青碧の流れから

ネオプラMASA

2016年04月11日 23:02

前回の釣りの後、夜中から降り出した雨は山々を丸一日包み込んだ。
その雨が上がった翌日、増水した川が落ち着くのを期待したが夕方になっても濁りを帯びた水の勢いはまだ充分に太く強く。
まともに釣らせてもらえる状況ではないけど、場所を選んで少し遊んでいこか。


増水は堰堤の脇に普段はないたるみを出現させた。強い流れから逃れた魚たちの退避場になってそう、というか今日はここくらいしかまともに攻めることは出来なさそうなので、諦め半分ながらもすがる思いでヘブン5gをキャスト。

落ち込みの巻き返す流れの脇からたるみに形成される反転流に乗せてトレースしてくる。

一度、手前でアタリ。
おるおる。
そしてその次のキャストで足元でヒット。



20センチくらいのかわいいサイズ。
濁りがあるからチェイスしてんのが全然わからなかった。


その後、同じようなポイントを探り歩くとこれまた同じようなサイズが釣れ続くが、気持ちが乗り切らないので切り上げる。
明日になれば少しは水が引くだろう。まだマシになるかな。



翌日。

水量はまだ勢いはあるものの、そこそこに落ち着きを取り戻したようだ。
濁りはとれており、いつもの青くやや緑を混ぜた清冽な色に戻っている。
青碧(せいへき)の流れが、そこにある。


流れの勢いが勝るため、川の中を立ちたい位置までは進むことは出来ないが、それでも昨日と比べるとポイントの幅は大いに広がった。
今日はのびのびと釣りが出来そうだ♪


今日が初卸のD-コンタクトをセットする。
本流をアップで斜めにトレース。堰堤の白泡が消える箇所で引ったくりバイト。
押しの強い流れもあるけど、結構重さを感じるいい引きだ。



太いな~、コロコロじゃん。
27センチのサイズ以上の重さを感じたわけだよ。
相当に川虫を飽食してるんだろなぁ。


キャストした対岸の掘れ方が急なので、シュガーディープに変えてその角度に沿うようにダイブさせてみよう。

流心に入る前、ダイブさせての早々にドンッ!
お~これも重いぞ。さっきのよりも大きいね。

水流を受けるとチリチリとドラグが鳴る。
手前の沈み石をかわし、流れに角度を合わせて引き寄せてからの無事キャッチ。



30センチの尺サイズ。
いや~、アンタも太いな~!
腹の中を調べると、カワゲラをはじめとした大量の川虫のほか、カメムシが2,3匹混じっている。ヘクサンボまで喰っとんのかいな!ヘクサ達も冬眠から目覚める時期ではあるが・・・。


確信をもってスプーンに。ヘブンの5gを投入。

流心でターンさせる箇所、予定調和でドンッ!



26センチの標準体型。
先の2匹と比べると、なんだかやたらと細く見える・・。


次のポイントへ。
浅瀬を川の真ん中近くまで進み、立ちこんでまっすぐアップでのコース。

まずキャストしたDrミノーでヒット。
しかし手前5mほどのところでフックアウト。


水深のあるラインをシュガーディープで。

同じ箇所でヒット。
寄せてくると流心の強い流れに押された瞬間、一気に僕の立ち位置を通り越して下流の落ち込みに飲まれてしまった。
やっべ、落っちゃった。
幸いフックは外れていないのでなんとかキャッチ。



「あちゃ~釣られてもうた・・・。」
やっぱりぽっこりお腹の25センチ。


ヘブンに変えて、



これまた「釣られてもうた」感たっぷりな表情。
体型体長もほぼ同サイズ。



前日とは違い、のびのびと楽しめた夕方のひととき。
どのイワナも腹パンパンのグッドコンディション。その様子が春を感じさせてくれる。
日ごとに灌木の新芽が膨らんでいく様子もまた春。
下界ではひらひらと散っていく桜も、山では今が満開の時を迎えている。
間もなく一帯の山々は沸き立つような新緑で包まれる僕の好きな光景が広がるだろう。

暖かさの残る夕暮れの川は、そんな気配に満ち溢れていた。



〈タックル〉
ロッド : SKAGIT DESIGNS SUSPEND SP-660HQ
リール : DAIWA CALDIA KIX1500
ライン : VARIVAS SUPER TROUT 4lb












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