2015年03月10日
春の海を風流に
早春の海でのどかにウミタナゴ釣り。
風流です。
風流です。
かつては春の風物詩として盛んだったらしいウミタナゴ釣り。
「らしい」というのは富山では外道扱いで専門に狙う話はあまり聞いたことがないので。
本やネットでも「かつては盛んだった」との表記が多く、僕が昔読んだ釣りの教本にはどれも結構大きな扱いで載っていた。漫画の釣りバカ日誌でもハマちゃんとスーさんが釣りに行ってたしね。たしか第10巻あたりだったと思うから結構昔だよね。
あの小さな口で餌を囓るもんだからメジナ狙いの時は厄介な外道だったけど、延べ竿に細仕掛けで狙えばかつては人気を博していただけにきっと楽しいはず。
そんなわけで息子を連れて行ってきた。
3日前。
昼にポイント到着。
小雨まじりの曇天でパッとしない空模様だけど、それもあってか休日にもかかわらず釣り場はガラ空き。
海は穏やか。底の方で時々ギラッと光る銀色の魚体が見える。ウミタナゴだ。よしよし、いるね。今日は君がメインだよ。
ファミチキにかぶりつく息子の横でのんびりと準備をする。
道糸1号ハリス0.8号袖針5号の玉ウキ仕掛け。シンプルなこの仕掛けこそ小学生男子が似合う仕掛けだと思う。頑張れ息子。この仕掛けはお前のためにある(笑
喰いが悪ければもうワンサイズ落とすつもりだけど、コマセに浮いてきたタナゴ達の姿にその必要はなさそうだなと思う。
「うわ、すんげ~いる!」
「これは釣れるぞ。釣り方はメジナの時と同じでいいからな。」
試合開始。
コマセはチヌパワーとアミエビ。チヌパワーはなんだか懐かしくなって使いたくなった。ちょうど息子と同じ年の頃、マルキューの釣り冊子である「もじり」で紹介されていたのを思い出して。今、今日、この餌を息子を連れて使うことに何らかの意味があるように思えて。
そしてアミエビについては単にオキアミがいきなり値上げしてたのでファッキンの意味を込めて。
息子は4.5m、僕は5.4mの共に延べ竿。僕のは15年ほど前に1000円ちょっとで買った万能竿。太くてボヨンボヨンだけどやたらと粘るありがちなグラスロッド。たしかドライブで海に行ったら小アジが入れ食いになってて自分も釣りたくなり、道具一式は車に積んでなかったので近くの釣具屋に飛び込んで買ったもの。安物だけに結構手荒な扱いを受けてきたが、現在も健在タフギアな1本。
ゆらゆら沈んでいく喰わせのオキアミがタナゴの口に入ったのを確認してあわせると、

本日の主役、春の使いウミタナゴ♪
小さい口で餌盗りが上手な魚だけど今回は針も小さいので掛けやすい。楽しい釣りだよ、これは。
ウミタナゴってもともと1つの種類だったけどそれが新たにが2つに分かれ、そのうちの1つが2つの亜種に分かれたという。結果、標準和名が3つとなり、ウミタナゴ、マタナゴ、アカタナゴとなった。今釣っているのはウミタナゴ。日本海にいるのはウミタナゴらしい。以前から釣ってたお馴染みのウミタナゴはこれからも変わらずウミタナゴという。結局ウミタナゴはウミタナゴであり、なんだかホッとした気分。
息子も順調に釣り上げている。良かった良かった、今日の釣りは成功だ(^^)
「なんか違うの釣れた。でも、ちっせ~(笑」

あらカワイイ。メバルっ子だ。
これでタナゴと並んで2大春告魚を両制覇(笑
先日の飲み会でy-kamiさんが「メバルって小さいと思っても計ってみると10センチくらいあるんだよね。なかなか一桁台のメバルって出会えないよ。」と話されてたのを思いだし、早速メジャーを取り出し計ってみると・・・。
10センチ(笑
ハハハ、たしかにこりゃハードル高いっすね。ルアーで狙えば尚更だ。
数は減ってきたけど、この人も来ましたよ。

メジナさん。
やはり引きのキレが違いますな。
コマセに群がるウミタナゴのさらに上のレンジに根魚っぽいのが1匹現れた。コマセが沈むと共に底へと消えていくが新たに撒くと再び現れて果敢にアミエビを食べている。
メバルか?
