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2013年06月15日

やがて、薄暮となる

今シーズンでは初めての場所。
今年もいるかな~?

先日、この場所にコイ狙いで入った時のこと。
コイ釣り自体は全く餌には見向きもせず撃沈に終わったのだが、去年まではナマズ狙いで足を運んだポイントな事もあり、その下見も兼ねて。

到着すると対岸の上流でタモを片手に何やら足をゴソゴソ動かしながら進んでいる人の姿が。
一目みて何をしているのか分かった。
「ガサガサ」やってんだな、あれ。

やがて上流にその人の姿は消えていったが、しばらくしてまた同じように岸際を足で探ってタモを入れながら帰ってきた。
ウエーダーに腰には獲物を入れると思われる肥料袋。年季が入ってそうなオジサンだ。

僕はオジサンが対岸に来た所で声を掛ける。

「何か獲れた~?}

「おお、ナマズとかフナとかウグイ獲ってるのよ~。」

オジサン、誇らしげに肥料袋の中から40センチほどのナマズを取り出して頭の上に掲げる。

「凄いね~!」と僕、拍手を贈る。
オジサン、嬉しそうにいろいろ話してくれた。

そうか・・・今年もナマさん、いけるな♪


そして昨日、夕方にちょいと出掛けた。

夏至も近いとあって日が長い。
まだ明るいがタイトに狙っていけばナマズは出るだろう。

僕の立つ側は護岸されている。対岸は自然な状態。
まずは自分側の護岸沿いにジッターをキャストしてチェック。
そして対岸際へキャスト。


水面でおそらくウグイやオイカワと思しき小魚がしきりにライズしている。

流れの中をコイが悠々と泳いでいる。



茅の隙間にルアーを投げ込んでいくが、所々に不自然な、言い換えればあまりにも良くできた茅の固まりがある。
ああ、あれだ。
茅の固まりにはおそらくロープが縛り付けられており、その先にはおそらくモンドリかカニ籠が仕掛けてあるのだろう。
モクズガニのカニ籠を仕掛けていた時、同じように束ねた茅に結ばれたカニ籠を何ヶ所かで見つけたことがある。
今はモクズガニのシーズンではないから、おそらくウナギやナマズを狙って仕掛けられているものと思われる。

さらに、遠目だからよくわからないが、水中に向かって結構な数のロープらしきものが何本も下がっているのが見える。
延縄・・・置き針かな?
いずれにせよ、ウナギ、ナマズ、スッポンあたりを狙っているのだろう。

先日のガサガサのオジサンと言い、今日のこの風景といい、ここにはまだ川の食文化が色濃く残っている所なのだろう、と実感した。
こういう風に大人が遊びに来る川は救いがある。

生きている川だ。

そして、コイが釣れないのも納得。そりゃあんなにたくさん岸沿いにトラップが仕掛けてあれば警戒もするわ(笑
でも・・・去年まであったけ?あんなにたくさんのロープ。気付かなかっただけかな・・。


トップの釣りなので、水中のロープに引っ掛けてしまう危険はない。
ちょっと距離があるが、縛られた茅と垂れ下がるロープに気を付けてキャストする。

生い茂る茅の根元へキャストしたジッターをトレースしてくる。
落ちパクで来ても良いと思うが、なかなか出ない。
それでも反応すればチェイスしてくるだろ。

そしてジッターが流心に差し掛かった所で・・・

ボシュッ!ジュボッ!

おお、出た!
しかし乗らない。
次のキャストにはもう反応は無かった。
残念。だけどナマズの姿を確認できただけでも嬉しい。
新規開拓ではないけれど、シーズン初の場所で反応があると嬉しいやらホッとするやら(^^)


少し上流へ移動。

上流からの流れが緩み出す箇所。対岸にはナマズが身を隠せそうな茅。
ここで出なければ厳しいかな、というか出てくれ!的な場所。


そして、同じく流心でスリップストリームと黒い影が見えた瞬間、

ドプンッ!

ナマズがジッターに喰らい付き、身を翻す。バズスレイターが絞り込まれた。
「よぉぉっしゃ~!」
自然と声が出た。


さすがにある程度の流れに棲むナマズは力が強い。
見えているサイズ以上の力を感じる。
はやる気持ちを抑え、ゆっくりと落ち着いてネットイン。


やがて、薄暮となる
57センチの清流ナマズ。
嬉しいな・・この1匹は。


ナマズをリリースして帰途に着く。


陽は沈み、薄暮となる。


河川中流域。

中途半端な自然だが、多様な生物が暮らし、モノ好きな人間が行き来する。

なかなかに、豊かだ。




〈タックル〉
ロッド : Valleyhill Buzzslater BSC-64MG
リール : AbuGarcia ambassadeur4601C.R.GANNER
ライン : PE5号











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Posted by ネオプラMASA at 16:19│Comments(3)
この記事へのコメント
はじめまして ネオプラMASA さん

“ガサガサ”正しい呼び方は僕もわかりませんが 小さい時に 祖父ちゃんと良く近所の小川に小魚とりに行った事を思い出しすごく懐かしく思い思わずコメントしてしまいました。 まだそんな漁?的な事をする人が居たんですね!祖父ちゃんは竹であんだ 三角の様なカゴ?を使っていたような記憶があります! 多分まだ家にあるような気がします ! これからも 楽しみに拝見させてもらいます!
Posted by 平蔵 at 2013年06月21日 18:11
>平蔵さん

はじめまして。

拙いブログですがお読み下さりありがとうございます。

それは楽しいお祖父様との思い出ですね(^^)
竹で編んだカゴとは・・・羨ましい!そのような道具は今の時代、貴重だと思いますよ♪
場所にもよりますが、川には意外と遊び人(?)の大人が出入りしているようです。釣り人よりもそのような人々の方を多く見かける川の方が僕は好きですね(^^)

これからもよろしくお願い致します。
Posted by ネオプラMASA at 2013年06月22日 06:52
こちらこそよろしくお願いします(^O^)


最近では川でや池で遊ぶ子供すら見なくなりました…


そう言われると家には狩猟的な魚や動物を捕まえる道具がいくつかありますね(-o-;)
Posted by 旺 at 2013年06月22日 09:38
 
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    コメント(3)