遊びごと綴り

そろそろメジナの季節ってわけで。
グレてきました。

本日天気晴朗ナレドモ波高シ。
そんな天気予報の今日、波の影響が少ないポイントでメジナだったら釣りできんじゃね？と出撃。

メジナ釣りたかったのよ。スーパーの刺身コーナーに並び始めたのを見ながら「んなもん海に行きゃなんぼでも釣れんのに」なんて思ってたら、嫁が「そろそろメジナの刺身食べたくて買ってきたよ」なんてまさかの購入にひっくり返ったりして。
よし、今夜はメジナの握りで明日は味噌漬けで決まりだZ！

出かける前、嫁と菜園でショウガを収穫。物は試しと春に一株だけ植えてみたのだが、意外と大きくなっていて驚き。上手くいけば来年はもっと植えようなんて話していたのだが、これは来年も植えること決定だわ。結構ショウガって値段が高くなってんだよね。嫁曰く「このサイズなら十分元はとれてる」とのこと。生姜焼き喰いたい。


波は避けられるポイントなので大丈夫だが心配なのは風だ。予報では結構強く吹いてるっぽい。ま、とにかく行ってみてだな。

ＡＭ１１時ポイント到着。
本日天気晴朗ナレドモ波低ク風モナシ。
大丈夫じゃないの。波はともかく心配してた風もそれほど強くないない。ポカポカした陽気でコマセを作っている間に暑くなり、結局アウターは脱いだ状態で釣り開始。


潮は澄んでおりキラキラと光る水面の奥に木っ端メジナの姿がチラホラと見える。
紺色の海を横切る真っ白なカモメ。青い山々の上部は既に白い雪化粧。
遠くに能登半島、逆サイドには立山。海上にデザインされたように浮かぶのは定置網。
Ｔｈｉｓ ｉｓ ＴＯＹＡＭＡ-ＷＡＮ．


このポイントはメジナ狙いでは初めて訪れる場所だ。期待と不安を織り交ぜつつコマセを撒く。
するとどこからともなくすごい勢いでコアジの群れが湧いてきた。「お、お前ら一体今までどこにいたのよ！？」
そうこうしてるうちにサヨリの群れも集まってきて、正しい海中狂喜乱舞秋の陣って雰囲気になってきた。
メジナが釣れなくても小物用仕掛けさえ持ってりゃお土産には困らなさそうだ（＾＾；

手前に見えるメジナは木っ端ばかりだが、少し沖合には姿は目視できないが良型がいるはず。
オキアミを付けて投入。
すぐに上がってきたのはコアジ。そして次もコアジ。仕掛けを投入した時の反応の仕方がすごい。
う～む、このゾンビのごとき餌盗りたちをかわさなければオレもゾンビになっちまうなぁ。

彼らを避けるために喰わせ箇所は手前を諦めて沖目に仕掛けを投入。
するとウキがスーッと引き込まれていった。合わせるとロッドが絞り込まれる。
おお～しキタ！間違いない！
切れ込むような久しぶりに感じる引きと水中を駆け抜けるサファイアのような青。



久しぶりっすな、メジナさん。
よし、ひとまず今日はいけそうな気がしてきた（＾＾）


仕掛けを沖目に投入したらコマセをポーンと連続爆撃。餌盗りゾンビ達が両手を上げて「ヴァアアア～」と突進していくが、今度は手前にコマセをバシャッと音を立ててまき散らす。するとゾンビ達はその音に反応して「ヴァアアア～」とこちらに舞い戻ってくる。あえなく餌食となっていくコマセオキアミの断末魔をよそに漂っていたウキが消し込んでいく。
よっしゃイタダキ！



