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2013年05月13日

煌きに満ちた眼差しと日本産怪魚

今日は暑い。桜の開花以降続いた気温の低い日々を取り戻すかのような暑さ。
日中の気温は32℃を超えたとか。

こんな暑さの中に身を置くと、いよいよナマズも本格シーズンにはいったんじゃない?と思う。
この土日で多くの農家が田植えを終えたようだ。
微妙に田圃からの流水量も変化が見られる。
このまま暖かな日が続いてくれると嬉しいなぁと、紫外線が目に見えるような眩しさを伴った景色を眺めながら。そう思った。


陽は高い。
しかし、雲が日差しを遮ってくれ、ちょっと動くと汗ばむような気温ということもあり、ナマズは充分にルアーに出そうな気がした。
狙いはピンスポットの落ちパク。もしくは岸を擦るようなタイトなトレース。
おそらく外さなければ、キャッチできそうな気がする。
もちろん暗くなってからは、或いは祭り状態になるかもしれないが、今日はその時間に釣りをする気はない。

自分のやりたい時が時合い。僕はそう考えている。


ポイントに到着。
目ぼしいスポットをサクサクと決め撃ちしていく。
3投して反応なければ移動。
本来、陽が高い時の攻め方としては、ネチネチと撃ち続けることが有効なのかもしれないが、展開の速い釣りの方が今日のような暑い日はだれなくて僕にとっては良いんだ(笑


そして、本命ポイント到着。
ここはバイトを乗せきれないことが続いている場所のひとつ。
ケジメ的な意味合いで、是非とも獲っておきたい場所なのだ。


ジッターはいつもの「絶対に獲っちゃるけんねチューン」のさらに上行く「ザクとは違うのだよザクとはチューン」。意味不明かもしれないが、ガンダム好きならなんとなくニュアンスだけでも分かってくれるか?分からんか(^^:
他に「火事場のクソ力チューン」や「お前はすでに釣られているチューン」等、もうネーミングはどうだって良いんだけど、信頼しているチューン方法はいくつか用意している。
しかし、まだ僕の中では「これ!」という究極的なチューンは未だ模索中であり、最終型の「我がジッターに一片の悔いなし!チューン」に行き着くのはまだ先になりそうだ(笑


このポイントは川がカーブしている所であり、高確率でナマズが付いている。
暗くなってからは流芯で出ることも多いが、明るい時間はカーブ内側のシャローにある立ち枯れの茅の中や、流れの外側、水深のある岸沿いで出る。
いずれも非常にタイトなキャスト&トレースが要求されて面白いのだ(^^)


まずは立ち枯れの茅の間にキャスト。
出る時は着水もしくは巻き始めで出るのだが・・・今日は出なかった (ノД`)

本流筋を一度トレース。
出ないと思っているが、あえて岸際に付いているナマズに波動を感じさせる意味でのトレース。


そして、本流脇にキャストし流れに乗せてドリフトさせ、岸際にルアーが到達したところで、岸沿いをなめるようにトレースしてくる。

カーブのRの頂点付近で・・・


ガポンッ!


しゃあ!出た!
バズスレイターが一気に絞り込まれる。
ダァーッシャァア!と気合1発アワセを入れる。


ゴンゴンと手元に響くヘッドシェイク。
よし、1発で乗った w(゚ロ゚)w

相手は激しく水面を割って、のたうち暴れる。
悪くない。60はいってそうだ。
引きも重量感があり強い。手前にある枯れ木に絡まれないよう、ロッドを捌きながら対処する。
面白れ~!やっぱたまんないね、ナマさんは ( ̄ー ̄)


こちらの騒ぎに気付いたのか、近くで遊んでいた子供達が集まってきた。
そちらに目をやると、みんな固唾を呑んで身を乗り出して見守っている。
「危ないから、あんまり前に出ちゃダメだよ。」
子供達に一声掛けてから、やり取りに集中する。
比較的流れのある場所でのやり取りなので、引きの強さが増幅されてバズスレイターが良い曲がりを見せている。
隙をついてネットイン。