サイズは25センチくらいか。根魚っぽいシルエットでこれほど表層まで浮いてくるのはメバルくらいしか思いつかないし、見る角度が上からだけで側面が見えないのでよくわからないが多分メバルだろと判断。
よし、あいつ釣ったれ。
しばらく観察していると上から落ちてくる動きに対してはタナゴやメジナよりも反応がとても顕著だ。そのあたりもますます根魚っぽい。でもよく泳ぐな~こいつ。結構俊敏だぞ。
相手の泳ぐコースに喰わせのオキアミをシンクロさせると・・・・よし、喰った!

?・・・・ホッケ!?
お前平田だろ、じゃなかった、お前ホッケだろ!
初めて釣った魚だけに確証は持てないが多分ホッケだと思う。ヌルッとした感じの雰囲気がなんとなくイワナっぽく、アイナメと似ているようで全然違う。尻尾が2叉してるしね。アイナメやクジメよりも泳ぎが得意っぽいな。実際目の前ですんごい泳ぎまくってたし。
目で見る釣りはこういうとこも楽しい。僕にとっては初物なだけにかなり嬉しい。や、今日来て良かった!
釣れた!餌取られた!とワイワイしながら釣っていると、見物にくる人が結構いる。そして皆さん「へ~ウミタナゴがこんなにいるんですね~。」と驚いた様子だ。中には「釣れないクロダイやってるくらいならここでタナゴ釣ってた方が楽しいな、こりゃ」と話しているポイントチェックに訪れたと思われる二人組も。
途中、いろいろ息子に餌の付け方とかを事細かにアドバイスしてくれるオジサンがいて、「あの~私も隣でやらせてもらって良いですか。」と仰るので「どうぞどうぞ。」と。ただの見物オジサンかと思ってたら釣り人だったらしい(^^;
オジサン釣り人に変身して再登場した時には結構なランクのタックルを持っており、コマセを飛ばす柄杓の手つきもかなりのもので。そうとうやり込んでいるベテランさんだったのね。「良かったらどうぞ」と煎餅貰っちゃったよ。なんかすごい良い人。
他にも今日は後から釣りに来た人達は皆さん「ここでやらせてもらっていいですか?」と一声かけられる良識のある方ばかりだった。ああ、いつ以来だろ、こんなに気持ちよくポイントをシェアできる釣りって。
常連で埋まる平日とは大違いだ(笑
「なんかでっかいの来た!」
息子の指差す方向を見ると・・・、
今日も現れたよ。
ボラボラボ~ラ~ボ~ラ~♪(ドナドナ風に)
黄色い目をしたあんちくしょう。メナダさんの登場です。
コマセに反応していることだし、ここらでいいアクセントになるだろ。1発掛けて息子にボラの引きを経験させてやろう。
延べ竿 de ボラ。
楽しいでしょ、これ。間違いないでしょ。
なんだか最近ボラを釣るのに慣れてきた自分がいる。コマセに反応するやつの喰わせ方が分かってきた気がする。誰からも尊敬されないばかりかリアクションに困っている話し相手を前に申し訳ない気持ちになるだけだが(^^;
よっしゃ掛かった!
