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2010年03月16日

Blowin' In The Wind

風に吹かれて。

3月15日

ビュォオオオ~ン、ビュビュビュビュォオオ~バオオオ~ン、ビュォッ、バホッ、ビュゥィイイ~~ン、ドカッ、ガッシャーン、ガラガラ。
「ぬお!?また何か飛ばされたか!」
「あ~裏の家のペンキ缶ひっくり返ってる・・・隣の土地の幟も折れてるよ!」
「完全に折れたらウチに飛んで来るんじゃないか、ありゃ。ちょっと引っこ抜いてくるわ!」
ドンッ、ガシャッ。
「今度は何だぁ!」
ビュォォオオオ~~~ン。

大騒ぎである。
春の嵐か。フェーン現象により富山県内に強風が吹き荒れた1日であった。
こりゃ今日は釣りは厳しいかもな・・・。でも行っちゃうのである。


新聞にホタルイカが沸いた記事が載っていた。新月なんで寄るだろうとは思っていたが、やはり沸いたか。
なんとなく埃っぽくて乾いたような空気の質感。肌を優しくなでる風。浮き立つような、それでいてどこか漠然とした・・・。
春が満ちてきた。

この週末は多くの釣り人がルアチヌで期待を胸に抱いていただろうが、どんなもんだったのだろう。
ホントは前日に釣りに出掛けようと思っていたのだが頭痛がしたので控えていた。今日は我慢、明日行けばいいや、と。
それで日が明けたらこの強風である。予報では風は夜間もずっと強そうだ。仕方ない。海は荒れてるわけではないのだから釣りはできる。自分がどこまで出来るか試してみるのも面白い。根をあげるか、楽しめるか。Blowin' In The Wind。答えは風の中。


夜、雨が降り出し少し風は収まったようだ。それでも海に着くと充分に強い。雨風。アスファルトの上を雨が風に煽られて疾走していく。10時過ぎ、現場到着。さすがに無人。しかし思ったよりも爆風ではない。それでも普通は釣りをためらうレベルだが。波は穏やか。新月特有のしっとりとした闇。悪くない。

ワンダー60でキャスト開始。さすがに風の影響で飛距離は出ない。それでも期待しているラインを通すと早速コツンッとあたった。
お、いるな。胸の高まりを押さえそのままリトリーブを続けると・・・今度は明確なアタリ!巻きアワセでしっかりと乗った。

Blowin In The Wind
ちょっと可愛いサイズ。幸先良し。顔を見せてくれてアリガトウ♪

今日はリールを06セフィア2500番に変えた。いつもは2000番だが風でラインスラックを取るときや巻きアワセには番手が上の方が便利が良い。以前もこのリールを使っていたが軽量のためロッドとのバランスがとれず昨年からはKIX2004を使っていた。でも2500番の方がしっくりくる感じがするなぁ。しばらくコレを使うとするか。


1尾釣ったらアタリが途絶えた。いつもの事だ。風に負けないようにワンダー80で飛距離を稼ぎ攻めたいポイントも通してみるが反応なし。移動。
しかし移動先も反応なし。こっちは風の影響が更に強い。しばらく粘るが駄目だった。

再び元のポイント。
手前でコツコツッとアタった。ラインが風で海面にたわんだ状態なので巻きあわせながらバシッとロッドでアワセをくれる。
ゴツゴツとした引きを見せ早々に観念したのは・・・

Blowin In The Wind
ムラソイ。やっぱ君だったのね、今後ともヨロシク♪


ランガンに入る。
一投ごとに少しずつ移動しながら広く浅くテンポ良く。
前回、釣れた辺りに差し掛かった時にコツッとアタリ。すかさずアワセを入れると乗った。やっぱココは魚が付いてるんだな。結構いい引き。懸命に身体を振りながら最後まで抵抗する。バラさないようにしっかりと魚との距離を測ってから抜き上げ。

Blowin In The Wind
25センチのメバル。肉付きが良く旨そうだ。酒蒸しになってもらおう、とキープ。
お供の日本酒は何を合わせようかな♪


幾分、風が弱くなったようだ。まだ厄介なレベルではあるが・・・。
昨年フックを曲げられてバラしたポイント。ちょっと期待をこめてキャスト。
中間距離でアタリ。手前の根に潜られないように魚を浮かすが、いい引きを見せる。悪くないんじゃないか!?と思わせたその正体は・・・

