2021年06月27日
3度目の
カマスもいいけど、
やっぱこの人相手にするのも楽しいわ。
6月24日
今日もカマスチェック。
いや、カマスは昼間の釣りの検証と干物の分だけ釣って、今日は本気でシーバスを狙うつもりだ。
前回はカマスのみの釣りで終わったが、前回前々回と撤収間際で掛けるもバラすという、とても悔しい終わり方をしている。3度目の正直か噓かは知らんけど、とにかく今日はしっかり狙ってスッキリしよう。
いずれにせよ夕マヅメまでの釣りで、暗くなる前に帰るつもり。
今年のシーバス狙いは「ヘッドライトの要らない時間帯で釣る」をテーマにしている(実際、仕事が忙しくて夜に釣りに出掛ける余裕がない・泣)ので、ハードルは高いけど、そこは意地だ。
よく晴れた空の下、潮は澄んでいる。先日はやや濁りが入っていたが、今日はきれいなもんだ。
パイロットルアーとしてvjをキャスト。
しばらくあたらない。
あれ?群れ抜けた!?
しかし、カマスの付き場は先日とは違うようで、限られたスペースに反応が集中して得られた。
よしよし。
まだ群れがいることにひと安心して、喰わせようとするが、ショートバイトの嵐でなかなか乗らない。
先日と違い、今日は鉄板バイブはダメなようで、全く反応が得られない。
vjは相変わらずばんばんあたってくる。
このカラーはマゴチ用に自分で塗ったものだけど、カラーはどれでも反応に遜色はなく。
今日はメタルマルもよくあたる。
ブレードへの反応が先日とは全然違う。
サイズ落とせばフッキング率は向上。
ドラグを緩めて引きを弾かないように寄せてくる。
コンスタントに釣れ続くが、付き場調査でサビキを投入。
さ、どうだ。
しかし、全く反応がない。
魚はそこにたくさんいるのに、サビキはガン無視でルアーにしか反応しないパターンは時々あるが、今日はまさにその日のようで。
サビキには無反応なのに、ルアーに変えるとバンバンあたる。
試しにサビキのオモリ(通常は28gのメタルジグ)をメタルマルにしてみても、掛かるのはサビキではなくメタルマルのみ。
喰い込みが弱く、フッキング率は低い。
乗りは悪いが、反応は絶え間ないので、vjとメタルマル、鉄板の3種類で、1キャストごとの反応回数でそれぞれの比率を調べてみる。
結果はざっくりいって、vj:50%、メタルマル:30%、鉄板:20%。vjはもう少し多いかな。
vjはずば抜けて反応は良いが、フッキング率は悪い。アルカリシャッドをカットして使うと、キャッチ率は上昇。次はもう少し改良してこよう。
当初の予定通り、20匹釣りあげ、干物にする分は確保できたので、早々にシーバス狙いに移行。
vjをキャストすれば、相変わらずカマスはあたる。それでも、シーバスに集中できるラインをトレースする。
しばらく続けるが、得られるのはカマスの反応のみ。
夕マヅメの前に、フラット狙いをしておく。
ジャンゴ22gをキャスト。このルアーはともてよく出来ていて、ボトムを付かず離れず探るのにとても使いやすい。特に夜光どぜうのカラーはマゴチ狙いならこれ一択でいいんじゃないかとも思っている。
しかし以前買ったものは、ワームがフグにやられてしまい、ヘッドだけ手元に残るという、最近のスイミングジグヘッドにありがちなセット売りの弊害にあってしまう。
あらためて購入して使っているのだが、中間距離でアタリ。
あわせると軽い抵抗。
あ~、こりゃキジハタね。
ガツンと強いアワセで魚が脳震盪くらってるうちに一気に寄せる。
ゴリ巻きで寄せてからの抜き上げで一瞬のランディング。
25センチくらいの定番ゲスト。
その後、フラットの反応がないので、シーバス狙いに戻る。
もう少しで陽が落ちる。
