2015年01月15日
青が舞う
北陸の冬らしくしみったれた天気が続いてたけど、ようやく青空が広がってくれたね。
空とは違った青に会いに海へ行ってきたよ。
先日、遅ればせながら神社へ初詣に行ってきた。
なかなか家族揃っての都合が合わず、正月も三が日を過ぎてからの参拝になったけどおみくじは今年も大吉♪
僕は普段のくじ運は悪い方だと自覚しているが(毎年アングラーズの初売りくじでタオルより上の景品が当たったことがなく、正月早々泣きたくなる。)、おみくじだけは結構な確率で大吉が出る。だからどうだってことではあるけど、まぁ家族みんな健康に暮らせているからそれが何よりであるのだなと思っている。
お札も3枚揃って神棚はいつもの状態に整った。
家を建ててからは神棚にはいつも参っている。いい習慣だと思うしONOFFの気持ちの切替スイッチにもなってるんだよね。
昨日。
さ、久しぶりの晴れ間。
今日はいつもより時間を長くとっての釣りを楽しむ予定。だったらじっくり浮き釣りに集中するのも良いよなぁ。
夜は刺身で一杯飲りたい気分だし。
とくればメジナで決まり♪
この釣りは本当に面白い。
大きいのはなかなか釣れないけど小メジナとはいえ引きは強い。30センチを超えるとその引きはかなり楽しい。クロダイとは形は似ても全く別物だなぁと思う。そのくらいのサイズもそれなりに釣れるし、この釣りならではの展開を作っていく工程もとても面白い。
見えない相手との距離感というか間合いを感じ測りながらの釣りって、僕はすごく好きで。これはどの釣りにも言えることなんだけど。
ようやくの青空だけに釣り場は常連達で混み合ってるかなぁと思いながら到着したのは午前9時過ぎ。
入りたい立ち位置は空いていた。
配合エサにオキアミを混ぜ混ぜして、先走ってしまいそうな心の浮き立ちを抑えながらも、ちらちらと海へ視線をやりながらの作業。僕は餌釣りならではのこの時間がとても好きだ。
水面下には小アジの群れが湧きたっている。その様子はまるでフランス革命テゥイルリー宮殿に押し寄せた民衆。俺はマリーアントワネットか。
その数は尋常ではなく、コマセを投入すると一面タールを押し流したかのようにベッタリと隙間なく黒く染まる様子は戦慄もの。
こりゃ凄い。サビキ釣りの時の祭り状態なんてものじゃなく、この一帯の小アジ全て集まったんじゃない?っていうくらいの光景だ。今までもこういうことはあったけど、これほどまでの状態は初めてだ。すんげ~な、コレ。
コマセを撒き小アジが湧いてしばらくすると、その下に鮮やかな青が舞い始める。
海中に踊るメジナの姿は本当に美しい。そして釣り上げた時の色はため息がでるほどの美しい。
生きている魚の姿を見られる釣り人は幸せだ。魚の一番美しい瞬間、命が燃え上がる瞬間が見られる。死後、黒ずんだ魚屋で見る魚は本来の色ではない。
さて、これは厄介だぞ。
メジナの層に喰わせを送り込むにはこの濃厚な小アジの層を突破しなければならない。
手前にコマセを撒いて小アジを集結させ沖目に振り込んだ仕掛けを潮の流れになじませながらホットスポットに入れる。
鮮やかなオレンジ色の浮きが海中に引き込まれていく。
無機質の物体が生命感を伴って動く光景というのは浮き釣りの醍醐味だと思う。
本日の先陣をきったのは30センチ。
こんな色したロッドがあれば俺買うよ。
間もなくウグイの群れが寄ってきた。メジナの層に群れだしてちょっと困る。
しかしあれだね。川にいて、海にもいて。どちらも外見に相違なく。ウグイって何気にものすごいやつだと思う。どこまで馴染んじゃうだ、っていう。でもちょっと困る。
連発するウグイに苦戦しながらきたのは、
ウミタナゴ。メバルと共に春告魚だよね。
今日はこいつが結構釣れたけど、大きなので25センチクラスと結構タナゴにしては良型がでた。
はい、出ました、漁港の友。
そりゃあんだけ群れてるんだもん。掛かるよな。