Blowin In The Wind
メバルのような引きのムラソイ(笑
コロコロの体格で釣り上げたら鰭とエラを張り上げて怒っていた。スマヌ、スマヌ。


ランガンは続く。
ここも前回釣った場所。今日は何か出るかな?
キャスト後、沖目でコツンと小さなアタリ。
アワるとゴンゴンとかなり重量感のある力強い抵抗。思わずハンドルを巻く手が止まりそうになる。うは、コレでかい・・!
潜られないようにロッドを高く掲げて寄せに入る。ロッドはしっかりとバットが入り、魚が突っ込む度にドラグがチリリリ・・と鳴る。生半可なサイズでは滑らない強さにドラグを設定しているので結構なサイズだ。尺クラス・・・だと思う。寄せながらも危機感を覚える手応え。こんな引き、久しぶりだ。
ドキドキドキ・・・落ち着け、落ち着け。手前まで寄せたところで一際強い締め込み。グッと耐えたその瞬間・・・かすかな違和感の直後、プツンッと海の中から音が聞こえたような気がした・・・。
根ズレだ。リーダーがスッパリ切れている。やられた。負けだ、見事に。
完全なやられように一瞬清々しさまで覚えたが、すぐに現実に引き戻された。
ラインブレイク。それはばらした魚の口にルアーが付いたままだという事。やってはいけない。リーダーが細かったか。仮にもう少し太くしたところで鋭い根が入っている場所だから結果はどうなったかは分からない。でも切られた事は事実。甘かった。
悔しさとともにやるせなさが入り交じる。海を眺め、唇を噛む。


その後、しばらく続けるが乗らないアタリが何回か。でも身が入らないので終了した。
風の中、釣りは楽しめた。心残りもある。短時間だったが濃密な時間だった。



〈タックル〉
ロッド:SHIMANO OCEA AR-C S806UL
リール:SHIMANO Sephia2500SDH
ライン:UVFエメラルダスセンサー+Si 0.6号
リーダー:VARIVASエギングショックリーダー1.5号






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Posted by ネオプラMASA at 12:25│Comments(3)眼張
この記事へのコメント
お久しぶりです

あの風の中でやってしかも、きっちりキャッチされてるとは……(驚。
バラしたのは痛かったかもですが
今度チャンスが来たらリベンジかましてやりましょう!。
Posted by fk-tec at 2010年03月16日 18:15
こんばんは。
MASAさんはタフだなぁ…風の日に行こうと思うだけでもアレなのに(笑)、キッチリ釣って来られるのはお見事です。

風が強ければ強いなりの釣り方楽しみ方があると思うけど、今ドコにルアーがあるのかと、今食った!って瞬間が分からないとつまらないので(分かる人は分かるのかもだけどおらぁ分からん)私ゃちょっと風があるとスグにヘタレます(汗

酒蒸しでウマい酒呑みたいなぁ。早いとこ海が落ち着いてくれるのを待ちます。
Posted by つ at 2010年03月16日 20:32
>fk-tecさん

お久しぶりです♪

強風のタフな状況でしたが逆に燃えちゃったかもしれませんね。相手をしてくれたお魚さんに感謝です(^^)

バラシこいちゃいましたが、次は魚のためにもキッチリと獲りたいですね!
いやぁ釣りってつくづく面白いっすわ。


>つさん

風雨の中、釣り場へ向かう車中、たしかに自分でも「アレ」かもな、と薄々感じました(^^;

風の影響は強かったですが通い慣れた所ってこともあり、なんとかルアーの位置は掴めました。ただラインが風でRを描いているからだと思いますが、アタリの伝わり方は小さかったですね。
逆境の中、心が折れる瞬間に笑ってしまう自分は意外とこんな釣りが向いているのかもしれません(汗
でも快適なのに越したことはないなぁ~。

今日のメバルには「満寿泉からくち」を合わせました。このひと時が堪りませんね。酒呑みに生まれて良かった(笑
Posted by ネオプラMASAネオプラMASA at 2010年03月16日 22:07
 
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    コメント(3)