2017年07月29日
洗礼
話には聞いたけど・・・
見事にやられちゃったよ。
見事にやられちゃったよ。
かっこいいよね、クロダイの顔は。
でも、そんなこと言ってられないショックが僕を襲ったわけであり・・。
学校は夏休みに入った。
子供は毎日のように部活があり、日焼け具合では負けなかった僕の色を軽く超えてしまった。
所詮、釣り焼けでは部活焼けにはかなわんね(笑
で、僕が休日でも子供は忙しいのであり。
おりしも、今日は元町珈琲の富山初出店オープンの日であり。
新しいもの好きの妻はとても気になっていたらしく、ちょうど良いから行ってくるかとなり。
平日とあってか、待つこともなくすんなり席に着くことが出来た。
コーヒーは結構僕好みで、ライバル店となるであろうすぐ近所のコメダ珈琲のよりも僕はこちらの方が好みだ。名物のパンのサフジュも美味しかったけど、普通にトーストの方が美味しかったな。
店を出てからもまだ時間があったので、夏物セールをやってるTM&MATSUYAへ。Tシャツを2着購入。ここ2年ほど、夏物はシャツやポロシャツばかり買っていて、Tシャツの手持ちが少なくなったのでちょうどよかった。特に今年は去年よりも筋肉をつけながら体重を7キロほど絞ったので、昔買ったTシャツじゃ全くサイズ感がダメだったのだ。とりあえず、厄年だけど腹筋を6つに割るっていう今年の第一目標はクリアできたので、着る服についてはしゃあないわね。
さて、家に帰ってから少しして子供が帰ってきた。
なんだかんだ、家の用事も済んだようだ。
夕方までは少し時間がある。
ちょっと、釣り行ってくっか。
いつものちょい釣りの流れで海へGO。
海はやや濁りが入っている。
だったら今日は落とし込みの練習だ。
カニを購入して着いたのは前回訪れたポイント。
さっきテレビで観ていた高校野球ではアルペンスタジアムは土砂降りだったので、きっと海も雨降りだろう。そのおかげで釣り人は雨で一掃され、ポイントはがら空きだろう、とふんでいたのだが、アスファルトは予想に反してしっかりと乾いている。なんだ、降ってないんじゃん。
果たして辿り着いた海は釣り人の姿がちらほら。
風が強く吹き付けているが、入りたいポイントに落とし込みの釣り師の姿もしっかりとある。
ありゃあ、今しがたしっかりと探られた後って感じだなぁ。
吹き付ける風がとても強く、沖合はウサギが飛んでいる。
ライトリグでワームをキャストしている人は、どうにもならんといった顔つきで帰っていった。
しばらくやってみるが、前回と違いアタリはない。
ダメかな。
今日はもうひとつ試したいポイントがある。
車に戻って大きく移動。
移動時間がとられて実釣は短くなるだろうけど、とりあえず試してみたいのだ。
到着したポイントは無人。
相変わらず風は強く吹き付け、キャップが飛ばされそうになるけれど、キャストする釣りではないのでそれほど苦にもならない。
風に吹かれている。
飛んでいるのか流されているのか、どっちつかずの飛び方をするカモメが頭上で踊っている。
濁った水面を時々ボラが跳ね、その音にいちいちドキリとする。
釣り開始。
それは間もなくきた。
釣り始めて間もなく、ラインが水中に入っていく。
アワセを入れると、かなりの重量感があり、竿が一気に絞り込まれる。
あ、でかい。
竿を立ててためると、相手は首を何度か振ってから沖へと迷うことなく走り出した。
竿が限界に曲がるのでラインを出す。
走りが止まらない。どうにも止まらん。
やばい、これ、師匠に聞いてたヤバいやつのパターンじゃね!?