やがてウグイの群れは去り(てかコマセを中断して去らせた)、小アジの群れを交わせばメジナが喰う状態に戻った。
付け餌のオキアミが少なくなり、喰いは良いけど餌持ちの悪いブロックのオキアミをせかせかと使いながら釣り続ける。
ドラグをチリチリと鳴らしながら楽しませてくれたのは・・・
今日一のサイズは32センチ。
このくらいになると結構楽しいし食べても美味い。残念ながらこれ以上のサイズは出なかった。
ちぎっては投げじゃないけど釣ってはリリースを繰り返し。刺身で美味いサイズだけをキープしていく。
やがて周囲にギャラリーが集まってきた。
釣りはしないけど、どこにでもいる海の様子を見に来た常連オッサンの溜まり場になったようだ。
オッサン達と話しながら釣るのは楽しいけれど、アワセをミスるのは恥ずかしいので妙なプレッシャーがある。
そんなに俺の浮きを見ないでくれ(^^:
・・・・・・一体何匹釣っただろうか。
20匹から先は数えてないという北斗の拳のハンみたいなことを言いながら釣り続ける。
数十匹であることはわかるんだけど。
釣れるのはほとんど20センチくらいの木っ端だけど、喰わせる面白さとサイズに似合わない気持ちの良い引きでとても楽しい。
後ろのオッサン達がしきりにキープしているストリンガーを気にしているので見せてあげると喚声が上がった。
「こりゃ刺身にすっと旨いわい。昆布締めだ昆布締め。」
「こんだけのが釣れるんやったら、わざわざ○○まで行くことないの~。」
大きくはないけど、このくらいのサイズを数釣って楽しめるのは良い環境なのかもしれないね。
午後4時に終了。
木っ端相手ながら数は出たので右腕が心地良く疲れている。
夕飯は特盛の刺身と漬け丼。次の日の味噌漬けも旨いぞ。
ホント今の時期のメジナは旨いよね。オッサン達と声を揃えて盛り上がっちゃったよ。
「冬のメジナは鯛より旨い!」
Posted by ネオプラMASA at 23:34│Comments(2)
│眼仁奈
この記事へのコメント
おはようございます。
メジナ釣りに行きたくなりました。いや、正確に言えばメジナの刺身で一杯やりたく(笑
昔々、中学生の頃によくウキ釣りでメジナ釣ってました。懐かしい。
塩焼きも香ばしくてウマいんですよねえ。釣り本なんかで、メジナは釣り味はイイけど食味はダメみたいなこと書いてあって、活字で書いてあるコトは全て正しいとは限らんと思った記憶が。
メジナ釣りに行きたくなりました。いや、正確に言えばメジナの刺身で一杯やりたく(笑
昔々、中学生の頃によくウキ釣りでメジナ釣ってました。懐かしい。
塩焼きも香ばしくてウマいんですよねえ。釣り本なんかで、メジナは釣り味はイイけど食味はダメみたいなこと書いてあって、活字で書いてあるコトは全て正しいとは限らんと思った記憶が。
Posted by つ at 2015年01月16日 07:25
>つさん
メジナ楽しいですね~。すごく手軽に刺身が手に入るのもまた良くて(笑
釣り半分食材確保半分ってなもんです(^^;
「あんた喰ったことないだろ」って突っ込みたくなる記述ありますよね~。
食味の正しい評価も大切な魅力を伝える一環だと思うんですが、特に昔の本はそのへんの詰めが甘いのが多かったように思います。
富山の場合、メジナの食味については誤解がまだあるので、釣るほうにとっては釣り場が空いてて好都合なんですけどね(笑
メジナ楽しいですね~。すごく手軽に刺身が手に入るのもまた良くて(笑
釣り半分食材確保半分ってなもんです(^^;
「あんた喰ったことないだろ」って突っ込みたくなる記述ありますよね~。
食味の正しい評価も大切な魅力を伝える一環だと思うんですが、特に昔の本はそのへんの詰めが甘いのが多かったように思います。
富山の場合、メジナの食味については誤解がまだあるので、釣るほうにとっては釣り場が空いてて好都合なんですけどね(笑
Posted by ネオプラMASA
at 2015年01月16日 13:38
