2015年02月27日
ひと区切り
季節は移ろい、釣りも移ろう。
一昨日、つさん、y-kamiさん、yokaさんと飲み会。
旨い酒に旨い料理、そして極上の釣り話に酒が進んだ。とても楽しくこの上なく良い時間だった。
しかしおかげで酒が入りすぎたのか心が満たされてしまったのか、帰りの電車で眠ってしまい本来の降車駅を2つも乗り過ごすという事態に。
なんてこった。多分ここから途中駅に置いてある自転車を回収しての自宅までは3キロ半くらいの道のり。
嫁に迎えに来てもらうか、と思ったけど、普段ウォーキング(最近、雪が積もりだしてからは走っていない・汗)で歩く距離は5,6キロだからこのくらい大したことないではないか、と酔っ払い特有の俺無敵的思考が働き夜道を歩くことに。
なんか楽しくなってきたぜ~とフラフラ夜道を歩き、途中すれ違う自転車にメチャクチャ大回りで避けられたりしながら自宅にたどり着いた時には普通に10キロコースを走ったときよりも疲れていた。
いや~今日は最後まで楽しかったな。こんな正しい酔っ払いを演じたのも久しぶりだ(笑
で、昨日。
前日の酒も抜け、心は海への臨戦態勢。
そろそろ今シーズンも終わりかなとの思いを抱きながらのメジナ釣り。
午後から天気が崩れるとの予報だが、午前9時半の海はまだ穏やかだ。
今日の狙いはメジナとコブダイ、それにボラが現れたらついでに釣っちゃう。だって、この前のボラ美味かったもんなぁマジで。
ただコブダイの竿は相変わらず無反応でようやくのアタリにブチ抜かれたのはでっかいマフグ。おお、こいつは喰ったら死ぬぜ。
そしてメジナの方は、コマセを撒くと先日と変わらずウミタナゴの群れが底から湧いてきた。
こいつぁ今日も苦戦しそうだな。
しばらくして黒っぽい姿のタナゴの下に青いメジナの姿も舞いだした。
さ、今日もいこうか。
やや水面が風で波立ち海中の様子が見えづらい中、喰わせのオキアミが魚体と重なり消えた。
ほい、こんにちは♪
喰うところが見える釣りはやっぱ楽しいよね。魚が湧いてきたり餌を喰う瞬間ももちろん興奮するんだけど、喰わない魚の行動も見えるところがとても勉強になる。
喰わせに反応するけど違和感を抱いたか反転して泳ぎ去る様子とか、警戒して群れが一斉にサッと泳ぎ去る瞬間とか。
特に今は水温が下がり一旦シーズン終盤に差し掛かったせいか、晩秋から初冬のころの活性の高さとは違い群れも次第に薄くなっており明らかに魚の反応も手ごわくなっているので、その一部始終がとてもセンシティブだ。
しかしそのメジナよりの警戒心が薄いというか今からがシーズン真っ只中で活性が高いのか、メジナを差し置いて我先に喰わせに喰ってくるのがウミタナゴだ。
小アジの海面を埋め尽くす絨毯のような群れも厄介だったけど、あれはメジナとはレンジが違うのでそこをなんとか突破すればどうにかなった。その時期はメジナの活性も高かく群れも濃かったし。
だがタナゴはキツイ。
メジナとレンジが被る上、喰わせを積極的に喰ってくるしその小さな口は喰い逃げも上手く厄介な相手だ。上手な人はちゃんと釣り分けるのだろうけど、僕のような白帯ではどうにもならん。
一応、コマセに反応するタイミングに若干のズレがあり、投入したところに真っ先にタナゴが反応し、潮の流れに拡散していく先にメジナが反応し始める。だからそのメジナのところに喰わせを入れればいいのだろうけど、難しいよねウキフカセって。仕掛けをコマセに同調させて流し入れれば途中でタナゴが喰っちゃうし、速く仕掛けを入れてまえとガン玉を追加すれば途端に喰いが悪くなる。上手く仕掛けが入ってもメジナが少し警戒している間にタナゴが見つけて突進し横取りしてしまう。
あ、ここで言うメジナとは30センチ前後のサイズでタナゴと混泳しているような手の平サイズではないやつね。
