2015年01月31日
カタルシス
ウキフカセで自己浄化。
最近はどうにも負け続けの釣果が続いていた。
釣れなくても釣りは楽しいんだけど、やっぱ魚の顔が見たくなる。そんなわけで毎度のごとくのメジナ釣り。
雨のような雪がしとしとと降っている。
冬らしい澄んだ清冽な空気の朝。冷えている。みぞれではないが宮沢賢治の「永訣の朝」が頭に浮かんだ。あめゆじゅとてちてけんじゃ。
集中できる釣りがしたいと思った。思いっきり集中して、視界がどんどん狭まり頭の奥が熱くなるような。他に何も考えられない、周囲の景色も目に入らない、そんな釣りがしたいと思った。
なにか気分を切り替えたくて。
それは別に心が弱っているわけでもなく、不満や不安に囚われているわけでもなく。
釣りに限らず、なにかに思い切り集中できた時、そしてそこから覚めた時に得られるカタルシスがとても好きだ。
僕にとってウキ釣りはとても「入っていける」釣りだ。それは海、淡水に隔てなく。こんな時にこの釣りはちょうど良い。
モノトーンな北陸の冬を絵に描いたような海に着いたのは午前10時。
こんな天気じゃ釣り人も少なく、いつもの堤防にはひと組の老夫婦が釣り糸を垂れているのみ。メジナを釣りに来たけど釣れるのはタナゴばかりだよと自嘲気味に話す婆ちゃんの表情は言葉に反してとても明るい。
ひとしきりの会話がすみ、僕はゆっくりと準備に取り掛かる。
コマセを撒くと前回まで海面を埋め尽くさんばかりにいた大量の小アジがかなり少なくなっている。
仕掛けを入れると喰わせは小アジの薄い群れをやすやすと突破しタナに入っていく。すると黒っぽい姿をした連中がわらわらと集まってきた。
あ、ほんとだ。
やっぱりのウミタナゴ。
25センチを超えるサイズでタナゴにしては良型。
メジナが集まるまで、しばらくウミタナゴの連発が続く。体高のある良型はなかなかの貫禄がある。せっかくなので前から気になっていたウミタナゴの刺身を作るべく1匹だけキープ。
味は予想通り、美味くも不味くもない人畜無害な白身でした。刺身はあまりにもインパクトに欠ける味なので半身は昆布締めにしたけど、多分こちらは美味いと思う。
しばらくしてメジナの青い姿が舞いだした。
頭をグングン振るタナゴの引きとは違う鋭く切れ込むようなメジナの引きはやっぱ楽しい(^^)
なんか目がすごく妖艶。
集中からふと我に返る瞬間が気持いい。
この感じを味わいたかったのよ。
だって先日までの釣りは・・・
シーバス釣りに行ってヒイラギの稚魚が掛かってみたり・・・(ちなみにシーバスはヒットするもバラシ・泣)
クロダイの落とし込みに行っても掛かるのはコモンフグばかりだったり・・・(なんか目つき怖い)
とにかくパッとしないのですよ。
ここいらでこの悪い流れに風穴を開けたかった。
コマセの打ち方って難しいなぁと思う。
潮を読み違えるとむざむざ群れを引き離すことになりかねないし、撒きすぎてもダメだし少なくてもダメだし。
まだまだ僕は分かってないのでいろいろやらかしながらひとつひとつ覚えていっている段階。今日はある程度釣ったところで群れの姿が消えてしまい、「あ~あ、やっちまったか俺・・」って気分でいたところにライントラブル。失意のまま時間をかけて仕掛けをいちから作り直し再開したら何だかリセットしたっぽい元気な群れが再び集まり出すという怪我の功名的展開もあり。
いやはや、面白いですよ。
すんごい楽しい。たまらんよね。自分の失敗タナに上げてるけど(笑
パンパンの旨そうなのも釣れたよ。
貴方の進路は昆布締めに決定。
雨やら雪やらに降られ続け、指先は凍てつき、魚には翻弄され、目の前を飛ぶカモメには横目で睨まれ。ヨレヨレになりつつもコマセを使い切った午後3時に本日の釣り終了。
3,40匹ほど釣っただろうか。今日も楽しませて頂きました。
空は曇っていても心は晴れ。
これでいいのだ。
冬に入ってから、自宅の庭のイチジクの木に餌台を設置している。
食べる時期を逃したリンゴを置いとくと馴染みのヒヨドリがやってきて旨そうにつつくのだ。
その様子がとても可愛くて、それを眺めるのが毎朝のちょっとした楽しみになっている。
野生だけに周囲への注意は常に怠らないが、
集中して食ってます。
ヒヨドリの他にはモズがうろちょろしているが、これは肉食ゆえにリンゴは食わぬ。今年も例年通り小枝にカエルを刺しまくってミイラを量産しているが。
暖かくなるとキジもよくやってくる。庭のど真ん中を家主のような顔をして堂々と歩く姿がとても面白い。ここ俺ん家なんだけど(笑
変わったところではカッコウが毎年現れておなじみの声で鳴きまくっている。高く見晴らしのよい場所で鳴く習性の鳥だけど、ここが高原であれば高い樹木のてっぺんで鳴くのだろうがここは平地の住宅地。立ち位置がテレビのアンテナってところがなんだか泣けてくる。
野鳥を眺めるのは楽しいものだ。
この前シーバス釣りに行ったとき、水鳥はたくさん居る場所だけど、ノスリとミサゴをいっぺんに見られたのは嬉しかったなぁ。猛禽類はやっぱ格好いい。トンビとは違うね。