満月に絞り込まれる竿を立てて引きをためていると「うわ!いいな!オレやりたい!」と予想通りの息子からのリクエストがきた。

ハハハ♪頑張れ頑張れ(^^)
息子は興奮しているが最初のひとのしを凌いだ後なのでまだ余裕がある。相手は諦めのよいメナダ君なので、今回も早々に水面に浮いてきた。僕はその様子を写真に撮りながら「もっと竿曲げてくれよ。」なんて呑気な気分でいる。
あ、もう終わりか。じゃ早いとこ終わらせるか。息子がヘマをやらかす前に取り込んでしまおうとタモを出す。
しかしこれがいけなかった。僕はこのメナダを見くびりすぎていたらしく、タモを目にしたメナダの目が覚めたかのような抵抗が始まった。
「ウワ~ッ!ヤバ~ッ!」
一気に絞り込まれる竿とそこから伝わってくる相手の力に息子が声を上げる。
あちゃ~やってもた。怒らしてしもた(汗
こんなの相手が本気を出し続けたら08のハリスなんて飛ばされてしまうし5号の袖針もきれいに伸ばされてしまう。竿の角度や向きを指示しながら耐えさせる。ちょっとヤバイかもな。
再び浮いてきたので今度は相手がマイッタするのを慎重に待つ。そろそろかというタイミングでタモを出す。
「あ、それオレやりたい。」
ダメダメ、次失敗したら終わりだ。金魚すくいと違うんだぞ。

ボラ、獲ったど~!!
案の定、針はかなり曲がっていてもうひとのし来られたら危なかった。なにはともあれ無事確保できて良かった。
息子に訊ねると「食べる」とのことなので毎度のごとく血抜きからの現地解体。
どうやらボラ釣りが楽しかったらしい。
「もう1匹釣ろうかな」と言う息子の元になんとも空気読みすぎなやつが現れた。
好きにさせようと思い、僕はタナゴを釣っていると横から「キターーーー(・∀・)」
竿を曲げて耐える息子の先には既に諦め切った表情のメナダの姿。
自分で掛けちゃったよ、この人。マジか。

本日2匹目のイエローアイ。
この方は何度も釣られているらしく口元が傷だらけで、観念するのも半端なく早かった。ソッコー浮いて横たわってんだもん(笑
おそらく本人のリクエスト通りにリリースした。
16時頃、息子が良型メジナを掛けて僕がタモを用意している間にあえなくハリスを飛ばされたのを機に終了。
終わってみれば風流に楽しむ春のタナゴ釣りも適度なドタバタ劇が混じったいつもの親子釣りとなった。
早春のウミタナゴ釣り。
子供を連れての釣りとしてはかなりオススメなこの釣り。もちろん大人も釣りとして楽しむには十分だ。
昔盛んだった春の風物詩として終わらせるにはあまりに勿体無い魅力がこの釣りにはある。
ウミタナゴの食味だけど、あの柔らかくてあっさりすぎる白身の攻略がキーなんだろうな。
粟島で燻製のように水分を抜きながら焼いた料理がありそれは絶品だったと見物にきた爺さんから聞いたが、手軽に美味しい家庭料理でなにかないものか。
僕もいくつかの料理法で試してみたが、どれも正直目を瞠る美味さってのは無い。普通に美味いというか。決して不味いっていう味ではない。ああ、まぁ良いんじゃないっすか的な味というか。
・塩焼き・・・普通に旨い。塩を振ってキッチンペーパーを敷き30分ほど寝かせると身が締まって良い食感になった。ってか寝かさないとダメだわ、柔らかくて。
・煮付け・・・薄味の煮汁が良いかと。メバルやカサゴの煮付けと比べちゃいけません。
・味噌漬け・・・塩焼きの方が好きだな。メジナの味噌漬けと比べちゃいけません。
・刺身・・・味付けた方がいいよ。食感も味も薄くて、身の色も灰色で華がない。分かる人にはダツのような灰色と言えば通りがいいかな。
・昆布締め・・・昆布に浸かった味は美味いよね。昆布の味がして。当たり前か。グルタミン酸万歳。
なにかオススメの調理法があればご教授ください。
この日はメナダは相変わらずの美味さで、初めて試した味噌漬けもバッチリだった。またホッケも塩焼きにしたけど美味かった。見た目がなんとなくイワナっぽいと思ったけど、意外と味もちょっと似ていてビックリ。今度は開きの状態で釣れてください(笑