煌きに満ちた眼差しと日本産怪魚
63・5センチ。重さは2キロジャスト (v^ー°)
良い体格の、いかにもナマズらしい怪魚的風貌を持った僕好みの1匹 Ψ( ̄∀ ̄)Ψ
こんなのが、こんな小規模なポイントに隠れているんだから面白いよね♪


煌きに満ちた眼差しと日本産怪魚
やっぱいい顔してますな (≧∀≦)
引きの強さならコイの方が強い。面白さ、旨さならアオリイカやメバルは文句なし。テクニカル、奥深さならヘラブナ。派手さなら、スズキやバスの方が飛んだり跳ねたりやかましい(笑
でもナマズにはナマズにしかない魅力があり、それは僕をとても引きつけてやまないのだ。


ネットインさせると、子供達から歓声が上がった。
「うわ~!すげ~!」
「何て魚?」
「ナマズだよ。初めて見たかい?」
「うん!初めて!」

4人ほど居た子供達だが、ランディングを終え、地面に魚を置いたところで子供達は遠くにいる仲間達を大声で呼び寄せる。
「お~い、こっち来いよ~!」
「ナマズ!ナマズおるよ~!」
程なく、わらわらと子供達が集まってきた。
子供達と一緒に、そのお母さん達も一緒にやってきた。


「うわ!大きいですね!こんなナマズ初めて見ましたよ。」
「この川はコイとフナしか居ないと思ってたけど、ナマズも居るんですね~!」
「何か他の魚を釣ってらして、ナマズが釣れたんですか?」
「いえいえ、ナマズを狙ってたんですよ。この川にはコイの他にもナマズが沢山居るんですよ。」
僕はにこやかに答える。

「へぇ~。これ食べるんですか?」
「いえいえ、すぐに逃がしますよ。」
「あ、キャッチ&リリースってやつですね!」
「そうです。釣るのが楽しいんです!」

お母さん達以上に子供達は大興奮だ (*´∀`*)
「すっげ~。オレも釣り好き!」
「そっか。じゃあ、今度大物が釣れるといいね。」
「うん、こんなナマズ釣ってみたい!」
「オレも!」
「わたしもやってみたい!」

子供達の目はキラキラと煌きに満ちた輝きを放っている。
子供達にとっては、ちょっとした非日常な光景が目の前にあるのだろう。
こんな時の子供の目って、すごく純粋でまっすぐだ。

僕は一介の通りすがりの釣り人であり、その釣りしてたオッサンが見たこともないようなナマズを釣り上げた。
子供達には、それだけで充分に興奮すべき事象なんだろう。
この子達がいつか大きくなった時に「そういえば昔ここでナマズ釣ってたオッサンがいたなぁ」くらいに思いだしてくれるような、小さな記憶として残ってくれたら、僕としてはなんだか凄く嬉しいんだが(^^)


その後、流れを泳ぐ小型のナマズを発見。近くにジッターをキャストすると、パシュッと出たが乗らなかった。
ミスバイトしたナマズは一目散に下流へ泳ぎ去っていった。
流れを登るコイに混じって、足元を大きなソウギョが泳いでいく。こんな所でソウギョを見るのは初めてだ。


短いけど充実した時を過ごすことができた僕は、晴れやかな気分で帰途に着く。
OK、いい時間だった。



〈タックル〉
ロッド : Valleyhill Buzzslater BSC-64MG
リール : AbuGarcia ambassadeur4601C.R.GANNER
ライン : PE5号



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Posted by ネオプラMASA at 23:37│Comments(6)
この記事へのコメント
おまえ偉そうに語っているけど、ナマズの産卵時期と場所を考えたことあるのか。釣るのが楽しいだけでナマズのことを何も考えてないから地べたに転がすんだろが。キャッチ&リリースの本質を考えてラバーネット使うとか、計測せずにリリースする気配りみせろや!
Posted by 偽善不快野郎 at 2013年05月13日 23:59
まあ、一番魚の為にいいのは、釣らない事ですな…
ラバーネットどころかフックも無しで釣るとか♪
私は釣りがしたいのでそんな事はしませんけど♪

