エラ洗わせない

ネオプラMASA

2019年12月01日 21:53

仕事帰りの短時間勝負。
5日前。


前回からの流れにまだ乗っかかれているか、と淡い期待を胸にやってきた。

大抵、釣れた次は釣れないってのが僕の鉄板パターンなのだが、それでもなんか期待をしてしまうじゃない。

なんらかの反応が得られたらいいなくらいの気持ちに抑えて釣り場に立つ。



東の空にはオリオン座が浮かんでいる。もうそんな季節かぁ。星が煌々と輝く冬の空の中でも、ひときわ大きく存在感のあるオリオン座は昔から好きな星座だ。そんな星座自体詳しくないってのもあるけど(笑

学生の頃に藤井フミヤの歌でアナザーオリオンってのがあって、これがなかなかいい歌だった。カラオケでよく歌った記憶があるが、今はオリオンビールの方が好きだ。いかん、早いとこビール飲みたくなってきた。どのみち星座よりビールだ。けどその前に釣りだ。俺は海に釣りに来たのであって、ビールが恋しくなるために来たのではない。けどやっぱり早いとこビール飲みたいな。なんくるないさ~。


フラッシュブーストをドリフトさせて探っていく。

何度か角度を変えながら流したところでバイト。

しかし乗らない。

今のは明らかにシーバスだったなぁ。

しばらく続けるがミノーでは反応がないのでR32にチェンジ。


で、1発。

力強く引ったくりバイト。

なんかやっぱりの展開だなぁ。


元気の良い引きだ。

サイズは大したことないが、それでも楽しいものは楽しい。

僕の理想は魚を怒らせずに寄せてきてサクッとタモ入れして、陸にあげてから魚が釣られたことに気づく、みたいな達人チックな技。そんなのは僕にはとうてい無理なので、せめて相手を本気にさせないままに体力を奪って獲るという流れを心がけている。

なるべくエラ洗い、すなわち跳ねさせないように取り込もう。

相手はラインを出した後跳ねるそぶりを見せるが、ロッドのテンションをドラグの強さを指で可変させることで一定に保てばかなり回避できる。

エラ、洗わせまなくってよ!

そんな感じで寄せてくると、手前まで来た頃にはかなり相手は弱っている。焦ると手前で跳ねられるが、魚の動きに合わせてドラグが、チリリ・・・、リリリ・・・、チリ・・、くらいにすると相手は戸惑いつつももがいているのが良く見える。

もっともこっちが焦ってしまうようなサイズではないので余裕を持てているだけなんだけどね。こういう時にこのやり取りの練習をしとかないと。今度いつ出来るかわからん(汗




OK、ノージャンプでフィニッシュです。




70センチジャストの綺麗な魚体。




ネットの中で時間をかけて蘇生してからリリース。

無事泳ぎ去っていく姿を見送っていると、再び猛烈にビールが飲みたくなってきた。

魚も釣ったし、とっとと帰ろう。ビールを買って、とっとと帰ろう。

帰ったらまず1本空けてから風呂に入って、夕飯を食べながら2本目を空けよう。

うきうきと帰り支度をする釣り人の上には、やはり今夜も優しく、オリオン座が輝いているのだ。




〈タックル〉
ロッド:LUCKY CRAFT ESG8`7
リール:Daiwa CERTATE2500
ライン:Seaguar PE X8 1号
リーダー:東レ トヨフロン5号


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