緑溢れる

ネオプラMASA

2015年05月15日 18:36

世の中はゴールデンウィーク真っ只中の時。
僕はいつものように疲れ気味の身体を引きずりながらの沢歩き。

イワナの持つ神秘性をそのまま色にしたかのような深い青に輝く瞳に魅せられて。




さすがに人出は多いらしく、いつもの沢が流れ込む川沿いに車を走らせるが、より上流に流れ込んでいる沢の方へ向かう車の新しい轍が付いている。
この先には有望ポイントがいくつもあるし良い沢もあるのでそこに向かっているのだろうが、いつもは人の気配が無い中で釣りをしているだけあって、今日はとても違和感というかざわついた感じがする。
椅子取りゲームのような先に入ったもの勝ちの釣りは気が乗らないが、釣れたらラッキーくらいの軽い気持ちで沢に入った。




釣れたからラッキー(笑
イワナの体色は渓の保護色ってのがよく分かる。



ついひと月ほど前はまだ場所によっては残雪の残る沢もあったのに、今はどの山の風景も緑に覆われている。
新緑のそれ自体が光を放っているかのような淡い緑が目に眩しい。
山の中で季節を感じられる釣り人は幸せだ。




良型も出たよ♪



いつもと同じ感じで釣れてくる。
どうやら今日も空き席だったようで、ゴールデンウィークってことを考えれば運が良かったのかな。

ここで仕掛けをチェンジ。
岩の影に着く習性が顕著なイワナのこと、重いオモリで流さずに仕掛けを固定して釣ってみた。雪代を含んだ水量に負けずに落ち込み直下にドンと仕掛けを固定する。ガン玉では歯が立たないので小田原の3号をスナップに付け、そこからハリスを伸ばした仕掛け。
渓流の釣趣としては悲しいまでに終わっちゃっている仕掛けだけど、物は試しってことで。




そりゃ釣れるわな。

釣れるには釣れるが、いかんせんオモリが重すぎるために根掛かりしやすいのはもちろんのこと、アタリがあってもよく分からずになんとなく釣れていたっていう状況が続く。
あ~ダメだ、こりゃ。つまらんわ。やめよ。
2匹釣ったところで早々に元の仕掛けに戻した。



そして自己記録が!



小さい方の(笑
水槽サイズですな。金魚なんかと仲良くなれそうなサイズです。



サイズの割にはひときわ引きの強い個体が釣れた。撮影後、リリースしようとしたら向こうから先に逃げていった。
しかし逃げた方向が悪く、手前の水たまりで止まってしまい一息付いている様子。それがなんとも雰囲気の良い感じで。




マッチョな体型と相まって雰囲気のある写真が撮れた。
流れに導いてやるとそそくさと帰っていかれた。



振り返ると山全体が光っているかのような新緑に包まれている。
僕はコーヒーを飲みながらしばらくその光景を眺めた後、静かな気持ちで帰り道についた。




















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