歯が立たない魚にもがくこと。或いは腹痛と本の日々。

ネオプラMASA

2013年02月26日 00:51

最近、アングラーズの店長から借りた漫画「ブラック・ラグーン」を読んだのだが、なんでもこの漫画、小林重工の小林さん大絶賛の漫画らしく、店長経由で僕のところに回ってきた。店長が「ぜひ読んで」と。
で、読んでみたら・・・これが活字読むよりよっぽど時間もエネルギーも使うとんでもない漫画であり。そこには哲学やら思想やら、いたるところに散らされた名文、名文句、知的比喩や隠喩があり、それを読み解くのに、これが大変。
物語自体、単純に楽しんでも充分面白い漫画なんだが、読み込もうとすると、えらくとんでもない作品で。とりあえず一通り読み終わったが、あろ2回くらい読まないと、本質の理解には手が届きそうにない。要するに面白い作品なんだ(^^)
1冊読み終えるのに、これほど時間がかかる漫画も珍しい(笑


いよいよ水中も厳しくなってきたようで。
春はまだ先、今が一番魚達も動くつもりがない頃だろうね。

このところ負け続きだ。
もとろん、30分程度のちょい釣りでの釣果であって、腰を入れての釣りではない。
しかし、今まではつぼさえ外さなければ、納得の釣果は手にしていた。
コイも釣れるし、フナはアベレージが尺前後だ。どれもコンディションが良い。

釣れないとは言っても、フナに狙いを絞ると、先日の記事に書いたフナの群れ待ち伏せ作戦で、食わせることはでるきるが、如何せん魚を手にするまでにやたらと時間がかかる釣りになってしまう。
雪が降り、気温が下がり・・。
そんな毎日が続き、日に日に水中の魚達の活性が低くなっているのがよくわかる。魚にこちらの姿を見つけられると一気に警戒モードに入るので、出来るだけ姿は見せないようにアプローチする。
一旦、アプローチをしくじって、群れが警戒による移動を繰り返すようになると一気に状況が厳しくなる。
ただ、警戒はするものの、魚を掛けて魚が暴れ、そして釣り上げる。この方が余程魚に与えるプレッシャーは強いように思うが、実際は同じ感覚で釣れるので、そこが僕から見て不思議なところだ。
魚にとっての「群れ」とは、リスク管理においての最重要手段であり、それは僕の想像を遥かに超えている。特に今のような低活性の時には。
これは自然の中で生きるものとしての危機回避能力の賜物であり、思考力、考察力といったものではないだろう。
魚は頭は良くない。しかし魚は人類が進化の過程で不必要となり徐々に無くしていった「野生力」については当然に長けており、ヒトは自分達が持たないからこそ、それを「頭が良い」と感じるのかもしれない。
ヒトは自分の想像を超える行動を魚が見せると「頭が良い」「すれている」と表現するが、それは単にヒトが感じ得ない「野生力」なんじゃないか。


フナメインで楽しんでいたこの釣り場だが、最近はコイの方に興味が出てきた。
コ式で喰わそうにも、底に沈んで浮こうとしないやる気ゼロなコイ達には通用せず、練り餌でも投入するかと試してみても効果は目に見えない。

コイに関してはひとつ作戦を思いついたので、早速実践してみようと思っている。と言うか、作戦は既に実行しているが、釣り上げるにはもう少し時間が必要だ。もう暫くすれば、効果の有無がはっきりするだろう。空振るかもだけど(^^;
ま、ある意味、簡単に釣れる時期よりも今が一番面白い時期かもわからんね(^^)


天気が荒れ模様。雪まで降ってやがる。
そんな日は大人しく読書に限るぜ。

んなわけで、図書館に行って居並ぶ本を吟味♪


今回借りたのはこの本。


山本和由・著「決定版・コイ釣り入門」。

この本、最近のボイリーを使った釣りも詳しく解説してあり、それはそれとして面白いのだが、なによりも興味深く、また惹きつけられたのが第1章の「コイを知る」。
現在、世界に分布するコイの生息理由また、養殖の歴史について詳しく解説された章である。
コイは外来魚。これが一時定説であったことは僕も知っていた。以下、僕が持っていた知識と感想。

現在、日本で一般的に釣られているコイの殆どが、ユーラシア大陸からの移入種である。
しかし、現在はDNA解析の結果、日本固有の「野鯉」と呼ばれる日本固有種の存在が明らかとなった。そして、その「野鯉」は、僕の知るコイの姿とは明らかに異なる外見で、また、鯉が日本の魚と堂々と胸を張れることを知り嬉しくなった。


この部分をこの本の第一章で詳しく解説されている。
これは勉強になった。ここを読むだけでも、この本の価値がある。

実際の釣り人目線でいくと、その後の第2章~第6章の実釣テクニックの解説の方が大事なんだろうけど(^^;

ただ、大型を釣るためには「忍耐」「時間」が必要である、大鯉釣りはこうあるべき!といったスタイルが強調されすぎているような気がして、ちょっと堅苦しい。「もうちょっと気楽にいこうぜ」ってな気分にもなったのが残念。
こうなると、結局は所詮、「釣りの本」の域を出ないのだ。いや、釣りの本なんだから、それでいいのか(笑



「富山湾読本」。

富山の海で釣りをするなら、ぜひオススメ。でもちょっと本が分厚い。それだけ知的好奇心を満たしてはくれるが。
たしかに富山湾は素晴らしい。魚種も豊富で、魚も旨い。釣れる魚もでかい。
ただ、この本は様々な知識を提供してくれる一方、県民に富山湾の魅力を再認識してもらいたいあまりに「おらっちゃの海は最高やちゃ!」的な自己満足の匂いが随所にぷんぷん感じられるのが残念。
大体、海に面してる県なんて、どこも自分達の海は自慢しますよ。魚は旨いですよ。どこで喰っても。そんなもんです。


本を読むには体が動かない状況がヨロシイ。
と、言うのは、一昨日、激しい腹痛に襲われた。急性胃腸炎ってやつだ。
ノロウイルスによるものかどうかはわからないが、なんにせよ、ひどい傷み。
ただ、これは今までに何度も経験している傷みなので、傷みに悶えながらも「またかよ」と思っていた。
ひたすら傷みに耐えると、やがて傷みが収まる時間帯が来る。そんな時には本を読んで気を紛らわす。これが一番。

なるだけ、読みやすく、且つ没頭できてちょっと難解なのがいい。
となると、村上春樹あたりがちょうど良いんですね~。なんで今までこの人の本を読まなかったんだろ。

今読んでいるのはコレ↓

「ねじまき鳥クロニクル」。
ワールド全開ですな。

ただ、僕の本の読み方は、ひとつの本を読み出したら、それを読み終えるまで他の本は読まないと言うものではなく、常時、数冊の本を平行して読んでいる。これは、その時々の気分によって、読みたい本が異なるから。
音楽だって、その日の気分で聞く曲が違うように、僕にとっては本も同じような存在だ。
大体、初めて読む本と、お気に入りで久しぶりに読み返す本、という組み合わせが多い。


テレビでやっているプロレス中継を毎週録画して楽しんでいる。
今週は「1.4東京ドーム」の永田裕志VS鈴木みのるをやっていた。
最近の棚橋VSオカダのような華々しく、派手で格好良いプロレスとは対極な、泥臭い、情と情とが絡み合うようにぶつかり合う試合。
もういい齢のオッサンレスラー二人が、ゴツゴツとした、派手ではないが、観るものの心に訴えかけるような、実に見応えのある試合をしている。
久しぶりにプロレスの試合を見て感動した。
いい試合だった。















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