コマセの撃ちわけで餌取りと獲る魚を分けて釣るのも少しずつ分かってきたけど、逐一変化する状況に付いていけない僕はやっぱり白帯だ(笑
文章で書くと簡単なんだけどね~、実際にやってみると・・(^^;
よっしゃよっしゃのこの調子。
そう思ったのも束の間。タナゴの攻勢が始まった。
やっぱくるよね~。
あまりに釣れるタナゴを前に少し考えてみた。
引きの強さはメジナには劣るけどタイらしい引きをするし、季節の魚だけにこれを延べ竿の細仕掛けなんかで専門に狙うのも風流だろう。
昔から愛されてきた春の釣りもの(富山じゃ相手にされんが)だから、この魚を釣るにあたって外道だ餌取りだと頭を悩ましている今の自分がとてももったいなく思えてきた。
尺を超えるようなのはお目にかかってはいないが、こいつは大きいなと思って計測すると27,8センチある。タナゴとしては良型だろうから専門に狙うには良い環境なわけだ。
本命タナゴの外道メジナ。こんな釣りを年に一度くらいは楽しんでみてもいいかもしれない。なぜか家の道具箱の中にいつ買ったか全く記憶にないがウミタナゴの針があったし(笑
苦戦しながらも続けていると、今日もおいでなすったよボラさんが、もといメナダが。
今日は前回よりも釣り座の足場が低いので警戒してか水面までは浮いてこない。
パンコイのようにぷかぷかと水面の餌を取ることはせずに、水中のコマセを食べている。しばらく観察していると先日の粉モノ偏食とは異なりオキアミも多少は食べているようだ。
よ~し、釣っちゃうか今日も。
コマセが途切れメナダが少し移動したタイミングで少量を撒いて再び反応させて次第に相手のテンションを上げていく。そんなイメージでコマセを撃っていく。
最初は単独だったがしばらくすると3匹に増えた。その後、4,5匹の群れがやってきたが、グループが違うと気まずいのかそのまま通り過ぎて行った。一緒に食べていけばいいのに、仲悪いのかな。
喰わせのオキアミにはやはりなかなか反応してくれず、反応しても口に含んでもすぐに吐き出したり鼻先で避けられたり。違和感を感じてるんだろうなぁ。
外道ではよく釣れるのに狙うと手強いのはどの魚も同じなんだね、脱力大王よ。
そのうち50センチくらいの食べるには手頃なサイズが喰わせに反応した。今日は前回のような体色もサイズもパンチの効いたやつはいないのだ。
喰った瞬間をしっかりと目で確認してパシッとアワセ。
ロッドに重みが乗りゆら~と魚体が浮いてきた。
おお、相変わらずのやる気のなさ。でもここから走るんだろ。
そう思っていたけど、時々突っ込むがドラグを出るほどではなくそのまま重い引きでのたうつだけ。そしてすぐに諦める。
ちょ、オマエ何だその態度。あきらめんな、もう少し頑張れよ。逃がさんけど(笑
あ、わかった。オマエちょっと釣られなれてんな。どうせ釣られてもリリースされると思ってんだろ。喰っちゃうけど(笑
明らかに「早いとこ釣り上げて逃がせよ。」と言わんばかりのその態度。ま、相手はそんなこと思ってもいないだろうが、釣り人とは勝手な思考の持ち主だ、俺のことだけど(^^;
タモに入れ確保すると途端に暴れ始めた。遅いって(笑
メナダってナマズ置きが出来るんだよね。
平たく大きな頭もナマズっぽい。そして後方に見えるナイフが彼の運命を物語っている。
うわ、カワイイ。絶対いい子だ、この子。
後で食べちゃうんだけど(^^;
メナダとボラはとてもよく似ていて釣りモノとしてもほとんど同じに扱われるけど、大きな違いはその目であろう。