「らしい」というのは富山では外道扱いで専門に狙う話はあまり聞いたことがないので。
本やネットでも「かつては盛んだった」との表記が多く、僕が昔読んだ釣りの教本にはどれも結構大きな扱いで載っていた。漫画の釣りバカ日誌でもハマちゃんとスーさんが釣りに行ってたしね。たしか第10巻あたりだったと思うから結構昔だよね。
あの小さな口で餌を囓るもんだからメジナ狙いの時は厄介な外道だったけど、延べ竿に細仕掛けで狙えばかつては人気を博していただけにきっと楽しいはず。
そんなわけで息子を連れて行ってきた。
3日前。
昼にポイント到着。
小雨まじりの曇天でパッとしない空模様だけど、それもあってか休日にもかかわらず釣り場はガラ空き。
海は穏やか。底の方で時々ギラッと光る銀色の魚体が見える。ウミタナゴだ。よしよし、いるね。今日は君がメインだよ。
ファミチキにかぶりつく息子の横でのんびりと準備をする。
道糸1号ハリス0.8号袖針5号の玉ウキ仕掛け。シンプルなこの仕掛けこそ小学生男子が似合う仕掛けだと思う。頑張れ息子。この仕掛けはお前のためにある(笑
喰いが悪ければもうワンサイズ落とすつもりだけど、コマセに浮いてきたタナゴ達の姿にその必要はなさそうだなと思う。
「うわ、すんげ~いる!」
「これは釣れるぞ。釣り方はメジナの時と同じでいいからな。」
試合開始。
コマセはチヌパワーとアミエビ。チヌパワーはなんだか懐かしくなって使いたくなった。ちょうど息子と同じ年の頃、マルキューの釣り冊子である「もじり」で紹介されていたのを思い出して。今、今日、この餌を息子を連れて使うことに何らかの意味があるように思えて。
そしてアミエビについては単にオキアミがいきなり値上げしてたのでファッキンの意味を込めて。
息子は4.5m、僕は5.4mの共に延べ竿。僕のは15年ほど前に1000円ちょっとで買った万能竿。太くてボヨンボヨンだけどやたらと粘るありがちなグラスロッド。たしかドライブで海に行ったら小アジが入れ食いになってて自分も釣りたくなり、道具一式は車に積んでなかったので近くの釣具屋に飛び込んで買ったもの。安物だけに結構手荒な扱いを受けてきたが、現在も健在タフギアな1本。
ゆらゆら沈んでいく喰わせのオキアミがタナゴの口に入ったのを確認してあわせると、
本日の主役、春の使いウミタナゴ♪
小さい口で餌盗りが上手な魚だけど今回は針も小さいので掛けやすい。楽しい釣りだよ、これは。
ウミタナゴってもともと1つの種類だったけどそれが新たにが2つに分かれ、そのうちの1つが2つの亜種に分かれたという。結果、標準和名が3つとなり、ウミタナゴ、マタナゴ、アカタナゴとなった。今釣っているのはウミタナゴ。日本海にいるのはウミタナゴらしい。以前から釣ってたお馴染みのウミタナゴはこれからも変わらずウミタナゴという。結局ウミタナゴはウミタナゴであり、なんだかホッとした気分。
息子も順調に釣り上げている。良かった良かった、今日の釣りは成功だ(^^)
「なんか違うの釣れた。でも、ちっせ~(笑」
あらカワイイ。メバルっ子だ。
これでタナゴと並んで2大春告魚を両制覇(笑
先日の飲み会でy-kamiさんが「メバルって小さいと思っても計ってみると10センチくらいあるんだよね。なかなか一桁台のメバルって出会えないよ。」と話されてたのを思いだし、早速メジャーを取り出し計ってみると・・・。
10センチ(笑
ハハハ、たしかにこりゃハードル高いっすね。ルアーで狙えば尚更だ。
数は減ってきたけど、この人も来ましたよ。
メジナさん。
やはり引きのキレが違いますな。
コマセに群がるウミタナゴのさらに上のレンジに根魚っぽいのが1匹現れた。コマセが沈むと共に底へと消えていくが新たに撒くと再び現れて果敢にアミエビを食べている。
メバルか?
