2017年04月20日
夜行
久しぶりに朝まずめの釣りに行ってきた。
桜の散り始めたころ。
久しぶりというには久しぶりすぎるくらいで、この時間の釣りは5年いや6年ぶりくらいかな。あるいはもっとかもわからんが記憶にない。
家を出て暗い夜道を海に向かう。
ヘッドライトの照らす光が弱くなっているので、途中コンビニで電池を買い交換。たまに使うとこんなもんだ(^^;
午前3時、ポイントに到着。
久しぶりの夜のシンとした空気感。暗い海沿いの夜道をひたひたと歩く感覚が懐かしい。
闇の中、巻き返す波頭の際立つ白さが浮き上がるようだ。
釣れてる情報が出回っているのか、平日にもかかわらず釣り人の姿は多い。
最初のキャストをする頃にはすっかり夜の感覚を取り戻し、つい先日も同じ時間にこの場所でキャストしていたような気がした。
開始から1時間ほど経過。
まだ反応はない。
潮はほどよく動き、この立ち位置も決して外してはいないことは手元に伝わってくるルアーの挙動からもわかっている。
周囲も誰一人として釣りあげていない。
ルアーはトリップ85、サスケ95SS、ヨレヨレ、ワンダースリム90とチェンジしている。
・・・・・・・今日、ダメ?
常連らしきアングラーが声を掛け合って首をひねり途方に暮れている様子を見ると、やはり今日はダメな日なのかもしれない。
ま、釣れてる情報は羽を付けて飛び回りその羽根をあちこちに落としては話を大きくするから、釣れない日であることはむしろ普通であり。毎日毎日シーバスがボンボン釣れてたまるか、という思いは僕の中にある。死ぬほど坊主を重ねているだけに(笑
それでも暗い時間、もうしばらくでマズメを迎えるこの時間に釣っていることに、僕は一種の安心感を覚えていた。
それは、居たら喰うだろ、っていう、シーバスが食性からバイトしてくるだろうという安心感というか。
デイゲームはリアクションに重きを置いた釣りになり、目の前を通しても反応が得られているか疑心暗鬼になる部分もあるけど(そこが面白いところでもあるのだが)、この時間の釣りは信じていられる気持ちになる。
夜中じゅう釣りをして朝マズメに振られたら、まぁ坊主も納得というか。あ、それって負け癖か(^^;
諦めて帰るアングラーもちらほら。でもその穴を埋めるように新たなアングラーがやってきてその場所に入る。
サーフには常に数人が並んで黙々とキャストを続けている。釣りをしない人は、まさかこの海岸線は夜中の方が人出が多いなんて思いもしないんだろうな。
ルアーを信頼の卍鮎にチェンジ。
すごいお気に入りのルアーだけど、現在は生産してるのかな?10年ほど前に一度生産を終えるって時に買いだめしたけど、今じゃ手元に2つしか残っていないから僕にとっては貴重なルアーで思い入れも強い。
キャストからトレースしてくる途中で、右方向のブレイク付近でボワッと青白い光が海中で放たれた。
お!ホタルイカ喰われた!
何に喰われたかは分からんが、チャンスはチャンス。
ちょうど今トレースしている卍鮎はもう少しでそのブレイクラインに到達する。
チャンスじゃん?チャンスじゃん!?チャンスじゃん!!
コーンッ!!
