寒蛸

ネオプラMASA

2012年12月23日 00:56

ようやく海に出られた。
そこで私を待っててくれたのは・・・

ムハハハハ~!!


12月22日

なんだか目が回りそうな毎日だが、ようやくの嬉しい釣行日♪
ちょいと久しぶりの釣りだから、今日はたっぷりと2部構成で楽しむことにしよう。

で、まず第1部はタコ釣り。
雪が落ちるように降り、灰色の空はいよいよどんよりと重くたち込め、背中にのしかかるような寒さが続く毎日で、富山の冬は全開に達しているようだ。
これだけ寒くなってくると、私の釣りはどんどんタコ一色に染まっていく。
秋のように数が出るわけではないが、型は良くなってくる。空模様が悪ければ、それだけ釣り場も空いていてのんびりと釣りができるとあっては、私にはこの季節の釣りが一番性にあっているのかもしれない。

そんなタコに備えて、手持ちのデビルエイトにマジックで色を塗るなどして遊び心を加えて準備を整えていた。


名づけて、左は「レッドヘッド」。
ま、そのまんまですな。基本的にレッドヘッドっちゅうには紅白だから縁起がよい(笑
右、「二日酔い」。
この季節、ちょいとやりすぎた昨夜を引きずった、こんな目をした人が多いですな。一応タコベイト2枚重ねでアピール力大盛り仕様で。


デビルエイトのタコベイトをクロー系ワームに替えるよくあるカスタムですな。それっぽけりゃどんなワームでも良いと思うし、実際どんなのでも釣れる。これは以前キジハタ用に買ったノリーズのワーム(名前は忘れた)で、シャコっぽい形をしてるからきっとタコも好きだろうと。


「じゃあ、ユー両方付けちゃいなよ」と某アイドル事務所社長的な、タコベイトとワームの両方付けたもの。
ここまでくりゃカスタムというより開き直りですな(笑


根掛かりを強引に外したらシンカーがジョイント部からもげてしまい、仕方ないのでシンカーを輪ゴムで縛り付けた痛々しいタコやん。
いいんです。見てくれ悪くてもちゃんと釣れりゃ。


こんな、まともな奴が何一つ入っていないルアーBOXをベストに仕舞い込み釣り場へ向かう。
車内のBGMはRAINBOWのロック史上に残る傑作「 RISING」。「STARGAZER」から「A LIGHT IN BLACK」への流れは何度聴いても圧倒される。リッチー・ブラックモアのギターはもはや言わずもがな。ロニー・ジェイムス・ディオの圧倒的歌唱力。コージー・パウエルの心臓にまで響いてくるドラム。その競奏、シンクロはもはや奇跡的ですらあり、大音量で聴きながら車を走らせれば、釣り場に到着する頃にはもう心情的には「できあがって」いた。


やわらかな雨が降る中、仕度を終えてポイントへと歩く。
釣り場にはショアジギの人が3人ほど。タコ狙いの人はいない。
波は穏やかで、雨によるタコの活性低下は見込まれるものの、大方「今日はいけるな」という雰囲気に満ちている。

そして、何より楽しみなのが、今日はこのタックルの初陣!

「AbuGarcia:RevoBigShooter」
タコラルダスとのカラーリングがやたらと合っている。
年明けくらいから使おうかと思っていたが、結局年内に持ち出してしまった(^^;


まずはタコやんを付けてキャスト。このビッグシューター、遠心ブレーキの設定が追い風用のFモードと向かい風用のAモードに分かれていて、細かく設定できるようになっているのだが、自分としては「なんか細かくていちいち面倒臭ぇなぁ」と。
とりあえず自分に最適な設定を見つけようと、何度かブレーキのONOFFを繰り返しながらキャストする。
さすがに新しいリールだけあってスプールの回転は良い。結局、Aモードを1個だけONにした状態が飛距離も出て、かつ程よいブレーキ感もあり、自分には合っているようだ。

いつもの実績の高いラインから探っていくが、反応なし。ここは秋に実績が高いラインなので、やはり海中のタコも冬になってるってことか。
根の荒いゾーンも探るためデビルエイトにチェンジする。

ちょいと移動して、冬の鉄板ポイントへ。


さ、ここなら出るでしょ。
のんびりとキャストを繰り返す。以前よりボトムが荒くなったようだ。海中の形状がかなり変わっている。言いかえればタコが付きやすく、ポイントとしてはパワーアップしているように思う。
水中にはでかいウグイが数匹群れているのが見える。

水深が浅めのブレイク沿いをトレースしてくると、不意に根掛かりのような感覚でデビルエイトがピタッと止められた。
変なアタリだけどキタか、コレ!
しかしティップで聞いてみても、タコ特有の軟体的な感じがしない。
こりゃいよいよ根掛かりかと角度を変えてテンションをかけると、今度は明らかに根掛かりではなくグンニ~ッとわずかに動いた。
やべ!やっぱタコだ・・!!