ボラはその特徴的な大きな目に冬場は脂瞼という膜が張るけどメナダは黄色や赤い目がそのまま。とても分かりやすい。だが見慣れるとメナダの方が上から見ても明らかに頭が扁平で丸くボラとは容易に泳いでいる姿だけで見分けられる。横からあの黄色い目がチラチラ見えるのもあるが。体色もボラは背中が結構な銀色なので対してメナダは黒褐色が強い。いかにも泥臭そうな(汗
そして新たな判断基準として僕の中で浮上したのが「メナダの方が引き弱い説」。
これ、今回意識して2匹釣ってみて思ったんだよね。
明らかに弱いのよ、引きが。低水温期ってのもあるだろうけど、魚体サイズに対して明らかに引きが弱い。力無いわけ無いと思うんだけどなぁあの身体と筋肉で。たしかに思い返してみると、サビキでメナダが掛かって途方に暮れてた隣のお父さんのメナダも大人しかった。あれは真夏だったのに。対してボラは結構引くイメージが強い。今まで釣ったやつはどれも結構頑張ってたような・・。これから意識して釣っていくことでハッキリとしていくだろう。あんまり釣っていく気は無いんだけど(笑
さて、例によって血抜きを済ませてからそのまま現地解体。
3枚に卸してクーラーへ放り込んで終わり。
あの大きなウロコを気にせずバリバリ飛ばしながら一気に剥がすのは屋外ならではの気持ちよさ。家のキッチンで同じようにやると二度と魚を捌かせてもらえなくなるような惨状となるのは間違いない。しかし、ただならぬ周囲の注目と偏見と誤解に耐えうるメンタルの強さは必須です(笑
近距離にメジナの群れが入った。チャ~ンス!
今日イチの魚♪
さ、これに続けと意気込んだところで突然の暴風。なんだこれじゃ前回と同じじゃないかと思ったが、そのときよりもずっと強いとても釣りを続けられるレベルではない暴風。
いかん、これは海が「もう帰れ」と言っている。
今日はありがとうございました、と頭をひと下げしてそそくさと撤収。
今日の釣りで今シーズンのメジナ狙いに区切りをつけようと思う。
数も減ったし海からはしきりに季節が移ろうメッセージが伝わってくる。暖かくなればまた釣れるかもだけど、食べて美味いこの時期が魅力のひとつだし、他の釣りにも忙しくなる。仕事も忙しくなる(涙
2月も終わるしいい節目だろう。
今シーズン、ありがとね(^^)
で、ボラ、もといメナダですよ。
前回取り忘れてしまった通称「ボラのへそ」。「そろばん」とも言うらしい。
デトリタス食性ゆえに極端に発達した幽門のことで、今回はしっかりと取り出しておいた。
ちょっとグロイね(汗
文字通りそろばん玉みたいな形で取り出す時は固くてすぐに分かると本に書いてあったが、その通りでやたらと長い腸に包まれた内蔵の中を探すとすぐに分かった。想像してたよりも大きい。
味付けして焼いてみた。
よく言われるように、コリッコリの食感はまさに砂肝。僕はイワナの胃の塩焼きが好きなんだけど、そいつの親玉的な味わいでなかなかイイもんだ。珍味ってやつですな。
美味いと思う。1匹から取れる量は僅かだけに。ただ砂肝と思って食べると砂肝の方が美味いのであまり意識せんほうが良いかな(^^;
身の方は南蛮漬けでいってみた。刺身は美味いのがわかったからね。
予想通りあっさり白身で喰いごたえのある南蛮漬けとなった。普通に美味いです、はい。
ただ皮が厚くブリブリとした歯ごたえなので、好みによって皮を引いてから揚げた方が良いかも。もちろん皮好きの人はそのままでいいと思う。
一週間ほど前、自宅の裏に植えてあるフキのエリアからフキノトウが顔を出していた。植えてあるのは煮物とかにすると美味い太いやつで野に自生している細いのと何が違うのか知らないが、アクが少なく食べやすいと思う。
フキノトウ(産地:家の庭)。
そいつを積んでふき味噌を作った。香りは野のものには劣るが、それでも口に広がるその春の香りと苦味は季節を感じる喜びに溢れている。
あ~、旨苦♪