って、またお前かい！
干物になってから来い！



あ、あんたは・・・・。海底のサイケ野郎キュウセンさん！
瀬戸内あたりじゃブイブイいわしてるらしいけど、今日はいいわ！


そのほかにもホシササノハベラなどの外道が登場したりで、なかなか思ったように事が進まない。それでも、しっかりとコマセと同調されせば、



ちゃんと釣れてくる♪


沖目で掛かるのはどれも２５センチ以上の型。手前で舞っている木っ端よりも明らかに大きなサイズばかり掛かってくる。
実際に目で見ることは出来ないけれど、以前よく行っていたポイントはほぼサイトの釣りだったので、どんなふうに群れが入って湧いて掛かって去ってという一連の流れをずっと目視できた。その経験は役立つもので、反応のスピードから自分なりに餌盗りをかわせたか群れが入ったか浮いてきたかなどが、なんとなくイメージしながら釣り進めることができる。
上手な人ってのはこのイメージが完璧なんだろうね。釣れ具合からしてオレの場合だいぶ外してるっぽいが（＾＾；



途中、散歩に来た初老の夫婦に話しかけられた。
旦那さんの方は水面に湧くサヨリを見て奥さんに「おい、見ろ！サヨリがいっぱいだ！」と興奮している。奥さんは「だってあなた釣りしないじゃない」と冷静な反応。
そこへどうやら空気の読めるメジナの群れが入ったみたいで、タイミングよく連発し始めた。
すると驚く旦那さんにかぶせるように奥さんが「あら、メジナよ。すごい、こんなに釣れるの！？よく売ってるわよコレ！」と興奮気味に。
スーパーに並ぶ魚を釣るという説得力やこれいかに！



陽がオレンジに色を変え、夕暮れが近づいてきた。



今日一のやつは２８センチ。
残念ながら３０センチを超えるサイズは出なかったが十分楽しいよ。


スカリに生かしておいたキープ用のメジナを絞めて血抜きする。１５，６匹ほどいるだろうか。
寿司と味噌漬けにするには十分な数だ。小さいのはリリースしたので、どのくらいの数を釣ったのかは不明。

さて、今夜の刺身として・・・メジナの他にもう一品欲しいな。

・・・・・アオリ釣ってくか。


このポイントはアオリイカ狙いではよく来た場所なので、一応エギングタックルも車に積んできたのだ。
ちょっとやって釣れなきゃ帰ろ。ゆるい気持ちでエギ王Q3.5号をセットする。

しばらく反応がない中、ようやく手前まで付いてきたのが見えた。
しかし掛けられず・・・。
陽が傾いてきた。スローな誘いでボトムメインに探っていく。
粘ることもあるまい。帰ってメジナ捌かなきゃならないからな、もうそろそろ終わりにするか。

っと思ってたとこで、ドンッ！
おお～し、今夜のもう一品キター♪


ん？なんか引きが違う。
グイッグイッというアオリよりもピッチの細かい引き。だけど重量感はずっしりとある。
この引き・・・もしかしてアイツきたか！？

水面にゆらゆらと上がってきたのは・・・・やっぱりのコウイカさん。
こいつは必殺技の回転スミ爆弾が怖いぞ！ナッシーのタネ爆弾よりも強力だ！
重量もあるのでタモで怒らせないようにそ～っとそ～っと掬って無事確保。




胴長２０センチのコウイカ。
イカ類の中では一番カッコイイと思う。
ごっついボディにがっしりとした太く短いゲソ、そして意志を感じさせる怪しい目つき。戦ったら強そうだもん。

あ～上手くいったな～。コウイカが出るとは運がよかった。身の甘味こそアオリが勝るけど、肉厚な食感とそれに合ったバランスの良い旨味が大好きなんだよね。食べごたえもあるし。



満足して帰宅。
タックル一式を洗浄してから（コマセを使う釣りはこの作業がちとメンドい）、捌き作業に入る。
今日のメニューはメジナの握り、味噌漬け、コウイカの刺身、ゲソと頭はチンゲン菜等と海鮮中華炒め。
満足のいく釣りが出来た時の焼酎、茜霧島を床下収納から引っ張り出していざ乾杯。
食べ盛りの子供を持つ酒飲み釣り師の宿命よろしく、頑張ってたくさん作ったわりには自分の口に入る量は思いのほか少ない（＾＾：
けど十分に美味い酒と肴を堪能できて幸せでした（＾＾）



〈タックル〉
ロッド：SIMANO ： ADVANCE ISO 1.5号500
リール：Daiwa ： CERTATE2500
ライン：VARIVAS ： SALT WATER VEP 10lb