サイズは25センチくらいか。根魚っぽいシルエットでこれほど表層まで浮いてくるのはメバルくらいしか思いつかないし、見る角度が上からだけで側面が見えないのでよくわからないが多分メバルだろと判断。
よし、あいつ釣ったれ。
しばらく観察していると上から落ちてくる動きに対してはタナゴやメジナよりも反応がとても顕著だ。そのあたりもますます根魚っぽい。でもよく泳ぐな~こいつ。結構俊敏だぞ。
相手の泳ぐコースに喰わせのオキアミをシンクロさせると・・・・よし、喰った!
?・・・・ホッケ!?
お前平田だろ、じゃなかった、お前ホッケだろ!
初めて釣った魚だけに確証は持てないが多分ホッケだと思う。ヌルッとした感じの雰囲気がなんとなくイワナっぽく、アイナメと似ているようで全然違う。尻尾が2叉してるしね。アイナメやクジメよりも泳ぎが得意っぽいな。実際目の前ですんごい泳ぎまくってたし。
目で見る釣りはこういうとこも楽しい。僕にとっては初物なだけにかなり嬉しい。や、今日来て良かった!
釣れた!餌取られた!とワイワイしながら釣っていると、見物にくる人が結構いる。そして皆さん「へ~ウミタナゴがこんなにいるんですね~。」と驚いた様子だ。中には「釣れないクロダイやってるくらいならここでタナゴ釣ってた方が楽しいな、こりゃ」と話しているポイントチェックに訪れたと思われる二人組も。
途中、いろいろ息子に餌の付け方とかを事細かにアドバイスしてくれるオジサンがいて、「あの~私も隣でやらせてもらって良いですか。」と仰るので「どうぞどうぞ。」と。ただの見物オジサンかと思ってたら釣り人だったらしい(^^;
オジサン釣り人に変身して再登場した時には結構なランクのタックルを持っており、コマセを飛ばす柄杓の手つきもかなりのもので。そうとうやり込んでいるベテランさんだったのね。「良かったらどうぞ」と煎餅貰っちゃったよ。なんかすごい良い人。
他にも今日は後から釣りに来た人達は皆さん「ここでやらせてもらっていいですか?」と一声かけられる良識のある方ばかりだった。ああ、いつ以来だろ、こんなに気持ちよくポイントをシェアできる釣りって。
常連で埋まる平日とは大違いだ(笑
「なんかでっかいの来た!」
息子の指差す方向を見ると・・・、
今日も現れたよ。
ボラボラボ~ラ~ボ~ラ~♪(ドナドナ風に)
黄色い目をしたあんちくしょう。メナダさんの登場です。
コマセに反応していることだし、ここらでいいアクセントになるだろ。1発掛けて息子にボラの引きを経験させてやろう。
延べ竿 de ボラ。
楽しいでしょ、これ。間違いないでしょ。
なんだか最近ボラを釣るのに慣れてきた自分がいる。コマセに反応するやつの喰わせ方が分かってきた気がする。誰からも尊敬されないばかりかリアクションに困っている話し相手を前に申し訳ない気持ちになるだけだが(^^;
よっしゃ掛かった!