そのまま動きを止めずに一気にロッドを煽ってリールをゴリ巻きする。
タコラルダスがバットから入って、グオングオンとした引きを感じる。
おっしゃ、いいサイズや!
それにしてもビッグシューターのパワハンとハイギヤは素晴らしい。みなぎるように力強く一気に寄せてこれる。逆にロッドのパワーが付いてこれていないと感じるほどだ。
間もなく目の前に姿をみせたのはやはり良いサイズのマダコ。
慎重に抜き上げてからの一丁上がり (v^ー°)


寒蛸、登場!
冬らしいキロオーバーは1380g。
でも、あとで家に帰ってから捌く時に気付いたが、足(正確には腕)が1本無かった。なんで!?たしかにあったのに・・・ (_ _|||)


これでしょ、これでしょ。間違いないでしょ。小林重工的な独り言を呟きながら、ビッグシューターの入魂記念に撮影。
この時のデビルエイトのカラーは「二日酔い」。君もなんだか残念なカラーのやつで釣られちゃったなぁ(笑


再び場所を戻り、今日のこの感じならタコは出てきているはず、とオープンエリアを攻める。

デビルエイトはタコベイトとシャコワームの両方付け。タコベイトは4号サイズの銀ラメでアピール力は強いか、と。
そして狙いがドンピシャで早速アタリ!
今度はお手本のような軟体質のタコ特有のアタリだ。しっかり乗せるように片足を一歩引きながら身体をひねってアワセを入れる。
これもキロオーバー確定の手ごたえ♪
遠めでしかも水深のある所から引いてくるから、かなり力を使う。ある程度浮かすまでが結構しんどい。
ビッグシューターのパワーは申し分ないのだが、やっぱりタコラルダスのパワーが不足しているように感じる。
リールのパワーとスピードが上がった分、ロッドへの負荷も増えたのだろうが、それにしても「この竿こんなに軟かったっけ!?」と掛かったタコを寄せながら思う。
もしかして、このロッドもかなり酷使したし、それなりのサイズと数のタコも上げているから、腰が抜けてきたのかもしれないなぁ。


はい、いただき~♪
釣り上げられてからも懸命に且つ確実に海へ向かって遁走しようとするのは1230g。
これで正月用の食材はたっぷりと確保できた(^^)


少し風が出てきた。
ダークでモノクロな富山の海の風景を渡る風はたしかな冬の匂い。
しかしそれはただ暗く鬱屈しただけのものではなく、明らかな季節の移ろいを明示する豊かな標でもある。



やはり今日はオープンエリアが当たりなようだ。
次にシャコワーム単体のデビルエイトをキャスト。
ほどなく今度は中間距離でヒット。
うお~!絶好調~w(゚ロ゚)w
また同じくらいのサイズだ。
しかし足元で水面まで浮いたところでフックが外れてバラシ・・・ (ノД`)
あちゃ~。
でももう1回こないかな、と周辺を念入りに探るが再度のアタックはなし。

次はタコベイトと蛸ラバに付属してきたエコギアのワームをセットしたものにチェンジ。
ま、ワームの方は無くてもいいかもしれないが、あった方が賑やかでいいじゃない。どうせ余ってたやつだし(笑

よおっしゃ~ ( *゚ロ゚)!!
トレースラインを変えると遠めでまたヒット!
これもサイズいいよ~。
しかし、今度は中間距離で浮いたところでまた針から外れサヨウナラ・・・(_ _|||)

おっかしいな~。自分の場合、キロオーバーってあんまりバレることは少ないんだけど、今日はコレどうなのよ?
ビッグシューターのハイギヤのスピードが逆に身切れを招いている!?
多分というか絶対自分の腕のせいなのに、道具のせいにして済ませようとする自分に気付きしばし反省。
やっぱアワセかな~。けどあんまり思いっきり入れて反射で底に張り付かれてもな~。


しばらく反応が途絶えたが、ややあってまたアタリ。
今度は足の開きを広くとって、やや強めのスイープ幅を多くとったアワセを入れる。
さ、バレるなよ~。


バレなかった(笑
ホッとさせてくれた1杯は1280g。
よし!スッキリした!


さすがにこのサイズをバラシも含めて5回も引っ張ってくると腕が疲れてきた。
嬉しい疲労感っちゃあ、最高な疲労感なわけで。
途中、いつものタコベテラン爺さんがきたが、反応なくしばらくして帰って行く。やがて堤防の上には自分一人となっていた。
時計に目をやると正午になろうとしている。
そろそろ第2部の釣りへ移行する時間だ。
ここで一旦切り上げて車を次の目的地へ走らせた。

(続く)



〈タックル〉
ロッド:DAIWA TACORALDAS INF72HB
リール:AbuGarcia RevoBigShooter
ライン:PE6号





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