よ~しキタ、予定調和バイト♪
サイズは軽いのでさっさと波に乗せてランディング。
はい、久しぶりの夜シーバス。
サイズは50ちょいくらいかな。
やっぱ暗闇にはこの銀色の魚体が映えるよね~。
その後、夜が明けるまでアタリはなく、周りの人々も釣りあげることはなかった。
そんな中、魚を手にできた僕は運が良かったな。
多分これからの釣りは再びデイゲーム中心であることは変わりないだろうし、たまにこの時間の釣りはすることがあるかもくらいか。
俺はオレの時間で楽しもう。
最近、密かに楽しんでいる相手がこのヒト。
青系牙系サワラさん。
まぁシャレの通じなさそうな顔だわね。
これのね、大きいのを狙ってる。
いつも釣れる50そこそこのサイズは外道でもおなじみだけど、大きいのってホント美味いよね。以前70くらいのを釣った時、脂が乗って白くなったその身はすごく美味かった。
あれをまた喰いたいと思い。
サワラって昔は全然釣れることなく馴染みのない魚だったけど、ある頃からいきなり釣れ始めた印象がある。
ショアからのフクラギの当たり年だった1999年だったか2000年だったか、そのころからいきなり登場したような記憶が。イワシが湧きまくった年で、テトラの間に打ちあがったイワシをタモで掬いに来てる人がたくさんいた。マイワシだもん、そりゃ掬うわ。
ちょうど同じくして、あの一番美味いアジ類である(僕はそう思っている)カイワリも富山湾に現れるようになったと思う。船からのオキアミを使った餌釣りでガンドやフクラギを狙った時、外道でよく掛かってきた。味はフクラギとは比べ物にならないので凄く嬉しかったなぁ。スーパーなんかで秋になると捨て値で売ってたりするから燃えるよね。
で、調べてみると、これが本当の話で、サワラが日本海に現れたのは1999年のことであるらしい。
回遊ルートが太平洋から日本海に変わったらしく、南から成長しながら北上した当歳魚の群れは佐渡島あたりまで到達するとか。そこから南下する個体、少しではあるがそこに留まる個体がおり、それらは2歳魚でサイズも当然大きい。しかし沖に出てしまうのでショアからは釣れない。でもたまに入ってくるのが掛かると最高みたいな。
回遊ルートがある時から変わったって、なんだかワクワクする話で。何があったんだろうね。何か、あったんだろうな。
そんな大型サワラ狙い。この冬はメーター級も上がってるらしいが、周囲が青臭くなるくらいアベレージサイズは釣ったけど、いまだに白い身の美味いやつが我が家の食卓に登場していないのは事実である。
〈タックル〉
ロッド:UFMウエダ CPS-902EX-ti
リール:Daiwa CERTATE2500
ライン:GOSEN DONPEPE8 0.8号
リーダー:Seaguar Grandmax5号
久しぶりというには久しぶりすぎるくらいで、この時間の釣りは5年いや6年ぶりくらいかな。あるいはもっとかもわからんが記憶にない。
家を出て暗い夜道を海に向かう。
ヘッドライトの照らす光が弱くなっているので、途中コンビニで電池を買い交換。たまに使うとこんなもんだ(^^;
午前3時、ポイントに到着。
久しぶりの夜のシンとした空気感。暗い海沿いの夜道をひたひたと歩く感覚が懐かしい。
闇の中、巻き返す波頭の際立つ白さが浮き上がるようだ。
釣れてる情報が出回っているのか、平日にもかかわらず釣り人の姿は多い。
最初のキャストをする頃にはすっかり夜の感覚を取り戻し、つい先日も同じ時間にこの場所でキャストしていたような気がした。
開始から1時間ほど経過。
まだ反応はない。
潮はほどよく動き、この立ち位置も決して外してはいないことは手元に伝わってくるルアーの挙動からもわかっている。
周囲も誰一人として釣りあげていない。
ルアーはトリップ85、サスケ95SS、ヨレヨレ、ワンダースリム90とチェンジしている。
・・・・・・・今日、ダメ?
