7月27日
仕事を終えて海に着いたのは19時過ぎ。目指すポイントには釣り人がひとり見える。
車を停めると、今まさに釣り場に向かおうとしている人もひとり。
なんだか今日は平日なのに釣り人が多いな。梅雨明けで暑くなった最近はめっきりその数は減ったのに。
しかし、その釣り人が歩みを止めてこっちを見ている。
はて?と思いきや、正体は親友のナオちゃんだった。
待ち合わせてもないのに、釣り場では自然に会うという。
先日も久しぶりに会ったのだが、それも釣り場で偶然にだった。
また一緒に釣ろうと言っていたので、結果、今日の釣りは待ち合わせてはいないけど、必然の偶然な現地集合となった。
2人でポイントに歩を進めていると、先行者はなんとナオちゃんの弟だった。
この兄弟も全くしめし合わせたわけではなく、たまたまそこに居ただけであり。なんちゅう偶然の重なり。
結果、訪れる人も少ないこの釣り場のいるのは、すべて知り合いだったという。
入れ替わりで撤収した弟に代わり、我々2人が釣り座に立つ。
雨の影響で濁りが入っている。波はそれほど高くはないが、ややうねりを伴っている。
雰囲気は良く、少し時合いは外しているが、俺たち2人でやれば、どちらかは釣るだろう。
ナオちゃんの釣りの腕は相当なものであり、幼馴染であるのだが、僕の知る人たちの中ではいちばん釣りが上手いと思っている。魚を見つける勘や閃きが人並外れており、その点については僕は昔から彼には敵わない。
雨による増水の影響でゴミが多く、キャストの度に引っかかってくる。これは思うよりもチャンスは少ないなぁ。
辺りはすっかり暗くなった。
時折ショートバイトはあるもののフッキングには至らない。
シーバスは活発に動いてそうなんだけど。
中間距離で、不意に引ったくりバイト。
よ~しきたよ~。
アベレージよりも少し大きいような手応えだが、短時間で勝負を決めようとドラグは締め気味で寄せてくる。
ランディングを意識したところで、ヘッドライトを装着するのを忘れていることに気づいた。
ナオちゃんと喋りながら釣っていたので、ついライトのことが頭から抜けてしまっており。
手前まで寄せたところでナオちゃんのライトで照らしてもらう。
さすがに足元ではドラグを出す抵抗を見せたが、程なくまいったしたようだ。
無事キャッチ。
この人、なんか目力がすごい。
サイズは62センチ。
食べて美味しいサイズだし、ナオちゃんに持ってく?と尋ねると貰うとのことで贈呈する。
貰ってくれるんだったら、もっと慎重に寄せても良かったかな。
なんせ、フックはこんな状態になってたもんで。
エギのカンナばりに開いてるし。
ちなみにこのvjのヘッドの色は、塗装が剥げてきたので、酒を飲んでいる時に「やっぱ最後はレッドヘッドなんだよ」と酔った勢いでマッキーを塗りたくったもの。効果の程は・・・・・・全くない。
シャッドはダイソーのやつを自分で塗ったもの。この画像では暗くなっているが、実際はもっとクリアの部分が際立っている。
カラー名は「俺のマルアジ」。
マアジではなくマルアジなのです。このカラー、割と反応が良いですよ。ベースに緑、その上から青のマッキーを重ねたら完成。深みを出すには下地に茶色を足せばOK。
しばらく続けるが反応はないので終了。
ナオちゃんは魚の処理を始めた様子。おもむろに神経締めのワイヤーを取り出し、慣れた手つきでスルスルと差し込んでいく。僕はこの作業はやったことがないので興味津々で眺める。反射で魚体がビクビクッと痙攣するあたり、なかなかの凄味がある。そして、またおもむろに今度は鱗落としを取り出し、バリバリと鱗を落としたらナイフでサクサク切り、頭内臓尾鰭を落とした状態にして一丁上がり。
さっきまで暴れていたシーバスがすっかり「鮮魚」に変貌していた。
相変わらず野生度高めっすね。常に鱗落としを携行している釣り人は少ないかと。
短時間だったけど、楽しい時を過ごせた。
おそらくまた釣り場で偶然会うだろうから、次回の約束はせずに別れる。また会おう。
(タックル〉
ロッド:Daiwa morethan EXPERT AGS 94LML
リール:Daiwa CERTATE LT5000D-CXH
ライン:SHIMANO PITBULL8+ 1号
リーダー:Seager PremiumMax 3号
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