それはそうと、子供たちが何て魚?って聞いてくる時点で、私らの子供のころとは違いますね…
最近の子供はナマズや鯉鮒釣らないのか~
バスなら判るんですかね?
ちょっと淋しい(^_^;)

こいつ、動くぞ!?
って感じ?w
Posted by アズールアズール at 2013年05月14日 01:42
先日、MASAさんに教えて頂いたポイントで、62センチの初ナマさんを
釣り上げることができました。

ルアーに食い付くまで、何度も何度もガッボ、ガッボッて水面を割るあの瞬間がたまらないですネ!
Posted by ナカ at 2013年05月14日 05:51
いつも楽しく拝見させていただいてます。


おっと!荒らしが現れましたね(笑)

魚の扱い方なんてどうでもいいじゃないですか^^

釣りは所詮エゴです。どうやっても魚を傷めてしまいます。
そういうもんです。
キャッチ&リリースが正しいわけでも、正しいやり方もないと思いますよ^^

偽善不快野郎さんはお魚LOVEなのかもしれませんが、その考え方、一般的にみてきもちわるい釣りオタクだと思われます。
釣った魚をどうしようが、殺そうが、食べようが、釣った人の自由です。
それが一般的な考えというものです。

あなたのような釣りオタク思考をおしつけないほうがいいと思いますよ
じゃないと友達できませんよ(笑)

とりあえずいちいち鼻息をあらげてフガフガするのはやめましょう


masaさん、あなたのスタイル最高です!
あなたこそが最高の勝ち組釣り人だと思います^^
だからこのブログを読んでるだけも満たされます。

がんばってください!
Posted by 読者です。 at 2013年05月14日 12:59
>偽~さん

あなたの言わんとするところは僕にも理解はできますが、これでは話が僕意外の誰であろうと先には進みまないでしょう。
どうこう言う前に、人としての言葉遣いというものを勉強された方がよろしいか、と思いますよ。


>アズールさん

究極のトップゲームはフックを付けないって話を聞いたことがありますね。

子供達がまだ小さかったため、ナマズと分からなかった子が居たんだと思います。
幼い頃に生きている野性生物と触れ合う機会は大切だと思っていますが、それが比較的簡単にできるのが釣りだと思います。
しかし、今ではコイやフナに限らず、釣り自体が子供達の身近なコンテンツとして認識されていないのでしょうね。

マニアに向けた小難しくどんどん細分化されていった釣り、「この釣りはこうあるべき!」といった縛たれた釣りは、釣り人口の裾野を広げていくことにはならず、しいては釣り自体に市民権がない時代へと変遷していったとしても不思議ではないと思います。

子供達、いい目してましたね(^^)


>ナかさん

やりましたね~!おめでとうございます(拍手)

グッドサイズじゃないですか。さぞかし楽しませてくれたことでしょう。
なんだか自分が釣ったより嬉しいです(^^)

今回のポイントは先日ご案内した場所とは違うところですが、結構身近に潜んでいるナマズを探すのも楽しいものです。

ナマズの連続バイトは中毒性がありますね。略して「ナマ中」(笑
Posted by ネオプラMASAネオプラMASA at 2013年05月14日 22:26
>読者さん

拙いブログですが、お読みくださりありがとうございます。

仰るとおり、キャッチ&リリースが正しいわけではないと思います。

スタイルの押し付けは好きではありませんが。この事についは話も多く、またの機会話そうと思っています。

最後は励ましていただき、誠にありがとうございます。
僕はこれからも、ふらふらと川や海岸線の立ち寄りは続けたいと思ってます(^^)

どうぞ、これからも宜しくお願いいたします!
Posted by ネオプラMASAネオプラMASA at 2013年05月14日 23:15
 
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