釣れなくても釣りは楽しいんだけど、やっぱ魚の顔が見たくなる。そんなわけで毎度のごとくのメジナ釣り。
雨のような雪がしとしとと降っている。
冬らしい澄んだ清冽な空気の朝。冷えている。みぞれではないが宮沢賢治の「永訣の朝」が頭に浮かんだ。あめゆじゅとてちてけんじゃ。
集中できる釣りがしたいと思った。思いっきり集中して、視界がどんどん狭まり頭の奥が熱くなるような。他に何も考えられない、周囲の景色も目に入らない、そんな釣りがしたいと思った。
なにか気分を切り替えたくて。
それは別に心が弱っているわけでもなく、不満や不安に囚われているわけでもなく。
釣りに限らず、なにかに思い切り集中できた時、そしてそこから覚めた時に得られるカタルシスがとても好きだ。
僕にとってウキ釣りはとても「入っていける」釣りだ。それは海、淡水に隔てなく。こんな時にこの釣りはちょうど良い。
モノトーンな北陸の冬を絵に描いたような海に着いたのは午前10時。
こんな天気じゃ釣り人も少なく、いつもの堤防にはひと組の老夫婦が釣り糸を垂れているのみ。メジナを釣りに来たけど釣れるのはタナゴばかりだよと自嘲気味に話す婆ちゃんの表情は言葉に反してとても明るい。
ひとしきりの会話がすみ、僕はゆっくりと準備に取り掛かる。
コマセを撒くと前回まで海面を埋め尽くさんばかりにいた大量の小アジがかなり少なくなっている。
仕掛けを入れると喰わせは小アジの薄い群れをやすやすと突破しタナに入っていく。すると黒っぽい姿をした連中がわらわらと集まってきた。
あ、ほんとだ。
やっぱりのウミタナゴ。
25センチを超えるサイズでタナゴにしては良型。
メジナが集まるまで、しばらくウミタナゴの連発が続く。体高のある良型はなかなかの貫禄がある。せっかくなので前から気になっていたウミタナゴの刺身を作るべく1匹だけキープ。
味は予想通り、美味くも不味くもない人畜無害な白身でした。刺身はあまりにもインパクトに欠ける味なので半身は昆布締めにしたけど、多分こちらは美味いと思う。
しばらくしてメジナの青い姿が舞いだした。
頭をグングン振るタナゴの引きとは違う鋭く切れ込むようなメジナの引きはやっぱ楽しい(^^)
なんか目がすごく妖艶。
集中からふと我に返る瞬間が気持いい。
この感じを味わいたかったのよ。
だって先日までの釣りは・・・
シーバス釣りに行ってヒイラギの稚魚が掛かってみたり・・・(ちなみにシーバスはヒットするもバラシ・泣)
クロダイの落とし込みに行っても掛かるのはコモンフグばかりだったり・・・(なんか目つき怖い)
とにかくパッとしないのですよ。
ここいらでこの悪い流れに風穴を開けたかった。
コマセの打ち方って難しいなぁと思う。
潮を読み違えるとむざむざ群れを引き離すことになりかねないし、撒きすぎてもダメだし少なくてもダメだし。
まだまだ僕は分かってないのでいろいろやらかしながらひとつひとつ覚えていっている段階。今日はある程度釣ったところで群れの姿が消えてしまい、「あ~あ、やっちまったか俺・・」って気分でいたところにライントラブル。失意のまま時間をかけて仕掛けをいちから作り直し再開したら何だかリセットしたっぽい元気な群れが再び集まり出すという怪我の功名的展開もあり。
いやはや、面白いですよ。
すんごい楽しい。たまらんよね。自分の失敗タナに上げてるけど(笑
パンパンの旨そうなのも釣れたよ。
貴方の進路は昆布締めに決定。
雨やら雪やらに降られ続け、指先は凍てつき、魚には翻弄され、目の前を飛ぶカモメには横目で睨まれ。ヨレヨレになりつつもコマセを使い切った午後3時に本日の釣り終了。
3,40匹ほど釣っただろうか。今日も楽しませて頂きました。
空は曇っていても心は晴れ。
これでいいのだ。
冬に入ってから、自宅の庭のイチジクの木に餌台を設置している。
食べる時期を逃したリンゴを置いとくと馴染みのヒヨドリがやってきて旨そうにつつくのだ。
その様子がとても可愛くて、それを眺めるのが毎朝のちょっとした楽しみになっている。
野生だけに周囲への注意は常に怠らないが、
集中して食ってます。
ヒヨドリの他にはモズがうろちょろしているが、これは肉食ゆえにリンゴは食わぬ。今年も例年通り小枝にカエルを刺しまくってミイラを量産しているが。
暖かくなるとキジもよくやってくる。庭のど真ん中を家主のような顔をして堂々と歩く姿がとても面白い。ここ俺ん家なんだけど(笑
変わったところではカッコウが毎年現れておなじみの声で鳴きまくっている。高く見晴らしのよい場所で鳴く習性の鳥だけど、ここが高原であれば高い樹木のてっぺんで鳴くのだろうがここは平地の住宅地。立ち位置がテレビのアンテナってところがなんだか泣けてくる。
野鳥を眺めるのは楽しいものだ。
この前シーバス釣りに行ったとき、水鳥はたくさん居る場所だけど、ノスリとミサゴをいっぺんに見られたのは嬉しかったなぁ。猛禽類はやっぱ格好いい。トンビとは違うね。
Posted by ネオプラMASA at 00:38│Comments(0)
│眼仁奈