渚釣りですよ。
キスの渚釣り。最近じゃ渚釣りとは言わずに波打ち際からのちょい投げって言う方が一般的だわね。
手軽に楽しめるしアタリは大きく派手に出て面白いし食べて美味いしで言うことなしの楽しい釣りなんだけど、時期的に釣れないフラット狙いが続くと鬱憤を晴らしにこの釣りに走るっていう要素も多分に含まれており(笑
4日前。
5月も終盤になり、何かに誘われるように砂浜にやってきた。
手にはメバルロッド。昔買ったテンリュウのビッグアイ。メバルロッドだけど、最近はちょい投げキスとハゼクランク専用となっている本来の使われ方からどんどん遠ざかっているちょっぴり不遇なロッド。でも良いのよ。これらよく釣れる釣りに使っているので、入魂した魚の魂の数はやたらと多いから(笑
砂イソメを1パック買って海岸線をドライブ。
どうしたかと思うような晴れ続きの毎日。一荒れ欲しいと思うけど、穏やかな海況が続いている今日この頃に一抹の不安を感じている。昨日フラット狙いで入った場所なんか赤潮が発生してたからねぇ。
午前10時。
穏やかな砂浜に出ると、波音ひとつしない穏やかすぎる光景がそこにあった。
のんびりと散歩する人、カメラを構え風景写真を撮っている人、満開のハマヒルガオと青空、etc。
なんだこれ、平和過ぎだろ(笑
釣り人の姿もそこそこあり、どの人もキス狙いのようで。歩きながら様子を見るけど、どの人の竿もあまり釣れている様子がないところがまた不安を増幅するでないの。
まぁ四の五の言ってもしょうがない。さ、釣ろ。
ひとつめのワンド。
ここは爆ることもないけど外すこともない普通に釣れるある意味手堅い場所なんだけど・・・オーマイガーですよ。なんも釣れやしねえ、マジか。
そして期待値はそれほど高くないワンドを3つ当たり前のようにノーバイトで通り過ぎ、それなりの高実績のワンド到着。
ここは入ってるはずだよなぁ。
って言うか、魚が居ないんじゃなくてスイッチが入ってないだけだと思うんだけどなぁ。風波が立ち始めたら活性が高くなったりするのはよくあることだからね。そう考えないとやってられん。
潮の入り方がひと捻り効いているので有望なラインがいくつか存在している。
巻いてきたラインが残り10mを切った手前のブレイクでビクビクッと前アタリ。
しかし後の喰いアタリには続かなかった。
でも居る所はわかったぞ。
もう一度同じ箇所を攻める。
またしても同じ前アタリがあり、そこでテンションを抜くように送り込んでやるとすかさずティップを激しく叩くような喰いアタリが伝わった。
よ~し乗った~。
この感覚たまらんね~♪
波打ち際で揉まれながらの~、
今シーズン1匹目登場♪
砂浜似合うわ~。
さ、続けよ。まだ居るだろ。
同じパターンで2匹追加したところでアタリが途切れた。
そして、実績のワンドごとに釣れるは釣れるがどこも2,3匹釣ったところで後が続かない。
遠のいたアタリに呆然と立ち尽くしていると、
メゴチさんが登場したり、
ハゼどんと極小ピンギスがWできてみたり。
ノリの悪いアタリをムキになって掛けるとチビフグがグーグー言いながら上がってきたり。
パッとしない状況をそれなりに楽しみながら・・・
砂浜を歩く、歩く、歩く。
一番の実績ワンド到着。
この一帯では一番信頼を置いているワンド。
ただこのワンドはさすがに人気で大抵先行者の姿があるのだが・・・・・今日は・・・・・・やっぱ先行者の姿が。
よく釣れるくせに勝ちパターンに持っていけるラインは一箇所に限られるので椅子取りゲームは熾烈。だけど一旦入れば楽しく過ごせる。
あの人、早くどかないかなと思ってたら程なくして帰っていった。怨念が通じたか(笑
すかさずその後に入る。
その人の釣りはかなりスローだったので、逆にスイッチを入れるように早めのアクションでトレースしてくる。
1投目からドーンッ!というロッドを持っていくような強いアタリ。
あ、やっともらったかな。
ようやくここに来て連チャンになった。
さすが高実績ワンド。期待は裏切らない。型は例年に比べそれほど大きくはなく、またアタリの出る箇所もかなり狭く限定されるがちゃんと攻めた通りに釣れてくる。
1匹掛けてから2匹目のアタリが出るまで誘い続けるW狙いの釣り方に変えて効率良く楽しむ。
アタリが途切れてきたところで後続の釣り人がやってきて話しかけられた。しばし話をして場所を譲って移動。
てくてく歩き続ける浜を彩るハマヒルガオ。
これを見て今年も初夏の海になったか~と感じるのは毎年お決まりのルーティン。
そしてここも高実績のワンド。
沖目にいいブレイクがあり、手前も釣れるが遠投(と言っても4,50m程度だが)すると良型が出るポイント。
まずは普通にさびいてくる。しかし例に漏れず3匹釣ったところでアタリが切れた。
遠投して竿立てにロッドを立て、やれやれと腰を下ろす。
下を向いて餌の活きチェックをしていると不意に額を何かにどつかれた。
!!!???!?
何かと顔を上げると、竿立てを支点にしてロッドがやじろべえのようにお辞儀している。そのグリップエンドが額を直撃したようで。
釣れてるんでないの。ロッドから目を離すなと怒られたようで。
スマヌスマヌと巻いてくるとそれなりの重量感。
今日イチサイズの25センチ登場。
しかもW。そりゃ重いわけだわ。
午後3時終了。
なかなか渋い状況で釣った数はリリースを含めると40匹ほど。
途中で風波が立つなり状況に変化があればよかったのだが、終始一貫しての弥勒菩薩なみに穏やかな笑みを浮かべた海だった。前アタリも収まらぬうちにドーンッと本アタリが続くことは少なく、前アタリがあったらティップからテンションを抜いて丁寧に本アタリに繋げていく釣り方で地道にコツコツ魚を拾っていくような釣りだった。
日が違えば状況も違うだろうし、ひと荒れくればまた違うのだろうけど、今日のところはなかなかの苦戦だったな。でも夕食に腹一杯の天ぷらと刺身を家族で楽しめたので全ては丸く収まったのだ。
OK、いい一日だった。
〈タックル〉
ロッド:TENRYU BIGEYE BE802
リール:RYOBI ZAUBAR1000
ライン:PE0.8号
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