タコ料理

ネオプラMASA

2012年02月14日 21:11

我が家で楽しんでるタコの料理。
タコ料理で真っ先に思いつくのは「茹でだこ」、「たこ焼き」といったあたりでしょうか。
この二つの他にも、タコってやつは様々な料理法に対応してくれる実に懐の深いターゲット。
家族も毎回茹でだこを食わされてたら、そりゃ飽きるってもんです(笑
今回は我が家のタコ料理の一端をご紹介してみようと思います。


「茹でだこ」

釣りたての活きだこをさっと茹でて食べるのは、そりゃスーパーの鮮魚コーナーにパックで売られているものとは全く別次元の旨さ。
私のお気に入りの食べ方は茹でたて熱々のタコに塩コショウをつけて食べるもの。
もちろんワサビ醤油でいただくのも文句なく旨いですが、塩コショウもかなりイケます。特にビールとの相性が最高!
漢なら、切り分けずに茹だったタコの足を包丁でバスッと1本切ったならば、ビール片手にそのまま豪快にガブリと食らいついて欲しいですね。後は呑みながら次の料理に取りかかりゃいいんです(笑


「酢だこ」

これは格別です!
正月に店頭に並ぶ色鮮やか~なモノとは比べモノにならないほどの旨さ!
私は今まで酢ダコって正直あまり好きではありませんでしたが(酢や他の調味料の味が強すぎて何食ってるのかわからん)、自分で釣ったタコで作ってみて考えが変わりました。
なんで「酢だこ」って料理法があるのか再認識できるほど、実に酢とタコは相性が良いのです。ワカメを入れると更にグレードアップ!
ちなみに、いつも釣ってきたタコを食わされている料理好きなウチの嫁も、この酢だこはかなりお気に入りのご様子。
でも「酢だこにするくらいなら、生の刺身で食うわい!」って方にはコチラ↓


吸盤と皮の酢の物。
画像のはまだ漬かりが浅いですが、漬け時間を長くすれば赤色がきれいに出ます。
刺身にした時に引いた吸盤と皮の部分だけでも、サッと茹でてから食べやすい大きさに切り分けて三杯酢に漬ければ、酒のつまみに嬉しいもう一品が出来上がり♪
吸盤のコリコリプチプチした食感も良いですよ。


「カルパッチョ」

茹でない生のタコの刺身を食べられるのは釣り人の特権的な味だと思います。それもある程度大きなサイズでないと、満足のいく刺身には仕上がりません。
慣れないうちは皮を引く作業に手こずるかもしれませんが、その苦労に見合った旨さを堪能できます。
そんな生タコ刺し。もちろん、ワサビ醤油でいくのが王道でしょう。他に例えようのないたんぱく且つ深い旨味は絶品です。
私は刺身醤油の他に、新潟は妙高高原の名物「かんずり」をポン酢で溶いたものでいただくのがお気に入りです。
捌いている時でもまだ動く足、その生命力の強さにビビリますが、包丁で切り分けていくと筋肉が凝縮し身が反り返ります。とてつもない筋肉に驚きです。少し時間を置くと身はフニャッとなりますが、包丁を入れた直後のギシギシとした食感を楽しむために、その場で一口頂いちゃいましょう。で、やっぱり手元にあるビールをグイッとやったら、また作業を続ければいいんです(笑

刺身を充分にとれるサイズになると、身はまだたくさんありますから、そこでカルパッチョも作ります。


作り方はいたって簡単。
刺身の状態に仕上げたタコに岩塩と粗挽き黒胡椒をふりかけて、エキストラバージンオイルをかければ出来上がり。お好みでレモンをサッと一絞りしても良いです。カリッと焼いたフランスパンに乗せても旨いですねぇ。
刺身に勝るとも劣らない旨さです。
刺身なら日本酒が合うでしょうが、こちらは白ワインを合わせるのが私は好きです。
よって、呑む酒の種類と量が増えて困る(^^;

私はこのカルパッチョが大好きで、タコの他にも、ヒラメや良型メバル、スズキでもこれを作ります。どれも旨すぎて困る。でも、素材がなかなか釣れなくて、やっぱり困る(^^;

あ、刺身をにした身はカルパッチョの他、しゃぶしゃぶにしても絶品ですよ~。
かなり激烈な旨さです!
一瞬の湯通しでタコの持つ甘みが膨らみ、そしてまだレアなその食感は噛めば噛むほど味が染み出し、やがて喉元をスルリと通り抜けていきます。
こちらも「かんずり+ポン酢」でいただくと・・・困った!また酒が進んでしまう!!