常連らしきアングラーが声を掛け合って首をひねり途方に暮れている様子を見ると、やはり今日はダメな日なのかもしれない。
ま、釣れてる情報は羽を付けて飛び回りその羽根をあちこちに落としては話を大きくするから、釣れない日であることはむしろ普通であり。毎日毎日シーバスがボンボン釣れてたまるか、という思いは僕の中にある。死ぬほど坊主を重ねているだけに(笑
それでも暗い時間、もうしばらくでマズメを迎えるこの時間に釣っていることに、僕は一種の安心感を覚えていた。
それは、居たら喰うだろ、っていう、シーバスが食性からバイトしてくるだろうという安心感というか。
デイゲームはリアクションに重きを置いた釣りになり、目の前を通しても反応が得られているか疑心暗鬼になる部分もあるけど(そこが面白いところでもあるのだが)、この時間の釣りは信じていられる気持ちになる。
夜中じゅう釣りをして朝マズメに振られたら、まぁ坊主も納得というか。あ、それって負け癖か(^^;
諦めて帰るアングラーもちらほら。でもその穴を埋めるように新たなアングラーがやってきてその場所に入る。
サーフには常に数人が並んで黙々とキャストを続けている。釣りをしない人は、まさかこの海岸線は夜中の方が人出が多いなんて思いもしないんだろうな。
ルアーを信頼の卍鮎にチェンジ。
すごいお気に入りのルアーだけど、現在は生産してるのかな?10年ほど前に一度生産を終えるって時に買いだめしたけど、今じゃ手元に2つしか残っていないから僕にとっては貴重なルアーで思い入れも強い。
キャストからトレースしてくる途中で、右方向のブレイク付近でボワッと青白い光が海中で放たれた。
お!ホタルイカ喰われた!
何に喰われたかは分からんが、チャンスはチャンス。
ちょうど今トレースしている卍鮎はもう少しでそのブレイクラインに到達する。
チャンスじゃん?チャンスじゃん!?チャンスじゃん!!
コーンッ!!
よ~しキタ、予定調和バイト♪
サイズは軽いのでさっさと波に乗せてランディング。
はい、久しぶりの夜シーバス。
サイズは50ちょいくらいかな。
やっぱ暗闇にはこの銀色の魚体が映えるよね~。
その後、夜が明けるまでアタリはなく、周りの人々も釣りあげることはなかった。
そんな中、魚を手にできた僕は運が良かったな。
多分これからの釣りは再びデイゲーム中心であることは変わりないだろうし、たまにこの時間の釣りはすることがあるかもくらいか。
俺はオレの時間で楽しもう。
最近、密かに楽しんでいる相手がこのヒト。
青系牙系サワラさん。
まぁシャレの通じなさそうな顔だわね。
これのね、大きいのを狙ってる。
いつも釣れる50そこそこのサイズは外道でもおなじみだけど、大きいのってホント美味いよね。以前70くらいのを釣った時、脂が乗って白くなったその身はすごく美味かった。
あれをまた喰いたいと思い。
サワラって昔は全然釣れることなく馴染みのない魚だったけど、ある頃からいきなり釣れ始めた印象がある。
ショアからのフクラギの当たり年だった1999年だったか2000年だったか、そのころからいきなり登場したような記憶が。イワシが湧きまくった年で、テトラの間に打ちあがったイワシをタモで掬いに来てる人がたくさんいた。マイワシだもん、そりゃ掬うわ。
ちょうど同じくして、あの一番美味いアジ類である(僕はそう思っている)カイワリも富山湾に現れるようになったと思う。船からのオキアミを使った餌釣りでガンドやフクラギを狙った時、外道でよく掛かってきた。味はフクラギとは比べ物にならないので凄く嬉しかったなぁ。スーパーなんかで秋になると捨て値で売ってたりするから燃えるよね。
で、調べてみると、これが本当の話で、サワラが日本海に現れたのは1999年のことであるらしい。
回遊ルートが太平洋から日本海に変わったらしく、南から成長しながら北上した当歳魚の群れは佐渡島あたりまで到達するとか。そこから南下する個体、少しではあるがそこに留まる個体がおり、それらは2歳魚でサイズも当然大きい。しかし沖に出てしまうのでショアからは釣れない。でもたまに入ってくるのが掛かると最高みたいな。
回遊ルートがある時から変わったって、なんだかワクワクする話で。何があったんだろうね。何か、あったんだろうな。
そんな大型サワラ狙い。この冬はメーター級も上がってるらしいが、周囲が青臭くなるくらいアベレージサイズは釣ったけど、いまだに白い身の美味いやつが我が家の食卓に登場していないのは事実である。
〈タックル〉
ロッド:UFMウエダ CPS-902EX-ti
リール:Daiwa CERTATE2500
ライン:GOSEN DONPEPE8 0.8号
リーダー:Seaguar Grandmax5号
Posted by ネオプラMASA at 22:53│Comments(0)
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