良いよね、季節の味は。天ぷらも食べたくなったから探しに行こうかな(^^)
旨い酒に旨い料理、そして極上の釣り話に酒が進んだ。とても楽しくこの上なく良い時間だった。
しかしおかげで酒が入りすぎたのか心が満たされてしまったのか、帰りの電車で眠ってしまい本来の降車駅を2つも乗り過ごすという事態に。
なんてこった。多分ここから途中駅に置いてある自転車を回収しての自宅までは3キロ半くらいの道のり。
嫁に迎えに来てもらうか、と思ったけど、普段ウォーキング(最近、雪が積もりだしてからは走っていない・汗)で歩く距離は5,6キロだからこのくらい大したことないではないか、と酔っ払い特有の俺無敵的思考が働き夜道を歩くことに。
なんか楽しくなってきたぜ~とフラフラ夜道を歩き、途中すれ違う自転車にメチャクチャ大回りで避けられたりしながら自宅にたどり着いた時には普通に10キロコースを走ったときよりも疲れていた。
いや~今日は最後まで楽しかったな。こんな正しい酔っ払いを演じたのも久しぶりだ(笑
で、昨日。
前日の酒も抜け、心は海への臨戦態勢。
そろそろ今シーズンも終わりかなとの思いを抱きながらのメジナ釣り。
午後から天気が崩れるとの予報だが、午前9時半の海はまだ穏やかだ。
今日の狙いはメジナとコブダイ、それにボラが現れたらついでに釣っちゃう。だって、この前のボラ美味かったもんなぁマジで。
ただコブダイの竿は相変わらず無反応でようやくのアタリにブチ抜かれたのはでっかいマフグ。おお、こいつは喰ったら死ぬぜ。
そしてメジナの方は、コマセを撒くと先日と変わらずウミタナゴの群れが底から湧いてきた。
こいつぁ今日も苦戦しそうだな。
しばらくして黒っぽい姿のタナゴの下に青いメジナの姿も舞いだした。
さ、今日もいこうか。
やや水面が風で波立ち海中の様子が見えづらい中、喰わせのオキアミが魚体と重なり消えた。
ほい、こんにちは♪
喰うところが見える釣りはやっぱ楽しいよね。魚が湧いてきたり餌を喰う瞬間ももちろん興奮するんだけど、喰わない魚の行動も見えるところがとても勉強になる。
喰わせに反応するけど違和感を抱いたか反転して泳ぎ去る様子とか、警戒して群れが一斉にサッと泳ぎ去る瞬間とか。
特に今は水温が下がり一旦シーズン終盤に差し掛かったせいか、晩秋から初冬のころの活性の高さとは違い群れも次第に薄くなっており明らかに魚の反応も手ごわくなっているので、その一部始終がとてもセンシティブだ。
しかしそのメジナよりの警戒心が薄いというか今からがシーズン真っ只中で活性が高いのか、メジナを差し置いて我先に喰わせに喰ってくるのがウミタナゴだ。
小アジの海面を埋め尽くす絨毯のような群れも厄介だったけど、あれはメジナとはレンジが違うのでそこをなんとか突破すればどうにかなった。その時期はメジナの活性も高かく群れも濃かったし。
だがタナゴはキツイ。
メジナとレンジが被る上、喰わせを積極的に喰ってくるしその小さな口は喰い逃げも上手く厄介な相手だ。上手な人はちゃんと釣り分けるのだろうけど、僕のような白帯ではどうにもならん。
一応、コマセに反応するタイミングに若干のズレがあり、投入したところに真っ先にタナゴが反応し、潮の流れに拡散していく先にメジナが反応し始める。だからそのメジナのところに喰わせを入れればいいのだろうけど、難しいよねウキフカセって。仕掛けをコマセに同調させて流し入れれば途中でタナゴが喰っちゃうし、速く仕掛けを入れてまえとガン玉を追加すれば途端に喰いが悪くなる。上手く仕掛けが入ってもメジナが少し警戒している間にタナゴが見つけて突進し横取りしてしまう。
あ、ここで言うメジナとは30センチ前後のサイズでタナゴと混泳しているような手の平サイズではないやつね。