潜水艦とかいったな。
ずんずん相手は沖へと進む。強い突っ込みに合わせてゼロテンションにした数度目で、なんとか走りを止めた。そのタイミングで相手の頭をこちらに向かせる。
既に50m以上、走られている。穂先から出るラインの角度が大きく開いている。
ゆっくりと時間をかけながら、怒らせないように寄せてくる。何度も寄せては走られを繰り返す。その寄せては走られの、一回一回の距離がとてつもなく長いので、その途方のなさに目がくらみそうだ。
そして。やがて。
濁った水面が割れ、相手の姿がゆらりと見え・・・いや、見えない。
水面下、魚体は見えないが、その大きさからか、泳ぎの水流だけで水面が割れた。
そして、次は。
魚体が見えた。確かに見えた。
僕は見た。俺は見た。
なんだ、あの尻尾・・。
なんだ、あの体の幅・・。
やばい。なんだ、これ。こんなクロダイ、見たことないぞ・・・。
50センチ・・・そんなもんじゃない。少なく見積もって50後半。いや、それじゃきかない。
あまりの大きさにマダイかと思ったが、あの体色は確かにクロダイだ。
なんだ、この魚・・。
途端に足が震えてきた。想像を超える魚に出会ったショック。4月に釣ったヒラメ以来のショックだ。
足元で暴れさせたらバレそうだ。
10mほど手前で弱らせる作業に入る。
頃合いも見てネットを用意。D管から取り外しジョイントを開く。セット完了。シャフトを伸ばそうとしたその時だった。
テンションが手元から抜け、穂先が跳ね上がった。
思わず「ヴアアッ!」と声が出る。よほど大きな声だったのだろう。遠くにいる釣り人がこちらを振り返っている。
・・・・・やられた。
ネットを開いた瞬間、これは獲れると思ったんだ。勝ったと思った。でもその瞬間、ネットを開く作業でテンションのかけ方が雑になったんだろう。
回収した仕掛けは針がやや開いた状態になっていた。フッキングすらしてなかったか。
ああ、負けた。
とんでもないやつ、バラしちまった。
これが話に聞いてた「潜水艦」ってやつなのか・・・。
で、あれば。
これはまごうことなき、潜水艦の洗礼だった・・。
多分、向こう一ヶ月は寝つきが悪いであろう、数年いや10年に一度の大バラシ劇。
やっちまったな~。これは俺、やっちまったわ。
名付けて「潜水艦ショック」。
このショックは墓場まで持っていこう。
とてつもない失意の中。取り直しようもないほどの気持ちを取り直したつもりになり、釣り再開。
すると再開1投目でアタリ。
よっしゃ今度は逃すかい!!
引きの強さは比べようもないほどに軽い。
感覚としては、大鯉と鮒くらいの差がある。多分さっきのショックがそう感じさせているのかもだけど、あまりの違い。
でも逃したくない。こんなのにまで逃げられたら、オレ、このまま海にダイブしそうだ。
で、なんなく確保。
手尺で40ちょい。
とりあえず、キャッチ出来たので一安心。
ほんのりコバルトに光る体色は回遊個体かな。
さっきのショックを癒すには、まったく物足りないけど、初めてのポイントでしっかりキャッチ出来たのは喜ばしいことだ。まぁ、初めてのポイントの一発目があの魚だったってことは、もっととてつもないことなんだろうけど・・・。
いかんいかん。俺、引っ張るなぁ、ネガティブ感情。どうなる、A型だもん(笑
さ、切り替えていこ!
すると、その次の流しでまたもヒット。
おお、釣れるぞ!時合いってやるでしょ!
さきほどの奴よりも引きが強い。
でも大したことないので、ひとしきり引きを楽しんでからランディング。
サイズはこれも40オーバー。
良い体型してるよね。体色も精悍な感じでカッコイイ。
でもね。スケールで正確に測る気にもならんのよ。潜水艦ショックの後じゃ(涙
その後、37,8センチくらいのを掛けたけど、ネットに入る直前でフックアウトでバラシ。
まぁいいや。
陽が暮れてきたので今日はヤメ。
ちょい釣りにしては、とてつもない釣りになったけど、この経験はかけがえのない経験となるだろうし、いつの日かあの引きの強さを笑ってすごせるような釣り人になりたいものだ。
13年前の11月27日の午前5時過ぎ。忘れもしないバラシがあった。
掛けたシーバスが大き過ぎた。長い時間をかけたやり取りの末、リーダーを切られた。やり取りの最中、リーダーをこすり続ける魚体がその大きさを物語っていたし、終始、獲れる気がしなかった。30ポンドのリーダーは結局沈んだテトラの角で切られた。その頃使っていたGクラのセブンセンスはその高弾性ブランクスがすっかり制圧されたかのような引きだったもんな。
その時以来の、バラシ劇だ。
もう一度言おう。
この記憶は墓場まで持っていくことになる。
ただ、それはこの先、俺の生きる糧ともなり得る記憶となるであろう。
ああ、俺は幸せなのかもしれない。
なんだかよく分からないし、この記事を書いている今も気持ちの整理はつかないほどだけど。
だが、しかし。
でも、しかし。
この記憶も持った俺はきっと・・・
幸せ者なのだ。
〈タックル〉
ロッド : 宇崎日新 PRO SQUARE 2WAY クロダイ 4.2m
リール : RYOBI 落とし込みチヌ606D
Posted by ネオプラMASA at 00:21│Comments(2)
│黒鯛
この記事へのコメント
お久しぶりです。
こんがり日焼けした黒ちゃん、やっぱりカッコイイですね♪
こんがり日焼けした黒ちゃん、やっぱりカッコイイですね♪
Posted by オレンジ北村 at 2017年07月29日 22:43
>オレンジ北村さん
どもども、お久しぶりです。
クロダイは顔をアップに撮っても精悍でカッコイイですね。今年の夏はこんがり日焼け通いになりそうです♪
どもども、お久しぶりです。
クロダイは顔をアップに撮っても精悍でカッコイイですね。今年の夏はこんがり日焼け通いになりそうです♪
Posted by ネオプラMASA
at 2017年07月30日 06:27
