿を仕舞い始めた。オッサンは時合い途中であっても釣果に満足したのであろう。嬉しそうな笑みを浮かべて帰っていった。
その様子を見ていたオレ。じっとしていられるはずもなく。
車に取って返して積んであったフラット用のタックルを持ってくる。
この時合いは貴重だ!と鼻息荒くSIN-ZOを投入するもショートバイトが1度あっただけでフッキングには至らなかった。
やっぱ活き餌にはかなわんか!・・・って、オレ今日は何釣りに来たんだっけ(汗
やれやれと気持ちがブレまくった自分に苦笑しつつ本来のタコ狙いに戻る。
ロッドはいつもはタコラルダスを使うのだが、今日は雷魚ロッドを使用。
なぜかというと、タコラルダスは酷使しまくった結果、どうも腰が抜けてしまったようで、キロオーバーのサイズを掛けると負けてしまい身切れを多発したのはおろか、根掛かりすらもパンッと外せないロッドになってしまった。
どうやら大往生されたようで。
実際、この竿は相当な数のタコの魂が入っていると言うか呪いがかかったと言うか。ともかく竿としてはこの上ない終わり方をされたのだなと。
合掌。
デビルエイトをキャスト。
どうだ?ほんとに今年は厳しいのか?
鉄板ラインを数回トレースするが反応なし。
常連の爺さん(もうこの人は当たり前のようにいつもいつも居るのだ。)もダメなようで。
いくつかの有望ラインを攻めるも反応なし。
あれ、ホントに厳しい!?
少し移動。
シーズン始めと冬の数釣りに高実績なポイント。
その中での鉄板ライン。
狙いの砂地と根の境界ゾーンでグニッとデビルエイトを止められた。
お!アタリきたよ!
そのまま乗せるように片足を引いて身体をひねりながらグイーッとアワセを入れる。
よ~し!乗ったよ!
明らかに掛かったサイズに対して雷魚ロッドはオーバーパワー。無理もない、ミズダコ釣ってるのと同じ竿だもん(笑
それでも懸命に腕を振り回しながらワラワラと浮き上がってくるタコの姿はこの釣りのハイライトだ。
ワハハハ!出たな、八っちゃん!
始まった!俺の今シーズンが始まったぞ!
本命ポイントは無反応だったものの、このラインで1発で出たことは悪くない。
出るべくして出たことは、状況としてはとても喜ばしいことであり。
タコは居るってことだから、後は状況次第ってことだと思う。
もし本当にそうならば、外海のポイントでも労せずに出るはず・・・。
そのポイントに移動。
迷うことなく一番の実績ラインにデビルエイト投入。
OKだ!
Yes、七夕オクトパス!(笑
釣れるよ、店長。大丈夫、次は間違いないって。
2杯釣れたら今夜の夕飯としては充分。粘ればまだ釣れるだろうけど、今日は子供の塾の日だ。たまには俺が連れて行ってやろう。
海を眺めながら腰にぶら下げていた爽健美茶をグイっと飲み干してから、そそくさと帰途に着いた。
〈タックル〉
ロッド : OFT 雷魚70粘強
リール:AbuGarcia RevoBigShooter
ライン:PE6号
Posted by ネオプラMASA at 20:50│Comments(2)
│蛸
この記事へのコメント
初めまして。良いですね。タコ自分も行ってみようかなと。堤防の際しかした事がなく‥
Posted by 江田 at 2015年07月11日 08:31
>江田さん
初めまして。
タコ釣り、意外とはまりますね。足元も釣れますが、キャストする釣りの方が自分にあっているので楽しみも広がった気がします。
初めまして。
タコ釣り、意外とはまりますね。足元も釣れますが、キャストする釣りの方が自分にあっているので楽しみも広がった気がします。
Posted by ネオプラMASA
at 2015年07月11日 16:57