コマセの撃ちわけで餌取りと獲る魚を分けて釣るのも少しずつ分かってきたけど、逐一変化する状況に付いていけない僕はやっぱり白帯だ(笑
文章で書くと簡単なんだけどね~、実際にやってみると・・(^^;
よっしゃよっしゃのこの調子。
そう思ったのも束の間。タナゴの攻勢が始まった。
やっぱくるよね~。
あまりに釣れるタナゴを前に少し考えてみた。
引きの強さはメジナには劣るけどタイらしい引きをするし、季節の魚だけにこれを延べ竿の細仕掛けなんかで専門に狙うのも風流だろう。
昔から愛されてきた春の釣りもの(富山じゃ相手にされんが)だから、この魚を釣るにあたって外道だ餌取りだと頭を悩ましている今の自分がとてももったいなく思えてきた。
尺を超えるようなのはお目にかかってはいないが、こいつは大きいなと思って計測すると27,8センチある。タナゴとしては良型だろうから専門に狙うには良い環境なわけだ。
本命タナゴの外道メジナ。こんな釣りを年に一度くらいは楽しんでみてもいいかもしれない。なぜか家の道具箱の中にいつ買ったか全く記憶にないがウミタナゴの針があったし(笑
苦戦しながらも続けていると、今日もおいでなすったよボラさんが、もといメナダが。
今日は前回よりも釣り座の足場が低いので警戒してか水面までは浮いてこない。
パンコイのようにぷかぷかと水面の餌を取ることはせずに、水中のコマセを食べている。しばらく観察していると先日の粉モノ偏食とは異なりオキアミも多少は食べているようだ。
よ~し、釣っちゃうか今日も。
コマセが途切れメナダが少し移動したタイミングで少量を撒いて再び反応させて次第に相手のテンションを上げていく。そんなイメージでコマセを撃っていく。
最初は単独だったがしばらくすると3匹に増えた。その後、4,5匹の群れがやってきたが、グループが違うと気まずいのかそのまま通り過ぎて行った。一緒に食べていけばいいのに、仲悪いのかな。
喰わせのオキアミにはやはりなかなか反応してくれず、反応しても口に含んでもすぐに吐き出したり鼻先で避けられたり。違和感を感じてるんだろうなぁ。
外道ではよく釣れるのに狙うと手強いのはどの魚も同じなんだね、脱力大王よ。
そのうち50センチくらいの食べるには手頃なサイズが喰わせに反応した。今日は前回のような体色もサイズもパンチの効いたやつはいないのだ。
喰った瞬間をしっかりと目で確認してパシッとアワセ。
ロッドに重みが乗りゆら~と魚体が浮いてきた。
おお、相変わらずのやる気のなさ。でもここから走るんだろ。
そう思っていたけど、時々突っ込むがドラグを出るほどではなくそのまま重い引きでのたうつだけ。そしてすぐに諦める。
ちょ、オマエ何だその態度。あきらめんな、もう少し頑張れよ。逃がさんけど(笑
あ、わかった。オマエちょっと釣られなれてんな。どうせ釣られてもリリースされると思ってんだろ。喰っちゃうけど(笑
明らかに「早いとこ釣り上げて逃がせよ。」と言わんばかりのその態度。ま、相手はそんなこと思ってもいないだろうが、釣り人とは勝手な思考の持ち主だ、俺のことだけど(^^;
タモに入れ確保すると途端に暴れ始めた。遅いって(笑
メナダってナマズ置きが出来るんだよね。
平たく大きな頭もナマズっぽい。そして後方に見えるナイフが彼の運命を物語っている。
うわ、カワイイ。絶対いい子だ、この子。
後で食べちゃうんだけど(^^;
メナダとボラはとてもよく似ていて釣りモノとしてもほとんど同じに扱われるけど、大きな違いはその目であろう。
ボラはその特徴的な大きな目に冬場は脂瞼という膜が張るけどメナダは黄色や赤い目がそのまま。とても分かりやすい。だが見慣れるとメナダの方が上から見ても明らかに頭が扁平で丸くボラとは容易に泳いでいる姿だけで見分けられる。横からあの黄色い目がチラチラ見えるのもあるが。体色もボラは背中が結構な銀色なので対してメナダは黒褐色が強い。いかにも泥臭そうな(汗