「たこ唐」


唐揚げですな。
居酒屋の定番メニューも自分で釣った活きだこで作ると、その味は見違えるほどにパワーアップします。
ジェロニモが人間から超人になった時くらいパワーアップします。わからんか、まぁ良い(^^;
ポイントは茹でずに生のまま揚げること。その際、水分をよく拭き取ってから揚げないと油がはねてキッチンがたちまち修羅場と化しますので注意しましょう。
衣に青のりを混ぜるとより風味がよくなり、私のお気に入りです。
これは活きだこで作る料理全般に言えることですが、タコ自体の味が非常に濃いです。よって唐揚げにしても、衣の味にタコが負けません。
別名「ビール殺し」の異名をとるほど(私が勝手に決めた・笑)ビールによく合います。
よって、また酒の量が増えます。ホント困ったもんです(笑


いい加減、酒の肴的なものばかりが並んできましたので、体の事が心配になってきました(^^;
ここいらでご飯モノいっときましょう。

「たこ飯」


タコ料理を語っていると、意外と一番羨ましがられたりするのが、このたこ飯です。
ポイントはやっぱり茹でてからではなく、生のまま炊き込むこと。風味が断然違ってきます。
新人レスラーのエルボーと三沢光晴のエルボーくらい破壊力に差があります。わからんか、まぁ良い(^^;
昆布を入れて、少々の酒と気持ち程度醤油、刻み生姜を入れて炊き込みます。
火を通すとタコの身が縮むので、大きめに切るのがコツですかねぇ。
なんせ、ご飯の一粒一粒にタコの出汁が染み渡り、その芳醇かつ奥行きのある深い味わいには一口ごとにため息が漏れます。
画像では上手く色が出ませんでしたが、実物は桜色に近い色をしています。「海の赤飯」とはよく言ったものです。


「たこいも」


タコと里芋の煮物です。なんとなく「たこいも」っていう語呂が気に入ってそう呼んでますが、一般的には通用しません。当たり前か(^^;
よくあるイカと里芋の煮物のタコバージョンです。
タコの風味が強烈なので、かなり立派な一品に仕上がります。
イカを使ったものに決して引けをとらない旨さに驚きです。
嫁曰く「味付けは粉末ダシと酒を少々のみで、あとは全てタコから出た味が仕上げてくれるから、タコって凄い!」だそうです。
これもタコは茹でずに生の状態から調理します。
特に作った翌日の味がよくしみたモノは絶品です。芋食ったらタコの味がします。タコ食ったら、やっぱりタコの味がします。当たり前か(^^;


タコはトマトとの相性も抜群です!
鴨ネギならぬ「タコがトマト背負ってきた」ってなもんです。

よって、トマト系のパスタは絶品です。
我が家はパスタ大好き民族なので、普段からよくパスタは食べますが、今のところ、使用するパスタは「Barilla」がお気に入り。香りもよく麺の旨味が強いと思います。

で、タコのパスタはいろいろと作りましたが、トマト系、塩系ともにどれも大変美味しいです。
ここで最近作ったちょっと変わったパスタをご紹介します。

「タコのトマトミートソーススパゲッティー」


要はトマトミートソースにタコを混ぜたもんです。
使用するトマトは水煮缶では味が薄いそうな。ウチでは家庭菜園で大量に収穫したトマトをトマトソースに加工して冷凍保存していますので、今回はそれを使いました。
タコをフードプロセッサーで細かくしてから挽肉と合わせてトマトソースで煮込んで出来上がり。
タコはあまり細かくすると食感が損なわれますので荒めにすることと、皮はフードプロセッサでは上手く細かくなりませんので、あらかじめ剥がしてから切っておくと良いでしょう。
タコ無しでは決して出来ないその複雑な旨味に作ってみてビックリでした!
タコと挽肉がケンカするのではなく、トマトが双方を上手く繋げてくれて、お互いを引き立てあう相乗効果を発揮しているようです。
これ、売れると思うなぁ、マジで。自画自賛だけど(^^;
バジルでもちらせば「Oh!イタリア~ン♪」


最後に変わったところで・・・

「タコとズッキーニ炒め」


この夏、知り合いからズッキーニをたくさん頂いたので作ってみました。
それまで我が家ではズッキーニは気にはなっていたものの馴染みの薄い野菜だったのですが、これ幸いといろんな料理をして楽しみました。すると、結構料理の幅も広くて旨いんですね~、これが。
で、やっぱりウチの場合、タコが登場したわけです(笑
タコとズッキーニをオリーブオイルで炒めた、ごく簡単な料理です。味付けは白ワインとクレイジーソルトを使いました。
すると、意外と旨いんだ、コレが!
ズッキーニ自体がクセのない素材ですので、風味豊かなタコとの相性が良いんでしょうね。
活きだこもズッキーニもなかなか同時には揃わない素材ですが、何かの拍子にキッチンに並ぶことがあれば、ぜひお試しされてはいかがでしょう。



ここまで、つらつらとタコ料理を並べてみましたが、タコの素材としての実力はホント凄いものがあると思います。
ですから、もっともっと美味しい料理法は数知れぬほどあると思います。
もっと必殺的なタコ料理、スタン・ハンセンのウェスタンラリアート並みのフィニッシュホールド的なタコ料理をご存じの方がいらっしゃれば、ぜひ教えてくださいませ!


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