満月に絞り込まれる竿を立てて引きをためていると「うわ!いいな!オレやりたい!」と予想通りの息子からのリクエストがきた。
ハハハ♪頑張れ頑張れ(^^)
息子は興奮しているが最初のひとのしを凌いだ後なのでまだ余裕がある。相手は諦めのよいメナダ君なので、今回も早々に水面に浮いてきた。僕はその様子を写真に撮りながら「もっと竿曲げてくれよ。」なんて呑気な気分でいる。
あ、もう終わりか。じゃ早いとこ終わらせるか。息子がヘマをやらかす前に取り込んでしまおうとタモを出す。
しかしこれがいけなかった。僕はこのメナダを見くびりすぎていたらしく、タモを目にしたメナダの目が覚めたかのような抵抗が始まった。
「ウワ~ッ!ヤバ~ッ!」
一気に絞り込まれる竿とそこから伝わってくる相手の力に息子が声を上げる。
あちゃ~やってもた。怒らしてしもた(汗
こんなの相手が本気を出し続けたら08のハリスなんて飛ばされてしまうし5号の袖針もきれいに伸ばされてしまう。竿の角度や向きを指示しながら耐えさせる。ちょっとヤバイかもな。
再び浮いてきたので今度は相手がマイッタするのを慎重に待つ。そろそろかというタイミングでタモを出す。
「あ、それオレやりたい。」
ダメダメ、次失敗したら終わりだ。金魚すくいと違うんだぞ。
ボラ、獲ったど~!!
案の定、針はかなり曲がっていてもうひとのし来られたら危なかった。なにはともあれ無事確保できて良かった。
息子に訊ねると「食べる」とのことなので毎度のごとく血抜きからの現地解体。
どうやらボラ釣りが楽しかったらしい。
「もう1匹釣ろうかな」と言う息子の元になんとも空気読みすぎなやつが現れた。
好きにさせようと思い、僕はタナゴを釣っていると横から「キターーーー(・∀・)」
竿を曲げて耐える息子の先には既に諦め切った表情のメナダの姿。
自分で掛けちゃったよ、この人。マジか。
本日2匹目のイエローアイ。
この方は何度も釣られているらしく口元が傷だらけで、観念するのも半端なく早かった。ソッコー浮いて横たわってんだもん(笑
おそらく本人のリクエスト通りにリリースした。
16時頃、息子が良型メジナを掛けて僕がタモを用意している間にあえなくハリスを飛ばされたのを機に終了。
終わってみれば風流に楽しむ春のタナゴ釣りも適度なドタバタ劇が混じったいつもの親子釣りとなった。
早春のウミタナゴ釣り。
子供を連れての釣りとしてはかなりオススメなこの釣り。もちろん大人も釣りとして楽しむには十分だ。
昔盛んだった春の風物詩として終わらせるにはあまりに勿体無い魅力がこの釣りにはある。
ウミタナゴの食味だけど、あの柔らかくてあっさりすぎる白身の攻略がキーなんだろうな。
粟島で燻製のように水分を抜きながら焼いた料理がありそれは絶品だったと見物にきた爺さんから聞いたが、手軽に美味しい家庭料理でなにかないものか。
僕もいくつかの料理法で試してみたが、どれも正直目を瞠る美味さってのは無い。普通に美味いというか。決して不味いっていう味ではない。ああ、まぁ良いんじゃないっすか的な味というか。
・塩焼き・・・普通に旨い。塩を振ってキッチンペーパーを敷き30分ほど寝かせると身が締まって良い食感になった。ってか寝かさないとダメだわ、柔らかくて。
・煮付け・・・薄味の煮汁が良いかと。メバルやカサゴの煮付けと比べちゃいけません。
・味噌漬け・・・塩焼きの方が好きだな。メジナの味噌漬けと比べちゃいけません。
・刺身・・・味付けた方がいいよ。食感も味も薄くて、身の色も灰色で華がない。分かる人にはダツのような灰色と言えば通りがいいかな。
・昆布締め・・・昆布に浸かった味は美味いよね。昆布の味がして。当たり前か。グルタミン酸万歳。
なにかオススメの調理法があればご教授ください。
この日はメナダは相変わらずの美味さで、初めて試した味噌漬けもバッチリだった。またホッケも塩焼きにしたけど美味かった。見た目がなんとなくイワナっぽいと思ったけど、意外と味もちょっと似ていてビックリ。今度は開きの状態で釣れてください(笑
Posted by ネオプラMASA at 13:06│Comments(0)
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