そして新たな判断基準として僕の中で浮上したのが「メナダの方が引き弱い説」。
これ、今回意識して2匹釣ってみて思ったんだよね。
明らかに弱いのよ、引きが。低水温期ってのもあるだろうけど、魚体サイズに対して明らかに引きが弱い。力無いわけ無いと思うんだけどなぁあの身体と筋肉で。たしかに思い返してみると、サビキでメナダが掛かって途方に暮れてた隣のお父さんのメナダも大人しかった。あれは真夏だったのに。対してボラは結構引くイメージが強い。今まで釣ったやつはどれも結構頑張ってたような・・。これから意識して釣っていくことでハッキリとしていくだろう。あんまり釣っていく気は無いんだけど(笑
さて、例によって血抜きを済ませてからそのまま現地解体。
3枚に卸してクーラーへ放り込んで終わり。
あの大きなウロコを気にせずバリバリ飛ばしながら一気に剥がすのは屋外ならではの気持ちよさ。家のキッチンで同じようにやると二度と魚を捌かせてもらえなくなるような惨状となるのは間違いない。しかし、ただならぬ周囲の注目と偏見と誤解に耐えうるメンタルの強さは必須です(笑
近距離にメジナの群れが入った。チャ~ンス!
今日イチの魚♪
さ、これに続けと意気込んだところで突然の暴風。なんだこれじゃ前回と同じじゃないかと思ったが、そのときよりもずっと強いとても釣りを続けられるレベルではない暴風。
いかん、これは海が「もう帰れ」と言っている。
今日はありがとうございました、と頭をひと下げしてそそくさと撤収。
今日の釣りで今シーズンのメジナ狙いに区切りをつけようと思う。
数も減ったし海からはしきりに季節が移ろうメッセージが伝わってくる。暖かくなればまた釣れるかもだけど、食べて美味いこの時期が魅力のひとつだし、他の釣りにも忙しくなる。仕事も忙しくなる(涙
2月も終わるしいい節目だろう。
今シーズン、ありがとね(^^)
で、ボラ、もといメナダですよ。
前回取り忘れてしまった通称「ボラのへそ」。「そろばん」とも言うらしい。
デトリタス食性ゆえに極端に発達した幽門のことで、今回はしっかりと取り出しておいた。
ちょっとグロイね(汗
文字通りそろばん玉みたいな形で取り出す時は固くてすぐに分かると本に書いてあったが、その通りでやたらと長い腸に包まれた内蔵の中を探すとすぐに分かった。想像してたよりも大きい。
味付けして焼いてみた。
よく言われるように、コリッコリの食感はまさに砂肝。僕はイワナの胃の塩焼きが好きなんだけど、そいつの親玉的な味わいでなかなかイイもんだ。珍味ってやつですな。
美味いと思う。1匹から取れる量は僅かだけに。ただ砂肝と思って食べると砂肝の方が美味いのであまり意識せんほうが良いかな(^^;
身の方は南蛮漬けでいってみた。刺身は美味いのがわかったからね。
予想通りあっさり白身で喰いごたえのある南蛮漬けとなった。普通に美味いです、はい。
ただ皮が厚くブリブリとした歯ごたえなので、好みによって皮を引いてから揚げた方が良いかも。もちろん皮好きの人はそのままでいいと思う。
一週間ほど前、自宅の裏に植えてあるフキのエリアからフキノトウが顔を出していた。植えてあるのは煮物とかにすると美味い太いやつで野に自生している細いのと何が違うのか知らないが、アクが少なく食べやすいと思う。
フキノトウ(産地:家の庭)。
そいつを積んでふき味噌を作った。香りは野のものには劣るが、それでも口に広がるその春の香りと苦味は季節を感じる喜びに溢れている。
あ~、旨苦♪
良いよね、季節の味は。天ぷらも食べたくなったから探しに行こうかな(^^)