夕日は輪郭をますます際立たせ、赤玉ポートワインとなって、西の空に沈む準備は整ったようだ。
強いアタリ。
曲がるロッドに戻りがない。
シーバスきたわ。
カマスもなかなか強いアタリを出すのがいてまぎらわしいんだけど、その次にくる引きが如何せん軽いので区別はつく。
いや、強いアタリだすのよ、びっくりするくらい。
水面を割って抵抗するシーバス。
前回前々回はこのタイミングでルアーを飛ばされたのだが、今回はしっかち乗ったようで、抵抗が続く。
フッキングのために締めてあったドラグを緩めてやり取り開始。
指ドラグでテンションの強弱をつけると、あえなく浮いてきた。
ここから多少の抵抗を見せたが、無事ネットイン。
よし、今日の釣りは一応の円は閉じた。
サイズは55センチ。
久しぶりに相手をしてもらうにはちょうどいいサイズだった。
陽が沈むまでには、もう少し時間がある。
続けると、カマスとは違うシーバスらしきアタリが出る。
掛けるもエラ洗いでバレ。
ありゃ、またこのパターンか。
続けてショートバイトが2度。多分まだ釣れる。
中間距離で明確なアタリ。
こいつは元気がいい。
エラ洗いも空中で1回転をかます派手な抵抗。
まだ明るいので、一連の流れがよく見える。楽しくて心臓に悪い。
フッキングの状態もよく分かり、どうやらハーモニカ喰いをしてるようだ。
これは安心。ゆっくり楽しんでから取り込もう。
しかし元気な魚だ。
サイズは大したことないし、これでもう終わったかなと思っても、まだまだと水面を割って突っ込んでの抵抗を続ける。
それでも相手が苦しくなってきたであろうところで、ラインの出を止めロッドでためると、観念して浮いてきた。
よし、キャッチ。
さっきのよりも大きいね。
サイズは62センチ。
体高がバンと張ったたくましい魚体。
こりゃいい引きするわけだ。
今日使ったランディングネットは、釣りにいけなかった期間に購入したイーノプラス。
これがとても使いやすく、道に沿うように魚を誘導でき網入れが決まる。
また、ジュラルミン製なので軽く、水への入りもいい。
そして、使用後、海でじゃぶじゃぶ洗うだけで、魚の匂いが簡単にとれてしまう。結構匂いが残る網は多いけど、これは助かるポイントで、使ってみて驚いた。
ま、高いんだから、そのくらいしてもらわんと困る。
以前使っていた某PBのネットは、Lサイズのわりには深さがなく底部のマチも狭いため、70センチを超える魚の場合、魚体が、フレームからはみ出してしまい、水面から上げると再びネットから外にこぼれ落ちてしまう事象が何度もあった。不信に思い、フレーム部から底部までの深さを測ってみると、50センチしかない。
アホか。
通常、このサイズの場合、深さは80センチのもの多いので、こりゃあんまりだ。開発者はランカーを釣ったことがないのか、もともと不良品を引いてしまったのか。セール品で思わず手を出したのだが、あんなもん買わなきゃよかった。後悔した買い物のひとつである。
気がつけば、夜は1歩前までに迫っていた。
アタリはあるので、続ければまだ釣れるだろうけど、ヘッドライトが必要になる前に切り上げよう。
3度目のなんちゃらは無事「正直」として終わることが出来た。
さ、帰ってカマスの一夜干しの仕込みだ。
ビール片手にこつこつと作業をすすめる夜も悪くない。
家に着くころには、ずいぶんと誇らしげな満月が、西の空に輝いていた。
〈タックル〉
ロッド:Daiwa morethan EXPERT AGS 94LML
リール:Daiwa CERTATE LT5000D-CXH
ライン:SHIMANO PITBULL8+ 1号
リーダー:Seager PremiumMax 3号